2016年08月09日

ふたりだけの秘密

「絵日記」
今日、お母さんに頼まれてお昼ご飯を買いに近くのコンビニに行きました。
そのコンビニは、いつも混んでいるので、お昼より少し早めに行きました。
それでもやっぱり混んでいました。
お母さんに頼まれたお弁当を持ってレジを待つ列の一番後ろに並びました。
私の後ろにもどんどん並ぶ人がいてレジの前はお弁当を持った人達でいっぱいになりました。
前の前のおばさんは、たくさんの小銭で支払いをするために、ほかの人より時間が掛かりました。
前のおじさんは、店員さんと仲良しらしく、私にはわからないお話をして、もっと時間が掛かりました。
やっと私の順番が来て、店員さんが合計金額を言ってくれたのでお母さんから預かったオカネを出しました。
すると31円足りませんでした。
うしろにはたくさんの人達がいるし、私は困ってしまい、泣いてしまいました。
店員さんも困ってしまいました。
オカネが足りなければ、お弁当は買えないと店員さんが言いました。
私はどんどん悲しくなりました。すると私のすぐうしろに並んでいたおじさんが、「あぁ!オレたち一緒、一緒!」と言って「これも一緒に!」とおじさんのお弁当をカウンターに置きました。
おじさんは「あっためなくていいよ!袋も一緒にして!」と言って、おじさんの分と31円を出してくれました。
同じ袋に入ったお弁当をおじさんが持ち、「行こ!」って言うので、一緒にコンビニを出ました。おじさんは袋から自分のお弁当を出すと、「オウチは近く?」と聞くので、うなづくと、「じゃぁ、お弁当を無事にウチに届ければ作戦成功だ!」と言いました。
もう涙は出ませんでしたが、知らないおじさんだけど、お弁当は買えました。「じゃぁね」って私が言うと、おじさんは「今のコトは二人だけの秘密にしようよ!じゃぁね!」って言いながらクルマで行っちゃいました。
私は「ありがとう!」って言うのを忘れてしまいました。
・・・小学校一年生かな?二年生かな?
夏休み真っ最中!
チョット日焼けしたアノ子の絵日記に私は登場できるんでしょうか?
ストーカーや変質者と疑われない配慮はしたつもりですが。。。

それとも「ふたりだけの秘密・・・」なんでしょうか。
  


Posted by Nori at 21:49Comments(3)子どもたち

2014年11月09日

用法用量を守って

たとえ正義のヒーローに変身しようとも、夢運ぶサンタクロースに変身しようとも、中身の私のコンセプトは「なまはげ」と基本的に同じスタンスなので、子どもたちの言動次第によっては、時に暴言を吐き、時にらしからぬ行動を取る場合がありますが、その裏側に秘めた優しさはなかなか分かりづらいもののようです。
中身の正体は秘密のはずなのに、「はるちゃん!」って声をかけられると振り向いてしまう悪いクセのせいで、暴言ヒーローと私がリンクしてしまっていることもあるようです。
みんな中学生や高校生になったんですから、その辺の大人の事情をくんだ上で、イベントの主旨にご協力いただけるよう、心よりお願い申し上げます。

木曜日あたりに、クリちゃんが「急募!9日にオバケになれる方いませんか?」と、フェイスブックを使ってまで募集しているのなら、相当困ってるんだろうと「出番か?」と返事をしてみたところ、先着順だったようで不戦勝となり、面接も筆記試験もないのに、合格してしまいました。

聞けば、「交流館まつり」が8日・9日に行われるらしく、交流館内で活動する「児童館」も便乗イベントを決め、「オバケ屋敷」をやっちゃうとか。。。

で、なんでも「オバケ担当」が、ドタキャンで「オバケの居ないオバケ屋敷」なんて、「クリープを入れないコーヒー」みたいなもの・・・らしく、慌てた主催者がクリちゃんに声をかけたら私が釣れちゃった・・・みたいです。
子ども相手の「オバケ屋敷」なら、「なまはげ」にとってこんな大好物はないわけで、合法的に泣きわめかせることができるのなら、教育委員会だって警察だって私の「御乱心」に手は出せないはず。

問題なのは、長引く風邪で、オバケになって隠れた先でゲホゲホしてたら、怖いモンも怖くないはず。
「早めのパブロン!」も今となっては決して早めじゃないし、病院に行ってる暇もないとなれば「熱ノド鼻にルルが効く~」と、ルルの最上級バージョンに頼ってみるも、気のせい程度の改善で、「用法用量を守って正しくお使いください」とはいうものの、ホントに3錠で効くのか!?と、クチほどにもない製薬メーカーの無難な用量指定に「一日分をまとめて飲んだるか!?」と、手の平に乗った9粒のクスリをクチに入れる勇気はなく、6粒を小さなビンに戻します。
いっそ「危険ドラッグ」なら、ノドの痛みもブッ飛ぶか?と一瞬アタマをよぎりますが、子どもたちのイベントに当局が踏み込むようなマネもできず、昨日は1日イイコで布団にくるまれて安静にしていました。
その甲斐あってか、気のせいか、目覚めは快調で、鼻声混じりながら約束の時間に集合します。
会場となる交流館では開会セレモニーが行われていて、エラそうな人達がエラそうにしゃべっていました。
交流館まつりは毎年この時期に開催されるお祭りで、地域活動をしてくれる各種団体の活動をお披露目する場になっています。
申し訳程度の屋台も出て、賑やかなら良かったのですが、あいにくの天候に大混雑とはいかないようです。
児童館スタッフの旗ふりによって、リハーサルまで行いました。

「ホントにこんナンで怖いのかよ!?」とテンション低めでスタートすると、ホントに怖がっちゃうからやめられません。
怖がらせ方もだんだんウマクなり、ただ怖い声を出すだけよりも暗闇から突然カラダを揺らしながら出た方が恐怖は増すことを覚えると、涙のひと粒も見たくなります。
何気ない素振りで必死に恐怖を抑える高学年のオトコのコも、怖すぎると、「あいさつ」しちゃうようで、何人もの子どもたちと怖い声で「こんにちはぁ~」とご挨拶させていただきました。
飛び上がって「怖い怖い怖い怖い」と何度も「怖い」を連発しちゃう子もいれば、耳をふさいで泣いちゃう子や、ひたすらカン高い声で叫ぶだけの子どももいました。
私は最後のポイントでオバケをしていましたから、「大したことない」と言われるのだけは避けなければなりません。

私の前を通り過ぎても尚、しつこく怖がらせるので、子どもたちに与えられた最終ミッションが履行できずに走り出してしまう子どもは、若いスタッフのお姉さんに「もォ、怖がらせないから・・・」と抱きかかえられて戻ってきますが、私は怖がらせる役なので、真面目に役回りを実行します。

悲鳴を聞きながら、汗かいて大きな声を出して、カラダを動かしたら風邪は治ったみたいです。          


Posted by Nori at 16:02Comments(0)子どもたち

2014年10月26日

うど★ハロウィン2014.10.25

今年は300人もの子どもたちが集まるらしい・・・。
草薙駅周辺を活気づかせ、盛り上げよう!と、商店街の皆様をはじめ、県大生や地域の人たちの協力も益々パワーアップしてきたように思える「くさなぎエリア」。
子ども会による、「うど★ハロウィン」もその一角を担い、年々ホンキ度もレベルアップしています。
要は、本家のハロウィンが「家」VS「子ども」の伝統儀式だとすれば、こちらは「商店街」VS「子ども」というスタイルで、草薙商店街の絶大なるご協力の下、仮装した子どもたちが商店街を1軒1軒まわり、お菓子をゲットしちゃう仮装山賊パーティーなのです。

商店街とのコラボイベントながら、地域の団体などの協力も得られ、楽しく、安全に開催されますが、生身の人間では太刀打ちできない怪人や、魔物も登場する心配があり、正義のヒーローの出番となります。

  

ヘンシンッ!と言ってから、5分ほどかけて、ヒーロー準備完了。
昨日は汗ばむ陽気に、オフィス内はクーラービンビンの快適な環境で準備をしました。
  


今年は、会場に駐車場の準備ができないとのことで、公共交通機関による初の移動です。
静岡鉄道のお姉さんもすんなり通してくれちゃいましたが、セキュリティ面に問題はないのか気になりますが、呼び止められたところでややこしいだけなので、素直に感謝です。

  

電車はまもなく到着するようです。

  

来た来た。

  
乗ってみた。

  

車内の混乱もなく、誰一人、反応のないのは平和ボケ?それとも見えてなかった?
無事、草薙駅到着です。



いきなりかヨッ!ショッカーとか子分とかが現れないのに、次々とボスキャラが登場します。
戦い終わってから、「すっげーファンなんです!」って一緒に写真撮りたいなら、イイコにしてろっつーの!


チビッコオバケや、どう見てもオトナに見えるチビッコたちとも記念撮影をしました。
ウルトラマンじゃないとはいえ、1時間ほどの変身時間に、ピューピュー変な汁が噴き出しました。
「ライダーからナンか出てるッ!」って言うのはやめてね。
アタシだって知らないマに吹いちゃうのよ!ハズカP


平和を取り戻した草薙から戻り、いつもの居酒屋へ。
皆さ~ん、フツーに受け入れるのやめてもらえませんか~?
  


Posted by Nori at 15:18Comments(4)子どもたち

2014年03月10日

うど逃走中!2014

3月9日、前日の小春日和から一転して北風が砂ぼこりを巻き上げる小学校のグラウンドで、年に一度の一大イベント、地域の子ども達の「勇気」と「友情」、そして「危険回避能力」を伴った「知恵」が試される『うど逃走中!2014リターンズ』が開催されました。
地区内にある20もの単位子ども会から我こそは!と名乗りを挙げた勇者は247名。
それぞれに役割のあるお母さんスタッフが40名。
酔ったついでに地域から担ぎ出された大人達を含めれば、かなりの人達が関わるイベントになりました。



制限時間60分の熱い戦いが今年もやってきました。
要はあのテレビ番組「逃走中!」のパクリ企画で、子ども相手に地域の大人が追いかけまくる、いわゆるオニごっこです。
前回大会では、ギャラリーを装い観覧席に紛れ込む子どもや、捕まったはずの子ども達が脱獄したり、物陰に隠れたまま60分間を静かにしのぐ、「勇敢」とはとても言い難い知能犯10数名に逃げ切られ、企画した大人達が苦水を飲む結果に終わってしまったことを受け、オトナゲなくガンジガラメの鉄のルールを引っさげて挑む大会となりました。

たかだか1時間。
オトナと子どもがオニごっこをしてナニがオモシロイのか?と思われるかも知れませんが、コレが意外にもオモシロいんです。
ウワサを聞きつけ、他地区の子ども会の皆さんや、行政の方たちも見学に来ていました。

幼少時代に絶対通ってきたオニごっこを知る大人達と、オニごっこを知らないかもしれない子ども達が、ホンキで追いかけ逃げまくる様は、私達が経験してきた呑気なオニごっこの比ではなく、悲鳴続出!けが人多数!小学校を取り囲む塀越しに覗き込む立ち見のギャラリーまで現れれば、子ども会のイベントの域を越えているようにも思います。

グラウンドに集結した247名の子ども達にルールが説明され、準備が整った会場に3台のクルマに分乗した18名のハンターと呼ばれる大人のオニが到着します。

黒いスーツに黒いサングラス。
早くも会場には悲鳴が響き渡ります。
まずは8人のハンターが「ハンターBOX」と呼ばれる箱の中にスタンバイし、その瞬間を待ちます。
選抜された5人の子ども達が、スタートの合図となるバズーカ砲を1人ずつ順番に発射します。
6本用意されたバズーカ砲の中から任意に選んで発射するのですが、空砲の場合はハンターBOXから1メートルずつ遠ざかることができます。
1人目、空砲。
2人目、空砲。
3人目、空砲。
4人目、空砲。
5人目、やっぱり空砲。。。

優位な立場となった子ども達に、「一生懸命作ったのに・・・」とマイク越しにブツブツ言いながら栗チャンが最後のバズーカを爆発音とともに発射すると、250人ものカタマリが一斉に走り出し、いよいよゲームスタートです。
ハンターもカタマリめがけて走り出します。

お断りしておきますが、現役の小学生を相手に追い掛けるハンターは、そこらのオッサンです。
必ずしもマラソン大会出場を趣味にしていたり、スポーツクラブで日々鍛え上げたアスリートなどはいません。
子ども達のお父さんだったり、ジャンケンに負けた酔っ払いです。
従って、本部席で待機するハンターたちには「今日の目標は、ゲロ吐くまで!です」とハッパをかけます。
ほどなくして、追い疲れたハンターが「オェオェ」言いながら本部席に戻り、新鮮なハンターと交代しちゃうわけですが、20分を過ぎた頃には新鮮なハンターなど1人もいなくて、交代したくて本部に向かってくるハンターがいると、みんな下を向いて、先生に当てられたくない子どものように、わかりやすく参加拒否行動に出ます。
早い時間にできるだけたくさんの子ども達を捕まえてしまわないと、体力も気力も萎えたハンターに勝ち目はありません。
開始から30分で一旦ゲームをストップし、給水休憩。
インペルダウンと名付けた牢屋には、まだまだ子ども達の姿は多いようには見えません。
目を白黒させながらガブガブとペットボトルを口から離さないダメダメハンターたちの情けない姿は、紹介を控えさせていただきます。

ホンキホンキとは言っても、そこは私達も大人。
参加者の人数を受付時に把握していて、投獄者数を差し引いてグラウンドで戦い続ける子どもの人数を算出しちゃう仕組みです。
60分間、見事逃げ切れた子どもには賞品が用意されていて、勇者として讃えるシナリオです。
用意された賞品は15個。
せっかく用意したのですから、残り15人になったところでハンターの本気度をコントロールする作戦でした。

残り15分。
本部に届く無線では「残り10名!」なのですが、どう見てもグラウンドを走り回る子どもたちはもっとたくさんに見えます。
子ども達は物陰に隠れていることも予想され、16人以上が逃げ切 ってしまえば賞品が足りませんし、仮に後日賞品を渡しますと言えるほど予算的な余裕もありません。
となれば、せめて見えてる子ども達だけでも減らすしかありません。
「ハンターのみなさん!ヤッチャッてください!」と、子ども達にはナイショでハンターを増員投入し、片っ端から捕まえタイムアップ!

60分の戦いが終わり、グラウンド上には子どもの姿は見えません。

「隠れている人は出てきてください」
「・・・」

栗チャンが呼び掛けるも勇者は現れず、まさかまさかの全滅させちゃいました。

行き場を失った賞品は「腐るモンではない」らしいのですが、アレほど綿密な打合せを重ねたのに、ドコでどう間違ったのか、関わった多くの大人達は呆然としていました。
不完全燃焼気味の大人達の一方で、子ども達が「40分も残れたのは新記録だ!」とか「絶対来年は逃げ切ってやる!」と決意しているのを聞けば「コレはコレでアリか・・・」と救われる思いですが、青い顔をして「ら・来年もあるんスか?」とヘコタレるハンターのみなさんは、きっとその日にだけ重要な予定が入っちゃう見込みです。
腕に(足に?)覚えのある大人の皆さんの立候補を歓迎します。

カメラ片手に走り回った私のヒザは現在爆笑中です。
 

               


Posted by Nori at 17:02Comments(0)子どもたち

2013年10月27日

うど★ハロウィン2013

週末、クリチャンが率いる連合子ども会による「うど★ハロウィン2013」が開催されました。

ちびっこオバケは総勢280名。
ハロウィンというよりは「仮装行列」のようなこのイベントも、初めて開催してから10年近くが経ちました。
草薙駅前の商店街の皆さんの協力があってこそのイベントで、子ども達に店頭でお菓子を配ってくれる商店街の皆さんは、この日を楽しみにしてくれていると聞きますから、当初から関わってきた私達も嬉しいです。

しかしながら毎年毎年、バッチリ台風の通過にぶつかり、日頃の行いが相当悪いと思われるクリチャンのせいで今年も例年通り「台風」です。

しかも10月に入って5つもの台風が発生するのは観測史上初めてであるばかりか、27号に加え、28号まで発生しちゃって「藤原の効果」なんて聞いたこともない台風現象になることも予想され、大リーグボールのように魔球のような動きをするかもしれないと報道されれば、前々日の緊急会議の席では「雨オトコ」から「嵐を呼ぶオトコ」に昇格しております。

ちなみに1週間前の商店街の飾り付けの際も、ちゃんと雨でしたし、クリチャン率いる海洋少年団が初秋に行った2泊3日のキャンプも暴風雨に見舞われ、初日に断念。
日帰り遠足に変更されています。
行楽のシーズン。
せっかくのドライブがてらの紅葉狩りなどを企画されている方は、クリチャンのイベントと重ならない日を確認してからお出かけされることをお勧めします。

 
で、当日を迎えるまでの間、ウソかホントか気象予報士なる人まで現われて台風の進路や雨の具合を予想してくれますが、もはや「めざましテレビ」の星占い程度の価値ならいちいち報告してくれる方が迷惑で、時の流れに身を任せ、人生色々、ハロウィン色々と過ぎる時間にベランダのテルテルボーズは首を吊ってるように見えます。
それでも前日の朝の予報では相当進路も絞り込まれ、どうやら上陸はしない模様で、夕方の予報になると、静岡県のはるか南を通過するらしく、子ども達が行進している頃にはほぼ影響がないらしいことがわかると、いつもなら裏方に徹する私が、今回ばかりは弊社で「のぼり旗」なんかを作ってくれた御愛顧に感謝し、積極的に全面に出たからだと、自分のパワーの恐ろしさに気づきます。

どうせなら天気を完全にコントロールできるチカラが身についていればイイのですが、ソコはまだ修行中の身らしく、迎えた当日の午前中に実行委員会の皆さんが集合する時間は、「ホントにやむのか?」とシトシトながら雪のように降り続く雨に、きっとコレがイベントの朝でなければ、なんて穏やかな気持ちになれるだろうという優しい雨ながら、やはり準備に影響が出れば少なからず恨めしい雨となります。
ズブ濡れになりながら準備を進めるお母さん達も仮装をして参加するために夕方の再集合まで一旦解散します。

雨がやんだのは15時半。
多少雨粒を感じるものの、運営には支障はなさそうです。

再度集まったお母さん達は、もはや誰が誰だかわからない仮装をしていて、それこそ大きな名札でもぶら下げていない限り見分けもつかず、むしろ雨よりもその方が運営に支障をきたしそうです。
受付場所には既に大勢の子ども達も集合していて、ひとりひとり撮影された写真は会場となる草薙商店街のモニターに転送され、嵐の前の静けさを通りすがりの通行人の皆さんにも楽しんでいただく作戦です。ホントにスゴイ時代です。
スタッフも子ども達も付き添うお母さん達もほぼ仮装しています。
このイベントが始まった10年ほど前には考えられなかった光景ですが、商店街の皆さんや、警備を担当する補導員の皆さん達まで仮装を始めるようになって、街全体がハロウィンを楽しみます。
この無気味な大軍が、受付場所の中学校から、歩いて10分ほどの商店街まで少人数の班に分かれ行進するのですからそれは壮観です。
幹線道路を走るドライバーの皆さんも2度見しながら通り過ぎていきます。
あらかじめ決められた商店を訪ね、「Trick or treat」と元気よく叫べばお菓子がもらえる仕組みです。
アチコチに仕掛けられたイベントコーナーには、マシュマロを焼いたり、ポップコーンをもらえたり、参加者だけに配られるバッグはたちまちイッパイになってしまいます。
他国の文化を真似して始めたイベントながら、その意味や文化を知らないまでもこうして楽しいイベントとして根付き、他地区の皆さんが見学に来たり、他地区からの参加希望があることもまた嬉しいイベントとなりました。
他地区に住む大先輩も、私達のハロウィンを参考にしながら消防団と協力して2年前から始めたんだと、鼻息荒く話してくれました。
今年は200名の参加者にまで拡大したと、商店街のない町ながらいろんな工夫で楽しくできることも教えてくれました。

変身した私も、大勢の子ども達や大学生らしき若者に加え、JR駅から流れ出てくるサラリーマンの皆さん達とも写真を撮りました。
会場にはにっくきショッカーも現われましたが、この日ばかりは休戦です。

心を入れ換えたショッカーは、子ども達の安全を見守ってくれる協力をしてくれていました。

20個しか用意できなかったオリジナルキーホルダーも、目をマン丸くして見上げる子ども達にプレゼントしましたが、あっという間に無くなってしまいました。

今年は雨にたたられ、会場の飾り付けも少し残念なカンジでしたが、「荒らしを呼ぶオトコ」が心を入れ換え、来年はよりパワーアップした「うど★ハロウィン」になることでしょう。   

Happy Halloween!  


Posted by Nori at 16:55Comments(0)子どもたち

2013年10月22日

策士策におぼれる

やっとと言うか、遂にと言うか・・・
晴れて母校の体育館が借りられたことを発表できる段階になりました。
「地域と学校が一丸となって」と、あたかも協力関係があるように聞こえてくる口癖のように唱えてきたお題目も、「ホントなのか?」と疑わしい事態が続いてきました。
今年の3月。
ふたりの若い女性が私のオフィスを訪ねてきました。
「ムスメ2号チャンからの紹介でお邪魔しました」と言うふたりは、ムスメ2号の同級生で、ひとりは「子ども会時代」に一緒に活動を共にした見覚えのあるユキちゃんでした。
中学生当時、生徒会活動をしていたと言うふたりは20歳になっていました。
そりゃぁ化粧も覚え、オフィスで会ってなければうっかり鼻の下を伸ばして声をかけちゃうかもしれない美人ちゃんたちに、「町や呑み屋で会った時にはそちらから声をかけるように!と注意事項を伝え、彼女達の話しに耳を傾けます。

私たちの住む町では2年前まで、地区ごとの開催となる「成人式」を、連合自治会を中心とした地域内の各種団体の協力で開催してきました。

私たちの頃には市全体の「成人式」だったのですが、10年ほど前から行政からのお達しにより、地区ごとの開催に分散されました。
そうなった根拠は省略しますが、突然「オマエらがヤレ!」と言われてもノウハウも実績すらない「地域開催」に戸惑いながら、知恵も汗も出して少しずつ地域色のある「成人式」につくりあげ、子ども会の子ども達に式に参加してもらったり、観覧を希望する保護者の皆さんにも参加してもらえるように工夫をしながら、ある意味、地域全体で祝福できる形になってきた矢先、またもや行政から「市全体開催」に戻すと言う通達が、私達の立場からしてみれば一方的な形で伝えられました。

私達の意見を求められる機会は一切なく、了解したと言う一部の連合自治会の役員の見解だけで決まった「地域開催中止」の知らせは、一生懸命取り組み支持してきた多くの地域住民を残念な気持ちにさせることになりました。
実際、私ごときの耳にも「成人式復活」を望む声は届いていましたし、関係者の皆さんもそれを望んでいました。
昨年はなんとか「市全体」の「成人式」に加え、「地域開催」もできないかと、いろんな人が、いろんな形で連合自治会に対し、働きかけてきましたが、連合自治会の「必要無し」の見解が変わることはなく、「地域で祝ってあげようよ」と言う思いが話し合われることもありませんでした。

私達とは別の形で昨年から動いていた「成人になる若者達」もいたようですが、残念ながら彼らと私達がつながることができず、今年の1月には「地域開催の成人式」の実現には至りませんでした。
そのことが問題視されるステージすらない中で、来年1月に「地域開催の成人式」を希望する彼女達は私達にたどり着くことができました。
私達が企画して子ども達にイベントや遊び場を提供することは「よくあること」ですが、子ども達から「助けてください、協力してください」と言われたのは長年この活動に携わっていて初めてのコトだけに、立ち上がらないはずはありません。

とはいえ、現在ナンの役員でもない私だけでどうすることもできないわけで、地域で活躍中の皆さんに声をかけ、話し合いの席を作ってもらうことにしました。
子ども達は私のところに来る前の段階で、学校に体育館の借用を直接お願いしたようなのですが、「卒業生とはいえ、子ども達に貸すことはできない」と、一蹴されていました。
連合自治会の傘下にいる団体の皆さんも、一旦中止を決定した連合自治会に反目に見られる行動は控えなければならない立場で、わかりやすい行動がとりにくく、立場やらシガラミやらで、結局ウラから手を回そうが秘密結社のような動きをしようが結論にはたどり着くことができないまま時間だけが過ぎていきました。
言わば、私達にコトの成りゆきを任せた子ども達にとっても連絡網の準備や、万一体育館が借りられなくなった時のための会場確保などタイムリミットはどんどん迫るわけで、9月のはじめには「ホテル抑えておいた方がいいですか?」と若者に恐る恐るお伺いをたてるための言葉を選ばせる段階まで話しの進展はほぼない状態でした。
「一旦振り出しに戻してナンで貸してくれないか?ではなく、どうやったら借りられるかを直接校長に聞きに行こう!」ということになり、これまでのイキサツや町の思い、決して連合の決定事項に背くものではないことなどを説明すると、アチコチから聞こえてくる大人達のシガラミを伴う迷路に落ち込んでしまっていた校長のアタマも整理されたようで、「それなら」と関係者らとのやり取りのアト、ようやく「地域開催の成人式」が実現することになりました。

「策士策に溺れる」 妙なシガラミや、ナリを整えようとしたためにずいぶん遠周りをしてしまいました。大人の弱点なのかも知れません。
彼女達のように、いきなり直談判していればと思うと、イラつき続けた半年以上がナンともむなしく感じます。

必要な書類は子ども達が制作し、子ども達が主催者となって開催するスタイルも初めてのコトですが、地域内には賛同者も多く、会場の準備や下働きなどの協力を私達がすることでまとまっています。
開催決定の報告は子ども達にしてもらうように学校側にはお願いしてありました。
昨日その知らせを受け、満面の笑みでオフィスに現われたユキちゃんは喜びを隠しませんでした。

よかった。よかった。
          


Posted by Nori at 12:01Comments(2)子どもたち

2013年09月15日

サバゲーと水鉄砲

刺繍ワッペン制作のご依頼をいただき、1週間ほどかけ、完成致しました。

今回はワッペンの裏側にベルクロ(マジックテープ)をつけることと、あまり目立たないカラーバリエーションで制作して欲しいというリクエストをいただいておりました。

お打合せの中で、目は「赤」、顔や文字は「暗めの茶色」などと指示はいただいていたのですが、実際刺繍糸のカラーバリエーションには限りがあり、できるだけ思い通りの結果が得られるように色の違う糸を組み合わせ、2種類のサンプル制作をするところから始まりました。

サンプルができてみると、同じ茶色の糸でも微妙に色が違い、刺繍糸特有の光沢も見る角度によって反射率も異なるため、なるほど全く違う2種類ができました。

お客さまに確認いただき、本制作に入ります。

弊社では、お客さまのご予算やご要望に応じ、3段階のレベルを設け、完成具合にこだわるお客さまから、ローコスト重視のお客さまにまで対応できる準備をしています。

刺繍ワッペンを制作するお客さまのほとんどが、こだわりをもたれている場合が多いので、やはり対面形式の打合せや、本制作の前のサンプル作成(弊社では無料で行っています)を推奨していますが、「安ければナンでもイイ」と言うお客さまに限っては、ネットなどで激安のサイトもありますので、そちらを利用される方がいいのかも知れません。
お渡しできる準備ができ、「目立っちゃダメ!」「マジックテープで」という今回ばかりはこの段階でいろいろ立ち入ったお話をお聞かせいただきました。
どうやらお客さまは、サバゲー(サバイバルゲーム)と呼ばれる「戦争ごっこ」の愛好者で、20人ほどのチームを構成し、許可されたアチコチの山々で銃撃戦を行っている方でした。

お客さまは40歳弱でしたが、若年層より、私たち世代の愛好者も多いことから、「銃」はもちろん、装備や、もっと言っちゃえば「生きざま」にまでもこだわりを持っていて、「ホンモノ」に対する知識もハンパなく、かなり高額で取り引きされる「リュウシュツもの」のお話まで、たいへん興味深くお聞かせいただきました。
ド素人の私が聞いているので、解釈が間違っているかも知れませんが、戦闘時に着用する迷彩服には特殊な金属が張り巡らされていたり、赤外線スコープでも見つからない特殊加工が施されているのだと言います。
軍事演習などで顔に塗りまくっている塗料もまた、相手に見つかりにくくするために塗っているだけではなく、特殊な成分を配合していて、やはり赤外線スコープやセンサーに反応しないので、事実上「透明人間」になれちゃうようです。
「銃」も殺傷力がないギリギリのところまで法律によって規定されているようですが、30メートルも離れたところから撃たれた銃弾が、指先にでも当たろうモンなら、それはもうモガき苦しむほどのダメージがあると聞けば、生涯ワンパク野郎の私も思わずウズウズしてしまいます。

「撃たれるとこうなります」と、数カ月前の勲章を見せてくれますが、点々とアザになっていて、いつ消えるのかはわからないとハニカみます。

戦闘時には総重量20キロほどになる装備は、なかなか奥様にもご理解いただけず、高額なそれらは、できるだけ目につかないように汚い段ボールの中に閉じ込め、世間の冷ややかな目を避けるためにライフル銃は専用ケースがありながら、「ギターケース」などで偽装して持ち歩くのだそうです。
ご本人は、「アタマおかしいんですよ」と笑いますが、愛好者の中には公務員や介護関連の方たちがなぜか多く、抑圧されている人達のハケグチとなっているのかも知れないと聞けば、「なるほど」とうなづいてしまいます。
それでも「スポーツ」ととらえる愛好者も多く、女性チームなんかもあるんだそうです。
取り沙汰される「国防軍」発足の際は、頼もしいモンだと日本の戦闘能力も捨てたモンじゃないと言えば、やはり実弾とBB弾の差は大きいんだそうです。
聞かなきゃわからない世界に過ぎる時間も忘れ、食い付き過ぎてしまいますが「軍人」も忙しいらしくお帰りになって行きました。

3連休。
ある時は、子ども会長、またある時は酔っぱらい、要請があればどんな顔にも変身できる農民クリチャンは、海洋少年団のリーダーの顔も持っています。
台風が接近してると言うのに、清水のクマが出ちゃうような山奥で海洋少年団の子ども達を引き連れ、2泊3日のキャンプを決行していると言うので、ヒマな一日を過ごしていた昨日「たまたま通りかかってみるか。。。」と行ってきました。
ホントこのオトコが関わるイベントでは、天気の心配をしないことがなく、これまでに何度も純粋な子ども達の楽しみを裏切ってきたオトコです。
よりによってこんなにもドデカイ台風を呼び込まなくてもイイのに、クリチャンたちは台風を待ち受けるようにテントを張り、一体どんな顔して子ども達と絡んでるのかと見たくなり、栗や柿がアチコチに実っている現場に到着すると、「たまたま通らねぇだろ!」と迎えてくれます。

昨日は市内の中学校の体育祭と重なり、体育祭終了後に合流してくる子ども達がまだ到着していないので、小学生と数名の高校生がいるだけでしたが、みんなは山から切り出した「竹」を使って水鉄砲を作っていました。

私も経験したボーイスカウト時代のキャンプでは定番でしたので、「オー懐かしい。。。」と、オモチャ屋で買ってくれば何十メートルも飛んじゃう水鉄砲がある時代に、数メートル飛べば大したモンの水鉄砲をマジマジと見せてもらいますが、こういう経験をする子ども達が、経験しない子ども達の中にいてくれることを嬉しく思いました。
今さら誉めて伸びるとは思いませんが、クリチャンの子どもたちに対するそういうところはエライと思います。

「台風来るゾ」
「だよねぇ。。。2泊3日の予定だったけど、本日撤収することにした。。。」

翌日である本日。
静岡市内は嵐の前のピーカン状態の現在、その判断が正しかったかどうかはわかりませんが、こんな時代に子ども達を引き連れていればやむなき判断だと言えるでしょう。
しかし、苦渋の決断に同情しつつも、この時間までピーカンの秋空を見上げれば、天気の読めない農民の勘に、ため息を飲み込んだところです。

「水鉄砲で戦争やるけど見てく?」
「みなまでゆーな」

子ども達は川へ下り、2チームに分かれ、アタマにつけた金魚すくいで使う相手の「ポイ」を破るまで撃ちまくる極めて明解なルールの中、激戦は繰り広げられました。

こういうのはアタマで考えるより、ヤッちゃう方が断然オモシロイです。

想定外の場所まで逃げちゃうヤツがいれば、どんどんルールも追加され、シロクロつかなければ時間も無制限に延長されます。

私たちの子どもの頃の遊び方と何も変わりません。
意外にもなかなか破れない「ポイ」に体力の消耗は隠せませんが、水の補充の方法も見る見る上達し、自分の銃の取り扱いやクセにも慣れてくると戦闘能力も上がったように見えます。

現代の子ども達は「かくれんぼ」ができないんだと先日テレビでヤッていました。
「クダラナイ」からとか言うのではなく、ひとりで隠れているのが怖いのだそうです。
だから、みんなで隠れていて全員が一気に見つかってしまうというわけです。

探すオニもまた、みんなが自分だけを置いてどこかに行ってしまったんじゃないかと不安になってしまうので、「かくれんぼ」が成立しないんだそうです。

川の中で、キャーキャー言いながら自分で作った水鉄砲を発射してるこの子たちも現代っ子。
初めて会う私に臆することなく、堂々とした態度や多くの経験を育成する海洋少年団やボーイスカウトの価値もさるコトながら、彼らを取り巻く環境によっては今も昔も子ども達は何も変わっていないんだといつも感じます。
ヤりたいことを自分達で決めさせて、自分の決定に責任を持たせつつ、危険や事故のギリギリを見極められる大人がいれば「今の子ども達は。。。」と「十把一絡げ(ジッパヒトカラゲ)」にしてしまう必要もないんでしょうし、できないんだと思います。

彼らは夕方カレーを自炊した後、台風を避け帰宅します。
水鉄砲の水しぶきの向こうに見える小さな虹を、彼らもきっと見たはずです。

クリチャンの次なるイベントは、ハロウィン。

300人ほどの子ども会の子どもたちを変装させ、駅前の商店街を歩かせちゃう恒例のイベントです。

一緒に川に入ってオトナゲなくアタマにポイつけて真剣に戦っちゃう54歳ですが、雨除けのお祓いしてくれるトコ、ご存知ありませんか。
                   


Posted by Nori at 15:17Comments(0)子どもたち

2012年11月29日

ふしぎなポケット

打合せのために幼稚園に行ってきました。
園庭には園児があふれ、今日は「おかあさんせんせい」たちの姿も見えます。

幼稚園とは長年のおつき合いながら、「おかあさんせんせい」の実態はわかりませんが、察するに保護者会の役員さんであり、数年後にはPTAを支えてくださる輝ける未来の原石さん達なんだと勝手に認識しております。
ご活躍いただいているお母さん達は、みんな若くてキレイでファッションもスタイリッシュです。

なぜ、私の母の時代はそう見えなかったのかと考えてみると、今となればヒャクヤッツどころでは納まりそうもないボンノウとは無縁の子どもだったからなんだと確信します。
オイシイものや美しいものを覚えてしまった罪深きオッサンです。

ここの子ども達はオッサンが珍しいのか、駿府公園の鳩のように寄ってきます。

まだ小さな脳みそで一生懸命考えて、目をキョロキョロさせながら、ツバをゴクゴク飲みながら、一生懸命ナニやら「イイコト」を教えてくれているようなのですが、ちっとも意味がわかりません。

過ぎてきた道。
この会話の意味がわかる時代もあったはずだと思えば、私はもうピーターパンではなくなってしまったのかもしれません。
ウェンディも歳をとったんでしょう。

あ、このウェンディは若かりし頃に知り合い、ウチの家庭に旋風を巻き起こしたフィリピンはマニラの子です。お父さんはスペイン人で画家だと言っていました。


打合せを済ませ、園庭に戻ると「ポケットをたたくとビスケットはふたつ♪」と歌っている子ども達がいたので、「おー、魔法のポケットだねぇ!」と言うと、「違うよ、割れたんだよ!」「魔法なんかあるワケない!」と詰め寄ります。
いつものように暴動に発展しそうなので、「そーか、そーか。確かに!」と言って退散してきましたが、ポケットの中でバリバリに割れたビスケットの歌だと思って育って来なかった私は、未だに現実に向き合えない大人になってしまいました。

「ふしぎなポケット」 まど・みちお作詞/渡辺茂作曲

ポケットの なかには ビスケットが ひとつ
ポケットを たたくと ビスケットは ふたつ

もひとつ たたくと ビスケットは みっつ
たたいて みるたび ビスケットは ふえる

そんな ふしぎな ポケットが ほしい

そんな名曲が歌い継がれていることを嬉しく思いつつ、久々に長年の疑問を思い出しました。


「かあさんの歌」作詞・作曲 窪田  聡

1.母さんが夜なべをして 手袋編んでくれた
木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて せっせと編んだだよ
故郷の便りは届く 囲炉裏の匂いがした

歌詞は3番まで続くのですが、唯一1番の一節だけがナマってしまっています。
「アンダダヨ」がどこの方言かはわからないのですが、メロディーの寸法から考えれば、「編みました」でもよかったでしょうし、ミスチル風に「編んだんだよ」とちょっとポップなカンジにすることもできたはずです。

山奥のカヤブキ屋根の貧しい一軒家。雪景色も感じます。
囲炉裏のそばの小さな灯りで、出稼ぎに行ったムスコのためにせっせと手袋を編む、チョット腰の曲ったおばあさんチックなお母さんを想像しますが、毛糸が誰でもカンタンに入手できた時代じゃなかったとしたら実はセレブでクロネコヤマトかなんかで届けたんじゃないかと疑ってみたりします。
後半の歌詞の中で「麻糸」という表現もありますが、麻糸で作った手袋を知らないので、その価値も機能性もわかりません。
麻糸がカイコと関係があるのならやっぱり庄屋さんなのかと考える私は、なぜポケットの中でビスケットが増えることを疑問に思えなかったのか悔やまれます。
息子さんが何か「お返し」をしたのかも気になります。

私の母もよく手袋やマフラーを編んでくれました。
ミシンも使える人だったので、服や、タテ笛の収納スペースがついたバッグも作ってくれました。
上手だったかどうかは別として、なまじ器用だったために、穴の開いた靴下もよく縫い合わせてくれて、あまりの補強に足の親指が血豆になってしまうこともありました。
今でこそ、継ぎはぎをオシャレにパッチワークなどと呼びますが、私たちの頃は破れた服を補強したり、穴を隠す手段としてオカネの自由にならない家では当たり前のことでした。
しかし、継ぎはぎだらけの服が恥ずかしかった分、謙虚になれたような気もしますし、継ぎはぎが目印となり、継ぎはぎクン達とお菓子を分け合ったりしていたことを思い出します。
こんな世の中で、現代の子ども達がすべてにおいて決して恵まれているとは思いませんが、私たちの時代と比べれば一般的だと言われる水準は雲泥の差です。

今の子どもたちにとって、囲炉裏のそばで手袋を編むお母さんのあたたかさを想像できる私たちの感性に代わるものは、一体どんなものなのか、それともそんな感性は持ち合わせる必要はないものなのか。。。

「懐かしい」という言葉の中に、手のぬくもりや誰かを想像できるあたたかさが失われていないといいなと思います。

  


Posted by Nori at 09:58Comments(0)子どもたち

2012年10月28日

うど★ハロウィン2012

子どもたちとフザけたカッコで夜遊びしちゃおォ!という裏テーマがあったかどうかは別として、今年もまた「うど★ハロウィン」当日を迎えました。

ハロウィンというよりは、仮装大会の様相を隠し切れない企画ですが、参加した子どもたちは220名。
有度地区連合子ども会と草薙商店街のコラボ企画ですが、地区内外からの問合せも増え、参加者が増えると育成部や補導部を始め、地区内の各種団体の皆さんの協力もいただきながら、草薙大龍勢に並ぶ町の秋の風物詩となりました。





久々に雨が我慢してくれた昨日は、木枯らしの吹きすさぶ寒い夜でしたが、帰路につくサラリーマンの間をチョロチョロしながら、狭い歩道を行ったり来たり。

この企画を知らない方も多いのか、町の角々に立ち、子どもたちの誘導と安全を守るオバケたちに驚く人の姿も。

一緒に記念撮影をしたり、子どもたちが作り、商店街に飾られたオブジェを撮影する人たちの姿もあり、きっと有度のブロガーたちはアチコチでにぎやかな商店街の様子をアップしてくれているんだと思います。

「うど★ハロウィン」が始まった当初から協力してくれている草薙商店街の皆さんのほか、銀行や交番のおまわりさんも参加してくれていて、いつもは酔っ払いの通り道になっているだけの週末の草薙駅前も、活気ある風景を取り戻したようにも見えます。

冷たい風に負けない子どもたちの元気な声が響き渡っていました。

既に来年の衣装の構想を練り始めている親子もいるようですが、この企画に参加するためには有度地区の単位子ども会に参加していることが参加条件の前提になっています。
もちろんウラワザを使って参加することもできるようですが、それでも子ども会に参加している方たちとの交流がないと、なかなかウラワザにたどり着くことは難しいかもしれません。

忙しいお母さんやお父さんが、子ども会を運営していくことは難しい昨今の状況もありますが、「運営が大変だから。。。」と子ども会を休止してしまう地区が多くなり、有度地区連合子ども会もずいぶん前に解散してしまいました。

有度地区青少年育成推進委員会や育成部が中心となり、大変な思いをしながらも子ども会を支えてくださっている皆さんを助けることができないかと、立ち上がったのが「有度地区連合子ども会」です。
他地区のように単位子ども会のお母さんたちが、連合を組織するのではなく、お母さんたちとは無関係の私たちのようなオッサンやオバハンが、本来皆さんがやるべきことを肩代わりし、静岡市連合子ども会の行事や会合で得た情報を集め、皆さんに提供しています。
興味があれば参加すればいいし、やりたくもない面倒なイベントには参加しなければいいというイイトコ取りのスタンスで「有度地区連合子ども会」は10年ほど前に発足しました。

子ども会の規模が小さく、なかなかディズニーリゾートへの遠足が実現しない子ども会は、隣の子ども会と一緒に行けば良いわけで、そんな橋渡しや、お母さんたちだけではたいへんな単位子ども会のクリスマス会の飾り付けの応援なんかもしています。
子どもたちの中でウワサになっている「うど★逃走中」や、秋の探検企画は「有度地区連合子ども会」の独自企画です。今年は11月18日に青木が原樹海の探検に行きます。面倒くさかったり、大変だと思う大人は参加しなくて大丈夫ですが、子どもだけ預けてくれればいいのです。
大人の事情で、子どもたちが何かを感じる機会を失わせたくないというのも「有度地区連合子ども会」のコンセプトになっています。
子どもたちが輝くステージは、育成部や、児童クラブ・少年教室の皆さんたちと協力しながら地域の大人が用意します。お母さんたちは来たければ来ればいいし、来たくなければそれでも構いません。
樹海探検の申し込みは締め切っていますが、このあと、「しめ縄作りの会」や「もちつき大会」なども予定されています。そんな情報を小耳に挟んだら覗きに来てみてください。
現在会長のクリチャンも子育てから手の離れたオッサンの一人ですが、地域の子どもたちのために頑張っています。
私たちがお手伝いしますよと言ったら、できるかもしれない行事が増えるかもしれません。

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Posted by Nori at 12:30Comments(0)子どもたち

2012年10月14日

うどまつり

平成24年10月14日。秋晴れ。

年に一度、有度地区内で活躍する各種団体が勢揃いして、各々の活動を紹介したり、持ち味を活かした出店をする「うどまつり」が本日開催されました。
今年は有度地区の体育大会に始まり、各校バザー、龍勢の延期から中止、市民体育大会の日程変更などで、週末のスケジュールがいつもよりタイトとなり、昨日は各地区で「お日待ち」もあったために、テントの移動も本日早朝からのたいへんな作業だったとお聞きしています。

来週は「うど★ハロウィン」の商店街への飾り付けや、そのアト予定されている青木ヶ原樹海探険や、青少年健全育成大会など、子どもたちを取り巻く活動も休む間もなくまだまだ続きます。

育成部が発行する活動新聞「うどに育つ」の写真撮影を頼まれ、「うどまつり」の会場となっている清水第一小学校のグラウンドに10時過ぎに入ったのですが、既に会場には人が溢れ、グラウンド中心では有度幼稚園の子どもたちや関連校のパフォーマンスが次々と演じられていました。
会場内に漂うステキな香りは小中学校のPTAによる焼そばやタコヤキ店で、焼き芋やもちつきを繰り広げるブースもあり、昼間のお祭りながらなかなか盛大です。

育成部のテントではいつものように「竹細工教室」が開催されていました。
私が育成部に入部した1997年にクリチャンの発案で始まった竹細工教室ですが、不器用な大人たちが地域内にあるアウトドアショップのオーナーさんを先生にして修得した技術が受け継がれ、今年も秋空に竹トンボが舞っています。
子どもたちにナイフを持たせる事が「裏テーマ」で始まった企画ですが、さすがに15年以上も続けていると無事故だったとは言えませんが、大きな事故になることもなく活動は継続しています。
それだけに付き添う育成員も慎重に万全を期して取り組むのですが、普段触り慣れない刃物を手にブラブラしてしまう子どももいて、いつもは優しいオジサン・オバサンも厳しい態度で竹トンボやウグイス笛の完成を手伝います。
材料となる竹は近隣の山で調達し、効率良く竹トンボが完成できるように事前に部品に加工します。
子どもたちがひと手間ふた手間加えれば完成する仕組みです。

ウグイス笛の吹き口を取り付ける微妙な位置調整は絶妙な位置を見つけられないと上手く鳴りませんし、竹トンボのプロペラは薄く削らないと重くて高く飛びません。
そうした技術を修得するために「うどまつり」までの準備期間中に、育成員の皆さんは何度も何度も練習をします。
私同様、途中で育成部を引退した先輩の中には、お在所の地区のお祭りでその技術を活かし、子どもたちにウグイス笛を作ってあげている方もいらっしゃいます。
「はるちゃん、山の中で作るウグイス笛は、山に向かって吹くとコダマになって返ってくるんだよ」なんて目を輝かせて報告してくれる先輩は楽しそうですし、私も嬉しい気持ちになります。
今日も歳の多い育成部の「後輩たち」が子どもたちと手を取り合って竹を削ったり、笛を鳴らしている姿を見せていただきました。

すっかり育成部や子ども会とチームとなった青年団諸君も子どもたちに竹馬の乗り方を教えていましたが、先生は乗れないんだそうです。ダメじゃん。

アルコールの影響で指先を使う細かい作業のできないイデッチやサノッチは、竹切り競争を担当していました。
直径20センチほどの竹をのこぎりで切り落とすタイムを競うゲームですが、40秒も50秒も楽しんじゃう子どもたちに「オマエら楽しみすぎじゃねぇの?」と冷やかしていると子どもたちから「じゃぁ、はるちゃんヤッてみろ!」と、ご指名により参戦してみると9秒78の好タイムでゲーム終了。
「全然楽しめなかったよ」と高くなりそうになる鼻を抑えながら言って火がつくのはバカな大人ばかり。
「じゃぁオレも!」とシラフなのに酔ってるみたいな大人たちのバカげた競争に子どもたちも盛り上がり、「大人はあんまりギコギコやンねェな。。。」とか技術論を言い出す子どもも。

私の好タイムは次なる挑戦者の4秒78という記録にあっさり塗り替えられ、お役御免となってしまいましたが、いつも変わらずみんなが騒いで楽しくしている様子は、きっと机の上で難しい顔をしながら作戦を立てる教育論や子育て論とは程遠い世界のように思います。


会場で小学3年生のケイトを見つけたので焼そばを買ってきてもらいました。
今夜のアテは、とってもオイリーに見える「焼そば」でキマリです。  



           


Posted by Nori at 17:21Comments(0)子どもたち

2012年10月11日

うど★ハロウィン

クリちゃんが中心となり、今年もヤっちゃう「うど★ハロウィン」のスケジュールが発表されました。
5~6年前に、単位子ども会のハロウィンパーティーのお手伝いかがきっかけとなり、始まった「うど★ハロウィン」ですが、草薙商店街の協力もいただき、数百人規模でパレードしちゃう大イベントとなりました。
規模が大きくなると、当然子どもたちの安全を確保するために工夫も必要となり、交通安全会や、補導部・育成部、青年団にも出動していただき、子どもたちの「夜遊びパーティー」を地域の大人たち監修の下、盛大に行っています。

既に参加募集は打ち切っているようですが、有度地区外からの参加希望の問い合せも多く、「草薙大龍勢」に次ぐ秋のイベントはいよいよ内外に認知され、盛り上がって参りました。

八ヶ岳で育ったハロウィンカボチャも出番の時を待っています。
やっと「クリちゃん都合」のタペストリーもJR草薙駅前に飾られ、今週末には「うど★ハロウィン」にむけた商店街の飾り付けも天気の顔色を見ながら行うとのことです。

ディズニーランドの「隠れミッキー」を探すほどの努力もなくアチコチに子どもたちが制作したオバケたちが隠れていますので、時間と興味のある方は遊びに来てはいかがでしょう。

今年のチビッコお化けは220名。
付き添いのお化けもいるはずなので、総勢不明ですが、年々スキルアップする衣装にも注目です。
結構、ホンキモードのお母さんたちは眠い目を擦りながらヨナヨナ衣装づくりに精を出しているとか。。。
もちろん商店街のオッチャン、オバチャンも本気で待ち受けます!
Trick or Treat?




日時:2012年10月27日(土)雨天決行
訪問先:草薙商店街22店舗
     静清信用金庫・しずてつストア・なすべえ・草薙交番
パレード:17時半頃~19時頃(天候により変更アリ)
エントリーしていない人はお菓子をもらえない仕組みですが、普段着なんかで見に来ちゃうと恥ずかしいかもです。
よい子は必ず保護者同伴でお願いします。

関係者以外の事故に関しては、事故が起こらないように大人として最大限の対応はいたしますが、責任は負えませんのであらかじめご了承ください。
    


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Posted by Nori at 09:10Comments(4)子どもたち

2012年08月12日

秘策!人毛の術!

6月に子ども達と植えたサツマイモが順調に育ち、有志による雑草取りが行われました。
怪しい雲行きながら時折顔を出す陽射しはやはり夏。
どうこう言っても暑さを避ける事はできません。

ヒザ丈ほどに成長したサツマイモは、今のトコロ野生動物達の餌にはなっていない模様です。
しかし近々の情報だと、すでに隣接するワセのイモ畑がイノシシによるものと思われる被害で壊滅状態になっており、忍び寄る足音に警戒信号は点滅を開始しております。
昨年は収穫直前にイノシシによって全滅してしまい、収穫日当日に農家の皆さんの協力で集められた葉っぱ付きサツマイモを役員が植えるという、まさかの潮干狩り作戦で乗り切った反省を活かすべく、少年少女のイモ畑を死守する策が執行部によって練られていました。

検討された策の中には「オオカミのオシッコ」なるかなり効きそうなアイテムも登場しましたが、「田舎育ちのネオン街も知らないイノシシ」が、羊の皮をかぶったオオカミを知っているのか!?という疑問と、なにより高額である事から現実的でないと却下されていました。

そもそも私が小学生の頃、校歌の中で緑の丘と歌われた有度山では、イノシシや畑を食い荒らす野生動物の駆除のために散弾銃の発砲音が鳴り響き、山に入らないようにと学校からも厳重に注意されていました。
もう、遠い昔の記憶となりましたが、いつからか定期的だった発砲音も忘れてしまうほど、その音を聞く事もなくなりました。
山の大部分が住宅地となった事も、もしかしたら関係しているのかも知れません。

国の重要文化財に指定された久能山東照宮に続く標高307メートルの日本平は、日本観光地100選に選ばれ、望む富士山は雄大な駿河湾の後ろにそびえ立ち、私たちが有度山と呼ぶ有度丘陵の一角で多くの観光客を集めています。
そのふもとには我が清水エスパルスの本拠地「アウスタ」もあり、なかなかリーグ優勝にアト1歩及ばないチームながら、街を挙げて大声援を送っています。


住宅地となった人間界の拡大で、一旦姿を消したと思われたイノシシたちは、どうやら日本平方面で身を潜めていたようですが、猟犬の訓練に住宅地付近まで連れて来られたイノシシが思わぬ繁殖をした場所こそ、農作物が山盛りある少年少女達の畑付近で、多くの農家の皆さんが作物を育てている場所だったという説が有力なようです。
猟犬育成の役目を終えたイノシシたちが「お疲れ~!ご苦労さまでした~、どぉ?イッパイ!」と、日本平に帰るはずもなく、次々に生産される食べ物のそばで、激しく火照ったカラダを熱く重ね合わせた事はいうまでもありません。
おカネを払って食べる教育も、避妊や家族計画の知識もない彼らはやがて生息圏を広げつつ一帯を竜宮城と化し、私たちの畑ばかりでなく、1年を通して温暖な気候の中で育つ旬の食材を、人間より新鮮な状態で食べる事を覚えたようです。

イノシシの立場や環境も考えてあげなければなりませんが、やはり人間側の立場としては農作物を守らなければならない事情もあるわけで、少年少女達の畑もいよいよ具体的な守備体制を備える時期になったというわけです。

サツマイモ畑の雑草狩りが終わると、子ども達がかき氷のご褒美をもらっている間に、大人達の手によって、竹でつくった杭が畑を囲むようにして打ち込まれていきます。

慣れない作業にしたたる汗も土を黒く濡らすほどですが、竹杭を支柱にして、イノシシ除けのネットが張られました。

土に触れるネットの部分はイノシシがくぐって入れないように、さらに竹で補強し、畑を外敵から守る作業はほぼ完了しました。

そしてオオカミのオシッコをあきらめた育成部の皆さんの秘策「人毛の術」の登場です。

科学的根拠の一切ない秘策とのことですが、人間のカタチをした「かかし」に相応の効果があるように、天敵とされるオオカミのニオイを嫌がるように、人間のニオイに反応するのであればと、地域内の床屋さんにお願いして譲り受けた「誰かの毛」ゴミ袋1杯。


私たちの目にも決して気持ちのイイモノではないゴミ袋の口が開くと、興味深々の子ども達が早速首を突っ込みます。

「オエーェ!オエェー!」「クッセェクッセェ!」と苦しむ子ども達。

いけるかもしれない!

私も首を突っ込みたくなる衝動を抑えきれずチャレンジ。

子ども達と同じ反応ができた事で、小さくうなずいた育成部長の目はかすかに光り、一つかみずつ用意された不織布の袋に人毛が移し始められました。

夏の風に乗って鼻に届くその不気味なニオイは、畑を守ってくれる予感がします。



  


科学的根拠ゼロ。

秋のヤキイモパーティーは実現するのか!?

結果はお知らせいたします。

同じ畑の隅っこではハロウィン用のジャンボカボチャも育っていました。
だいぶ大きくなっていて今年はうまく収穫できそうです。 
            


Posted by Nori at 15:02Comments(0)子どもたち

2012年07月29日

高齢者との出会い

子ども達が夏休みに入ると、有度地区青少年育成部の恒例行事となったサマーボランティアが始まります。
清水第七中学校の生徒を対象に、有度地区内にある2ケ所の高齢者施設を数日間のグループに分け、訪問します。

活動を始めて今年で23年目。

多くの子ども達がこの活動に参加してくれました。

中学生である事が原則ですが、福祉の仕事に就きたいと、中学時代に3年間参加した後、福祉大学を卒業するまで参加し続けてくれた子どももいます。

活動をスタートさせた当初は、老人ホームという影のある響きにボランティアという名称をつけ、「いかにも!」というスタートだったのかも知れませんが、私たちが引き継いだ十数年前には介護保険が施行される時期とも重なり、その意味合いも変化することになりました。

それまでは施設を訪問し、掃除を手伝ったり、車椅子の点検をするなど、施設側に対するお手伝いの要素を含んだいわゆるボランティア活動に徹していた感もありますが、核家族化も時代の主流となり、お爺さんお婆さんと同居していない子ども達も多く、人とのつながりを活動を通して体験する場に変わっていきました。

食事の介助や、入浴のお手伝いもさせていただきますが、基本は触れ合う事です。
上手に話せないお年寄りもいます。緊張のあまり、上手に話せない子どももいます。
両者が活動終了時点では握手を交わし、またおいで!また来るよ!なんて約束をしてくる様子こそ、この活動のポイントのひとつであると言えます。



とかくボランティアといえば「イイコトをすること」みたいな印象がありますが、だから勝手に押し掛けていいわけはなく、当時開所マもなかった施設との綿密な打合せを重ね、その後新たに誕生した施設も含め、今のスタイルになるまでには幾度となく改善や方針の見直しなんかも行ってきました。
決してキタナイ場所ではない施設訪問ですが、施設のアドバイスを受けながら、徹底した手洗いやお互いの「安全」を守るための決めごともしました。

体験後の子ども達がつくる感想文集には「イイ顔」で写るお年寄りと子ども達の写真をたくさん掲載したいのですが、様々な事情で入所されているお年寄りの顔が写ってしまう事はNGだったり、編集段階で自主規制をしたりと、素晴らしい活動のすべてを紹介できないジレンマも現実です。


文集の中では、お年寄りから「ありがとう!」と言ってもらえた事を喜ぶ子ども達の文面が目立ちます。
いつからか、子ども達が始めたパフォーマンスの披露も、ギターを弾いたり、紙芝居を準備したり、空手のワザを披露したりと個性的なものもあり、施設側が準備するゲームでは、本当の孫と遊んでいるように見えるお年寄りの笑顔に単なるボランティア活動の域を越えた活動になったと実感します。


数日間に渡り実施される活動には毎日数人の育成部員が引率同行します。
子ども達には夏休みでも、大人には平日なわけで、会社を休んで参加してくれる部員もいます。
施設のスタッフから「おじいちゃんコッチですよ!」なんて声をかけられちゃう育成部員も元気に参加してくれています。
また行きたい!と言う子ども達がいれば、施設と相談しながら何度も訪問させていただいた事もあります。

子ども達はお爺ちゃんやお婆ちゃんのあたたかさを実際に感じ、参加者としてではなく、この活動の本来の主旨を支えてくれています。

学校に協力していただいて参加を希望する生徒を募りますが、先生が参加された事は一度もありません。私たちは他の地域活動においても先生を「先生としてではなく」ご招待するのですが、いろんな事情があるのでしょう。。。来ません。。。



感想文集への入稿は子ども達には強制していません。原稿用紙を配るだけです。
完成した感想文集にはたくさんの生徒さんの「高齢者との出会い」が掲載されています。
先生にも入稿をお願いしてきましたが、ずいぶん前から掲載していません。
学校側は子どもたちの参加希望を募る際に、どんなキモチでご協力いただいているのか疑問に感じたこともありました。

私たちは参加したくない人を説得するエネルギーより、参加したくなる活動を目指しています。

昨日、明日からの訪問を前に、子ども達との事前説明会が実施されました。
今年はどんな出会いがあるのか楽しみです。

「動悸は何でもいい。活動する場所にいる事が大事ナンです。」
育成部OBのみなさんの意志は、子ども達と共に継承されています。          


Posted by Nori at 14:03Comments(0)子どもたち

2012年07月21日

子ども達が逃走中!

私が住む有度地区は31自治会で構成され11000世帯あまりの市内でも大きな地
区です。
JR草薙駅が最寄り駅で、東名清水インターにも10分ほどで行ける場所にあります。

20ほどの単位子ども会が存在し、2000年に復活した有度地区連合子ども会の下、様々な活動を熱心に取り組んでいます。

単位子ども会ではなかなかできない活動を支える連合子ども会は、富士登山や、花の苗植え活動、うど★ハロウィンなど、準備が必要な大掛かりな活動も多く、それなりに協力者が必要なのですが、実質5~6人の執行部で運営しています。

この執行部は、他地区の連合子ども会と違い、単位子ども会から選出されてはいません。

単位子ども会の役員は、ジャンケンやアミダクジで決まることが多く、積極的に役員になる場合の方が少ないようで、さらに連合子ども会で、またジャンケンに負けると勝負強くない役員さんの集合体になってしまいます。

役員になれば一生懸命一年間限りの大役をこなすのですが、労力も仕事量も増え、活動が消極的になりやすい傾向が、かつての有度地区連合子ども会の「休会」につながったと考えた有志が、青少年育成推進委員会や有度地区青少年育成部を中心に、単位子ども会を支え、応援する組織として立ち上がったのが「有度地区連合子ども会」です。
従って、連合の執行部はジャンケンに負けていない有志の集まりである上に、必要な時には育成部や補導部など、地域内の組織に運営協力をお願いすることができ、「有度地区」が掲げる「地域が一丸となって子どもを守り支える作戦」に通じる活動として大きな活動となって参りました。

「子ども会」に入会していない子ども達も多いのですが、子ども同志のネットワークで知った活動には、子ども会以外の参加希望者が殺到することもあります。
こうした子ども達も活動に快く受け入れています。「ナンとか参加させて欲しい・・・」お母さん達は積極的に協力してくれて活動自体も盛り上がります。
言わば体験入会のようなカタチで子ども会を知ったお母さん達は、もしかしたら今後、単位子ども会を復活させたり、入会してくれるのかも知れません。
子ども達の活動ですから、事故やケガがないように最低限のルールやシバリが必要な場合がありますが、育成部の活動同様、できるだけそうしたものを排除し、大人も子どもも参加者全員が、次回もこの活動を継続できるように考えるだけで、ルールやシバりがなくても、その目的の大部分をフォローできると考えています。

そんな「有度地区連合子ども会」が企画した大イベント。

テレビでお馴染みのあの「逃走中!」を子どもVS大人の大オニゴッコに仕立て、清水有度第一小学校のグランドをお借りし、開催も第2弾となりました。
第二弾となった今回はその名も「うど★逃走中!リベンジッ!2012

前回大会では、まさかの全員獲補。逃げ切れた子どもがいないことで、イベントとしては最悪の幕切れ。テレビのような演出ができないので、やはり誰かが逃げ切ってくれないと、大量に用意した賞品は余っちゃうし、閉会式もどことなく間延びした感じになっちゃいます。

そこで主催者側は参加人数と獲補人数をリアルタイムで徹底的にデータ化。
制限時間60分の中で、刻々と変わる逃走者数と、残り時間を見比べながらイベントをコントロールする作戦を考えつきました。
テレビ同様、ミッションも仕込み、自首システムや捕獲者が復活できる仕組みも盛り込みました。



逃走を希望する子どもたちは230名。ハンターは中学生から「ホントに大丈夫?」なお父さんまで12名で構成。
イベントをコントロールする進行係、受付係や集計係、無線班に救護係、逃走範囲を見守る警備係、収監者を管理する監獄係・・・。
地域内の大人も子どもも全員集まっちゃったの?というくらいの人たちが清水有度第1小学校のグランドに集結いたしました。

開会式ではルール説明が行われ、完全逃走者への豪華商品が発表されると一気にヒートアップ。
制限時間60分。ついにスタートの合図です。



ひたすら逃げ続ける者

ハンターの追跡を恐れ建物の陰に隠れる者

それを密告する者

追われてないのに逃げる者

ミッションで勇敢に友達を守る者

やっぱりケガをしちゃう者・・・。

結果10名程度が逃げ切れる想定通り、11名が完全逃走を果たし、完全コントロールされた「見事なデキレース」は幕を閉じました。

とはいえ、途中給水休憩を挟んだ60分間は、コントロールしているとは言え、なかなか見応えのある死闘で、自称アスリートだと言っていたハンターも、子ども達の素早い動きに、鼻血を出したり、本部テントの中で横になる姿も。

観覧席を埋め尽くしたお父さんやお母さん達も、かなり白熱したご様子で、グランド内の子ども達の悲鳴と共に、熱い声援が響き渡っていました。

またやるらしい・・・です。
              


Posted by Nori at 13:42Comments(0)子どもたち

2012年07月05日

車屋ケンチャン

午前9時。

同級生のクルマ屋ケンチャンが(なぜでしょう、懐かしい響きを感じます。懐かしさを裏付ける画像も入手できましたが自粛します)オフィスに現れました。

いよいよムスメがクルマを買うことになり、私のオフィスが勝手に契約現場となったため、ムスメと待ち合わせるためです。


私のオフィスは地域活動の皆さんや、保険屋さんなどに時々こういう使われ方をします。

これまでは1台のクルマを、ママとムスメ1号・2号が、3人で共有していました。
私のクルマを使ってもらうこともありましたが、やはり不便さを払拭することができず、ついに巣立つコトを決意したようです。

高校を卒業後、就職し、働きながら資格取得のための学校に通い、決して弱音を吐かない彼女の姿勢にはホントーに頭が下がります。
中・高と、真っ黒になって続けた陸上部でも県の上位ランキングに名を列ねつつ、ヒザの故障で手術をしたこともありますが、リハビリのために10キロ離れた病院まで自転車で通うツワモノです。

間もなくロンドンオリンピックが始まります。
各地では聖火のタスキがロンドンを目指し、つながれていますが、10年ほど前の静岡国体では聖火ランナーにはなれなかったものの、随行ランナーとして大役を果たしてくれました。

ウソを覚え始めた幼少期には「正直に言え!」と怒れば、何やら掃除機にコトの成りゆきを話す子でしたし、最近では、ママが「たまには自分でオベント作ってもいいのよ」と言えば、「だってガス触っちゃダメ!って言ったジャン!」と、小学生時代にお留守番していた頃の約束を、かたくなに守る子でもあります。
中学生時代の常識テストでは「はじめチョロチョロ中ぱっぱ、赤子泣くともフタ取るな」とは?との問いに、「ふりかけのかけかた」と回答してしまうユニークさも持ち合わせています。

そんなムスメがコツコツ貯金し、クルマを買うのだと言うのです。

協力してあげられない歯がゆさもあり、さりとて助けてとも言って来ないムスメを頼もしくも感じ、複雑な心境です。
ここはクルマ屋ケンチャンに最善を尽くしていただくほかありません。

彼女の希望は10周年記念モデルの限定車でした。
すでにカラーも決めていて、パンフレットを見せながら「どう?」なんて聞いてくれますが、反対したところで話しがややこしくなるのは目に見えています。ここは静観するに限ります。

「残金をローンにするから利息がかかります」と、なぜかケンチャンは敬語を使うのですが、「はぁ?意味ワカンナイし!」と、ケンチャンが頑張って絶対にどこにも負けない値引き額が、軽くブッ飛んでしまう利息。

タメグチと丁寧っぽいのが複雑に入り混じった不思議な言語を巧みに操りながら払いたくない様子。

終始一貫、丁寧な口調でガソリン代や駐車場代、保険や税金のコトを伝えるケンチャンに「それじゃぁ、買えない!」と、まさかの展開。

打ち切り目前の、「エコカー減税が適用できるように」と、クルマを段取りよく仮押さえしてきてくれたケンチャンと一緒にヒックリ返りそうになりながら、何とかなだめるのですが、限定車ならではのアチラコチラに施された限定マークが「かわいくない!」と、気に入らないご様子で、「はずしてきて!」と。

その後、ナビやオーディオのクダリでは、天下の宝刀、「どっかの量販店のチラシ」を片手にしたケンチャンが「これ以上は安くならないことを理解してください」とヒレ伏す場面も。
合計金額の端数を切る切らないの話しにまで発展していったようです。
私が知っているいつものケンチャンとは別人のような丁寧な低姿勢ぶりは、クルマが売れないと云われる時代を象徴しているようでした。

「クレジット会社から契約確認の電話があります。ご本人じゃないとダメです。」
「えー!?忙しいしっ!」
「住所にはフリガナをふってください」
「424も?」
「カードはお持ちですか?」
「ツタヤのなら」

仕事中の私は、オフィスの片隅で繰り広げられる不毛の闘いのアイダに入って話しをまとめるほどのヒマもなく、契約完了の知らせを受け、お二人のご苦労を労いながら同席すると、「ねぇタイアンってナニ?」と。
「クルマが届く日だよ」と、ほとんどの部分を省略して教えてあげました。

クルマ屋ケンチャンがグッタリしながら帰った直後、お昼を知らせる街のチャイムとおなかの時計が響き渡っていました。

「私も忙しいのよ!」と、帰っていったムスメのアドバイスに従い、ケータイショップで契約プランの見直しをしてきました。

毎月の支払いが2千円ほど安くなることが判明し、私にはスマホが必要ないことも理解して参りました。
なぜ、こちらから申告しないと安くならないのかだけは、わかりませんでした。安くなることに文句を言う人がいるのでしょうか?

まだまだ結婚はしないと宣言するガッチリシッカリなムスメは、かなり上手に社会に順応していると思いました。

水道屋さんのマグネットシートに書かれた「つまり、水漏れ直します」の文字。
「とどのつまり、水漏れを直します!」ってコトじゃないよ。
「ズバリ!水漏れ直します!」ってコトでもないよ。

そういう素朴な面を伸ばしつつ、今後の更なるご活躍に期待します。            


Posted by Nori at 09:43Comments(0)子どもたち

2012年06月29日

ヒーローの内臓!

「8時だよ!全員集合!」を見てはいけません!と、PTAのみなさんが私たちを守ってくれていた頃、被害者となっていた私たちは、どうやったら見ることができるかと、ビデオもワンセグもない時代に必死で知恵を働かせていたものでした。

現在の「お笑い」とは決して交わらない「人間らしい笑い」は上品なものばかりではありませんでしたが、少なからずカトちゃんやシムラの影響を受け、現在に至っていることは間違いありません。



「見てはイケナイ」番組がある一方、正義が悪を憎むヒーローものもたくさんありました。

言わずと知れたウルトラマンや仮面ライダーばかりでなく、マグマ大使、ミラーマン、スペクトルマン、キカイダー、バロムワンなど、近未来なのか異空間なのか、決して現実離れしていない距離感で、必ず正義が勝つ30分のドラマがたくさん放送されていました。


時代劇タッチの変身忍者嵐、ライオン丸、コミカルなロボコンが登場すると、意志を持った機関車と全国を旅する、走れK100なんてモノまで現れ、浜名湖が舞台になった時には、「ウチの前も通ったかもしれない!」と、学校では大騒ぎしたものでした。
本当に意思を持ったように見えていたアノ頃のキモチはどこに行ってしまったんでしょうか?
おもちゃ屋さんで見かけるトーマスも、テレビで見るトーマスと同じジャン!と思うのは気のせいでしょうか?



サンダーマスクが近所の空き地でサイン会をやると聞き、学校から猛ダッシュで帰り、サインをもらったことも勲章でした。

このテーマでブログを書くために、どうしても姿の思い出せないサンダーマスクを検索してみると、「ぇ?これ?」という画像に出会うのですが、どの画像もヒーローらしいポーズをキッチリ決め込んでいます。

アレほど熱狂したスペクトルマンにおいては「長い間、漂流してきたオッサン」みたいになっていました。

なぜ、そんなヒーローに憧れていたのでしょう。

ストーリーすら思い出せないのに、当時住んでいた家の間取りやニオイ、飼っていた犬や自転車の色までもが鮮明によみがえるのは不思議です。

青少年育成部に所属していた十数年前。

今日ウルトラマンがガソリンスタンドで呼び込みしてたよ!なんて話しから、地域の子ども達にウルトラマンに会わせることができないか!?と言う話しになり、早速ガソリンスタンドへ。
しかし、店舗に権限はなく本部へとのこと。本部である出光さんも会社のキャラクターなので、外部への貸し出しはしていませんとあっさり断られてしまいます。

やはりそう簡単にはいきません。

「じゃぁ、円谷に聞けば?」と簡単に言う人の流れでヒーローの聖地『円谷プロダクション』にダメモトで電話をすることになりました。

代理店でもない、アクションクラブでもない、大きな予算を持つ『怪獣ショー』の依頼でもない。

そんな私が門前払いを食らうことは初めからわかっていたことです。

それでも、何度も電話をして、仮面ライダーじゃダメな理由もお手紙に書いて、ウルトラマン命!とファックスを送って、自分自身もこれ以上は「イヤガラセだな」と感じ始めた頃、担当者の方からオッケーのお返事。

マジ涙出ました。

「やってはいけないこと」「登場時間」「キャラクターの設定」などの細かい契約書と共に、「ウルトラマンのスケジュールと使い方」を文書にした上で、稟議にかけてもらい、ようやくお借りすることができました。

ヤマトのドライバーが運んできた大きな段ボールの中には「ウルトラマンの抜け殻」が大事なものじゃないように押し込まれていました。

憧れのヒーローの目を疑う姿は、休日のお父さんのようでした。

サイズの合わない私に変わり、あのクリチャンが内臓になることになりました。

「ぉお~!ウルトラマン!」

テレビの中のヒーローが目の前にいます。

既にその頃はビデオも普及していてレンタルビデオで初期のウルトラマンを知っている子ども達も多く、銀色に輝くヒーローは時を越えてみんなの目を楽しませてくれました。


円谷さんに許可を得て制作した「3つの約束カード」も多くの子ども達の手に渡りました。

「お父さんお母さんのいうことを聞こう」

「友達と仲良く元気に遊ぼう」

「約束を守ろう」

その後、円谷プロダクション側から「ウルトラマン伝説化計画」なるものが発表され、外部への貸し出しが廃止になると、数年に渡りお借りした偉大なるヒーローが段ボールで届くことはなくなりましたが、円谷プロダクションの寛大なご厚意により、地域の子ども達や私たちがいただいたものは、ヒーローとの出会いだけではないのだと思います。



現在は自作した仮面ライダーもどきの衣装で、地域のお祭りや子ども達のイベントに飛び入り参加しちゃってます。

もちろん無報酬。
著作権者がいらっしゃる以上、集客するための告知や金品のやり取りは一切できませんが、円谷プロダクションから学んだヒーローの志しに恥じない露出を心掛けています。

ヒーローもどきではありますが、ヒーローの小さな目から見える、子ども達のキラキラした目を見ていますと、ヒーローに課せられた偉大なる役割とともに、この街では卑劣で残忍な事件が起こらないであろうことを予感します。

正義と悪。

立ち位置によってそれは逆転したりもしますが、ヒーローたちが教えてくれた正義を信じ続ける「大人になりきれないオッサン」でありたいと思います。              


Posted by Nori at 10:34Comments(2)子どもたち

2012年06月15日

vsオオカミのオシッコ

今年もまた子ども会や放課後児童クラブの子どもたちの恒例行事となった「サツマイモの苗植え」が行われました。農家の方の協力で、畑をお借りし、秋の収穫では掘り立てのサツマイモを焼きイモにしてみんなで食べちゃおう!という企画です。土に触れ、泥だらけになって、見たことのない虫やミミズと戯れ、日頃「やってはイケマセン」と言われていることを全部やって人んチの畑を走り回る。
この日だけはどんなヤンチャも許される日です。苗を植えるためのウネづくりやマルチ張りは大人も手伝いますが、大人の仕事をやりたい子ども達も多く、半日ほどの作業は段取りよく進みます。
1本1本丁寧に植える苗に思いを込め、秋の収穫を待ちます。それまでの間、成長具合を観察しながら夏には生い茂る雑草取りなども行いますが、自主的に雑草を取りに来てくれる方たちも少なくなく、地域みんなで楽しめるイベントになっているように思います。
「掘り立てのサツマイモを焼きイモにしてみんなで食べちゃおう!」という企画ですが、意外なほど大きく育つサツマイモを楽しみにしているのは「よいこのみんな」ばかりではありません。
お借りする畑は有度山の中腹にあり、周辺には作物を育てている農家もたくさんあります。
トマトやトウモロコシ、茄子やきゅうり。ビニールハウスも多く、きっとオイシイものを育ててるんだと思います。
そうなるとオイシイ食べ物を目の前に、放っとけないのが有度山に生息する生き物諸君です。
周辺の農家の皆さんの被害状況はわかりませんが、昨年、我がサツマイモ畑はほぼ壊滅状態。
イノシシの目撃情報もあり、防獣ネットの対策をしたところで時既に遅し。
みんなが楽しみにしていた収穫の日には、早朝から頭のいい大人達によって農家の皆さんにお願いして集めた葉っぱ付きのサツマイモを植えると言うマサカの禁じ手で切り抜けるのでした。(潮干がりかっ!)
切り抜けたかどうかはわかりませんが、植えてもいないジャガイモや、土の中にあってはいけない茄子やミカンも掘り出されました。
大っピラにできる話しではありませんので、「よいこのみんな」に対しては、ディズニーランドのミッキー達に関わる秘密と同様の取扱をお願いします。
そこで、今年も同じ失敗を繰り返すわけにはいかず、いろいろ調べてみるのですが、ナンセ予算に余裕のない活動ですので、効果のあるものならナンでも!と言うわけにもいかず、今日現在、具体的な秘策にはたどり着いていません。
聞くところによると、オオカミのオシッコがイノシシ対策になるとのこと。
天敵であるオオカミのオシッコのニオイを恐れ、畑に近寄らなくなるとか。早速ネットで検索すると実在してました。ハイイロオオカミ天然素材100%。人間同様、集める時期や環境によって商品の色に差がありますが、効果に影響はありません。小型犬は恐れを為し、大型犬は吠えまくる可能性があるかもと写真付きで説明されていました。
どうやって商品化できるほどのハイイロオオカミのオシッコを採取しているのかなど、たいへん興味深い商品ですが、値段もイイ感じの価格です。手も出にくい上に管理もたいへんそう。それより、オオカミを知らずに育った有度山のイノシシくんたちに果たして効果はあるのかという疑問もあります。
それならむしろ、人間だって天敵じゃん。決して仲むつまじく暮らしてはいない!こっちも天然成分100%。糖やアルコール、生き延びるための強いクスリの成分だって配合されている様々なバージョンのオシッコが大量に無料で入手可能です。もしかしたら血液も混ざっているかも知れません。
その上、サツマイモの肥料にまでなる。
一石二鳥じゃぁないですか!

・・・やっぱり厳重に防獣ネットを張って、定期的に見回りますか。。。
いやいやいっそ捕獲して「焼きイモ大会&イノシシ鍋の会」とシャレこみますか?

有効な対策をご存知の方がいらっしゃいましたらご一報願います。
昨年のサツマイモ掘りの様子はコチラ
  


Posted by Nori at 13:29Comments(0)子どもたち