2013年09月15日

サバゲーと水鉄砲

サバゲーと水鉄砲刺繍ワッペン制作のご依頼をいただき、1週間ほどかけ、完成致しました。

今回はワッペンの裏側にベルクロ(マジックテープ)をつけることと、あまり目立たないカラーバリエーションで制作して欲しいというリクエストをいただいておりました。

お打合せの中で、目は「赤」、顔や文字は「暗めの茶色」などと指示はいただいていたのですが、実際刺繍糸のカラーバリエーションには限りがあり、できるだけ思い通りの結果が得られるように色の違う糸を組み合わせ、2種類のサンプル制作をするところから始まりました。

サバゲーと水鉄砲サンプルができてみると、同じ茶色の糸でも微妙に色が違い、刺繍糸特有の光沢も見る角度によって反射率も異なるため、なるほど全く違う2種類ができました。

お客さまに確認いただき、本制作に入ります。

弊社では、お客さまのご予算やご要望に応じ、3段階のレベルを設け、完成具合にこだわるお客さまから、ローコスト重視のお客さまにまで対応できる準備をしています。

サバゲーと水鉄砲刺繍ワッペンを制作するお客さまのほとんどが、こだわりをもたれている場合が多いので、やはり対面形式の打合せや、本制作の前のサンプル作成(弊社では無料で行っています)を推奨していますが、「安ければナンでもイイ」と言うお客さまに限っては、ネットなどで激安のサイトもありますので、そちらを利用される方がいいのかも知れません。
お渡しできる準備ができ、「目立っちゃダメ!」「マジックテープで」という今回ばかりはこの段階でいろいろ立ち入ったお話をお聞かせいただきました。
どうやらお客さまは、サバゲー(サバイバルゲーム)と呼ばれる「戦争ごっこ」の愛好者で、20人ほどのチームを構成し、許可されたアチコチの山々で銃撃戦を行っている方でした。

サバゲーと水鉄砲お客さまは40歳弱でしたが、若年層より、私たち世代の愛好者も多いことから、「銃」はもちろん、装備や、もっと言っちゃえば「生きざま」にまでもこだわりを持っていて、「ホンモノ」に対する知識もハンパなく、かなり高額で取り引きされる「リュウシュツもの」のお話まで、たいへん興味深くお聞かせいただきました。
ド素人の私が聞いているので、解釈が間違っているかも知れませんが、戦闘時に着用する迷彩服には特殊な金属が張り巡らされていたり、赤外線スコープでも見つからない特殊加工が施されているのだと言います。
軍事演習などで顔に塗りまくっている塗料もまた、相手に見つかりにくくするために塗っているだけではなく、特殊な成分を配合していて、やはり赤外線スコープやセンサーに反応しないので、事実上「透明人間」になれちゃうようです。
サバゲーと水鉄砲「銃」も殺傷力がないギリギリのところまで法律によって規定されているようですが、30メートルも離れたところから撃たれた銃弾が、指先にでも当たろうモンなら、それはもうモガき苦しむほどのダメージがあると聞けば、生涯ワンパク野郎の私も思わずウズウズしてしまいます。

「撃たれるとこうなります」と、数カ月前の勲章を見せてくれますが、点々とアザになっていて、いつ消えるのかはわからないとハニカみます。

サバゲーと水鉄砲戦闘時には総重量20キロほどになる装備は、なかなか奥様にもご理解いただけず、高額なそれらは、できるだけ目につかないように汚い段ボールの中に閉じ込め、世間の冷ややかな目を避けるためにライフル銃は専用ケースがありながら、「ギターケース」などで偽装して持ち歩くのだそうです。
ご本人は、「アタマおかしいんですよ」と笑いますが、愛好者の中には公務員や介護関連の方たちがなぜか多く、抑圧されている人達のハケグチとなっているのかも知れないと聞けば、「なるほど」とうなづいてしまいます。
サバゲーと水鉄砲それでも「スポーツ」ととらえる愛好者も多く、女性チームなんかもあるんだそうです。
取り沙汰される「国防軍」発足の際は、頼もしいモンだと日本の戦闘能力も捨てたモンじゃないと言えば、やはり実弾とBB弾の差は大きいんだそうです。
聞かなきゃわからない世界に過ぎる時間も忘れ、食い付き過ぎてしまいますが「軍人」も忙しいらしくお帰りになって行きました。

サバゲーと水鉄砲3連休。
ある時は、子ども会長、またある時は酔っぱらい、要請があればどんな顔にも変身できる農民クリチャンは、海洋少年団のリーダーの顔も持っています。
台風が接近してると言うのに、清水のクマが出ちゃうような山奥で海洋少年団の子ども達を引き連れ、2泊3日のキャンプを決行していると言うので、ヒマな一日を過ごしていた昨日「たまたま通りかかってみるか。。。」と行ってきました。
ホントこのオトコが関わるイベントでは、天気の心配をしないことがなく、これまでに何度も純粋な子ども達の楽しみを裏切ってきたオトコです。
サバゲーと水鉄砲よりによってこんなにもドデカイ台風を呼び込まなくてもイイのに、クリチャンたちは台風を待ち受けるようにテントを張り、一体どんな顔して子ども達と絡んでるのかと見たくなり、栗や柿がアチコチに実っている現場に到着すると、「たまたま通らねぇだろ!」と迎えてくれます。

昨日は市内の中学校の体育祭と重なり、体育祭終了後に合流してくる子ども達がまだ到着していないので、小学生と数名の高校生がいるだけでしたが、みんなは山から切り出した「竹」を使って水鉄砲を作っていました。

サバゲーと水鉄砲私も経験したボーイスカウト時代のキャンプでは定番でしたので、「オー懐かしい。。。」と、オモチャ屋で買ってくれば何十メートルも飛んじゃう水鉄砲がある時代に、数メートル飛べば大したモンの水鉄砲をマジマジと見せてもらいますが、こういう経験をする子ども達が、経験しない子ども達の中にいてくれることを嬉しく思いました。
今さら誉めて伸びるとは思いませんが、クリチャンの子どもたちに対するそういうところはエライと思います。

「台風来るゾ」
「だよねぇ。。。2泊3日の予定だったけど、本日撤収することにした。。。」

翌日である本日。
静岡市内は嵐の前のピーカン状態の現在、その判断が正しかったかどうかはわかりませんが、こんな時代に子ども達を引き連れていればやむなき判断だと言えるでしょう。
しかし、苦渋の決断に同情しつつも、この時間までピーカンの秋空を見上げれば、天気の読めない農民の勘に、ため息を飲み込んだところです。

「水鉄砲で戦争やるけど見てく?」
「みなまでゆーな」

サバゲーと水鉄砲子ども達は川へ下り、2チームに分かれ、アタマにつけた金魚すくいで使う相手の「ポイ」を破るまで撃ちまくる極めて明解なルールの中、激戦は繰り広げられました。

こういうのはアタマで考えるより、ヤッちゃう方が断然オモシロイです。

想定外の場所まで逃げちゃうヤツがいれば、どんどんルールも追加され、シロクロつかなければ時間も無制限に延長されます。

サバゲーと水鉄砲私たちの子どもの頃の遊び方と何も変わりません。
意外にもなかなか破れない「ポイ」に体力の消耗は隠せませんが、水の補充の方法も見る見る上達し、自分の銃の取り扱いやクセにも慣れてくると戦闘能力も上がったように見えます。

現代の子ども達は「かくれんぼ」ができないんだと先日テレビでヤッていました。
「クダラナイ」からとか言うのではなく、ひとりで隠れているのが怖いのだそうです。
サバゲーと水鉄砲だから、みんなで隠れていて全員が一気に見つかってしまうというわけです。

探すオニもまた、みんなが自分だけを置いてどこかに行ってしまったんじゃないかと不安になってしまうので、「かくれんぼ」が成立しないんだそうです。

サバゲーと水鉄砲川の中で、キャーキャー言いながら自分で作った水鉄砲を発射してるこの子たちも現代っ子。
初めて会う私に臆することなく、堂々とした態度や多くの経験を育成する海洋少年団やボーイスカウトの価値もさるコトながら、彼らを取り巻く環境によっては今も昔も子ども達は何も変わっていないんだといつも感じます。
ヤりたいことを自分達で決めさせて、自分の決定に責任を持たせつつ、危険や事故のギリギリを見極められる大人がいれば「今の子ども達は。。。」と「十把一絡げ(ジッパヒトカラゲ)」にしてしまう必要もないんでしょうし、できないんだと思います。

サバゲーと水鉄砲彼らは夕方カレーを自炊した後、台風を避け帰宅します。
水鉄砲の水しぶきの向こうに見える小さな虹を、彼らもきっと見たはずです。

クリチャンの次なるイベントは、ハロウィン。

300人ほどの子ども会の子どもたちを変装させ、駅前の商店街を歩かせちゃう恒例のイベントです。

一緒に川に入ってオトナゲなくアタマにポイつけて真剣に戦っちゃう54歳ですが、雨除けのお祓いしてくれるトコ、ご存知ありませんか。
                 サバゲーと水鉄砲



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