2014年11月11日

ユ~カンで~す!

ユ~カンで~す!めっきり夜の訪れも早くなり、夕方の自転車散歩もライトオン!して継続中です。
気のせいなのか、夕食の準備なんであろう町に漂うほのかに香るいいニオイも、どことなくあったかそうで、スープ?シチュー?鍋?おでん?・・・カラダをあたためる料理ばかりがアタマに浮かびます。
冷やし中華や、かき氷ばかりを思い浮かべてたのはたかだか1ヶ月ほど前です。
落ち葉も道路の脇でクルマが通る度に巻き上げられています。
季節の境目を感じる間もなく、いよいよ「冬」です。

ユ~カンで~す!「ユーカンで~す!」

朝刊はともかく、躊躇なく人んチの玄関を開け、家の中に夕刊を投げ入れる他人がいても、不思議にすら思わなかった時代に育った私は、現在「新聞」は購読していません。
かたよった視点で書かれた「事実」を受け入れ難いとか、難しいことではなくて「節約」です。
古新聞がゴミになるものだとしたら、エコ活動ともいえるのかもしれません。

ユ~カンで~す!実際、テレビやインターネットで同じニュースが津波のように押し寄せては消えていく時代に、私程度の人間なら掘り下げて知る必要もないと言えばそうですし、知りたければ積極的にインターネットに向かえば、もしかしたら「新聞」以上の情報も手に入るのかも知れません。
目を閉じ、耳をふさいでいたって、異常気象も、世間を騒がすニュースも避けて通ることはほぼ不可能で、そりゃぁ要らぬストレスに押しつぶされてしまう人がいても何ら不思議でもなく、危険ドラッグ然り、知らなきゃ良かった情報を元に犯罪や事故が起きることもあるようです。

ユ~カンで~す!で、そんなことを言いたいのではなく、「ユーカンで~す」と言っている新聞配達員を見かけてしまいました。
何も不思議な話しではなさそうですが、私が最近何気なく見てきた新聞配達員は、原付きでブーンとポストのそばに寄っては「新聞」を事務的に押し込むだけのような気がします。
私が見た新聞配達員は私と同世代に見える女性でした。
原付きでやっぱりポストに寄って行くのですが、「ユーカンで~す」と声を出しています。

ユ~カンで~す!しかし、優しく聞こえる声の先には人影はなく、それでも彼女は次のお宅のポストの前で、「ユーカンで~す」と言うのです。
怒鳴って叫んでいるわけでもなく、かといってモジモジと小さな声でもありません。
自転車で通りすがる私にはちゃんと聞こえる声です。
なんだか心があたたかくなって、タバコを吸うフリをして立ち止まり、彼女を見ていました。
次のお宅も、また次のお宅でもそうしています。
会社の方針なのか、彼女の思いなのかはわかりませんが、必ずしも相手に伝わらないかもしれない彼女の新聞配達はとてもあたたかく素敵に見えました。
ユ~カンで~す!最近では、新聞のたまり方で孤独死の疑いのあるお宅を通報する役目なんかもあるようですが、彼女は役割以上の関係を仕事だと割り切ることなく創りだせる人なのかも知れません。

なんだかイイ気分になって自転車を走らせていると、幹線道路にあるいつもは点滅信号の交差点にたどり着きました。
進行方向の信号は「赤」になっていて、私は止まりました。
幹線道路は、片側2車線の広い道なのですが、それに交差する道は3~4メートルほどの細い道で、クルマ1台がやっと通れるほどで、クルマが交差することは難しそうです。もちろんその細い道を渡るための横断歩道はありません。
ユ~カンで~す!幹線道路の横断歩道を、自転車の後ろに小さな子どもを乗せた30代くらいのお母さんがケータイ電話を耳にあてながら、私の方向に渡ってきます。
信号待ちをしている私の後ろから、私よりも明らかに先輩の男性が自転車で走ってくると、スピードを落としながら注意深く赤信号の交差点に入り、そのまま渡ってしまいました。
3~4メートルほどの道幅とはいえ、定義上は「信号無視」です。
すると、向こうから横断歩道を渡ってきた子連れのお母さんが、「オマエ!信号アカだぞっ!!」と、その男性に怒鳴り付けました。
ユ~カンで~す!男性は何事もなかったように行ってしまいましたが、残された私にはなんとも言えない微妙な空気が絡み付きます。
そのお母さんはブツブツ言いながら私の前を通り過ぎて行きました。

「・・・たぶん、彼女は間違ってない・・・」

お母さんが正しいアドバイスを、間違った言葉遣いでしてしまったために、アトアジの悪い・・・というか、もしかしたらお母さんに対して憤りを感じてしまいました。
明らかに目上に見える他人に対する声の掛け方ではなかったのはもちろんですが、たぶん道交法に触れるであろうケータイを耳にあて、私の認識では小さな子どもと言えども2人乗りも制限されていたような・・・。
言葉遣いも含め、それらを私が指摘したところで、きっと彼女には言い分があるに違いありません。
逆切れされて絡まれることを恐れた私自身も正しいかどうかはわかりませんが。。。

ユ~カンで~す!山の急斜面に生息するような立派な角をもった大きなヤギを散歩させてる人、クチに雑草のような長い葉っぱを食わえ、登校する小学生の横を小学生と同じスピードで後ろ向きに走る?おじさん、道路沿いで太陽の方角に向かって手を合わせ続けるおじいさん、何の修業なのか裸足で街路樹を蹴り続けるおじさん・・・

いろんな人がいます。。。    



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Posted by Nori at 15:30│Comments(0)独り言
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