2013年01月25日
血豆とトゥイティ

ムスコくんはハタチなのに、成人式の日程を忘れてしまい、気づいたときにはとっくに終わっている大らかな青年です。
サンポさんは手ぶらで報告しに来たので、お土産はない模様です。韓国ノリすらありませんでした。
実弾射撃で95点だか96点だかの腕前に、現地の人から「初めてじゃないね?」なんて言われたようですが、ハタチにもなって家の中でエアガン撃ちまくってれば、撃ち慣れていない交番のおまわりさんよりウマくて当たり前です。

おかげでそれ以来、カラスにもハトにも苦しめられることはなくなりました。
私も韓国ではスナイパー並みの高ポイントを出せそうです。

私は、妙なタイミングでサンポさんの手元に届いたスケジュール表や部屋割り表のことを考えると、ダミーの資料を二人で制作したと睨んでいます。ハタチのムスコがお母さんにスケジュール表を見せるとは思えません。
・・・チマメちゃんは旅行に参加したはずです。

ちゃんと、ネタを引っさげて来てくれます。
私は久しぶりに涙を流して笑いましたが、どこまでお伝えできるかわかりません。
いっそのこと録画してYouTubeにアップした方が間違いなくオモシロイはずですが、サンポさんのご希望により、文字でチャレンジしてみます。

子どもたちも成長し、手狭になった団地の限りあるスペースを有効に使うために、自宅内のすべてのフスマや間仕切りを取り払い、3DKの空間をワンルームにした挙句、さらに広くしたいという理由で、タンスや食器棚を全部捨てることを決意します。

それで、嫁ぐ際にご両親が用意してくれた婚礼家具を切断するのだと言いますから2度驚きます。
壁紙が気に入らなくなるとホームセンターで材料をゲットし、自分で張り替えます。正確に言うと張り替えるのではなく、古い壁紙の上に新しい壁紙を張ります。

この頃サンポさんの背中が大きく見えるようになりました。
老朽化に伴い、室内のアチコチに不具合もあるようで、床が抜けたり、畳の部屋はクッションのような柔らかさだったり、寝るときに真っ暗な天井から漏れる光に気づくと、それは上の階の家の明かりだったとゲラゲラ笑っています。
私のオフィスのスイッチを分解し、簡単に交換できることを教えると「ラジャ!」と敬礼して帰っていきますが、以前自分でチャレンジした際に感電して指が離れなくなった事件を思い出し、やっぱムリ!と諦める時の判断の早さも一流です。
それでは、いつまでたっても直らないので、県営団地を管理する県の担当者に電話をします。
さ「スイッチの調子が悪いんですけど・・・」

電話口に出たのは女性です。読みづらいかもしれませんが頑張ってください。
県「ァ ハン 。。。すいっ ちぃ。。。?チョ ット お待ち くださ ァイ。。。 フ ゥ。。。」
県の職員が職場でパンツに手を入れてるとは思えませんが、そんなカンジでサンポさんは熱演中です。
県「ゥ フン 。。。ショー モー ヒン なのでェン 実 費ィ がかかるかも しれませんよぉ。。。 ハ ァフゥ」
さ「いくらくらいかかりますか?」
県「わかんなァい」
吐息混じりながらはき捨てるように短めに答えます。
さ「わかんない?一万円とか言われても払えないんですけど。」
県「そ んなに かかんないわよ。見 てェ みなきゃぁ わかんなぁいって こと。 ァ ハぁン。。。」
さ「コンセントも見てもらいたいんですけど」
県「コ ン セント ォ。。。?フゥ、ショー ショー お待ち く ださい。。。 フォウ。。。」
ダメだコイツ。今度はわかる人がいるなら電話を変わってくれと言おう!サンポさんはそう決めました。

今度は舌足らずの早口で、カン高い声の男性が出てきました。倍速以上で読んでください。
県B「トゥイッティとコッテットの件でトゥカ?」(スイッチとコンセントの件ですか?)
さ「現場で金額を聞いてから考えていいですか?」
県B「トテデハ、業者のデッバンゴォおおチエティバシュデ!デロきゅーデロ!チョンチョンパーチー・・・」(それでは業者の電話番号をお教えしますね。090,4487・・・)
さ「え?え?」
県B「バッ・デ・ドッ・デ・ペッ・テ・ピッ・テ・ケッ・テ・シュッ・ト・・・・」(?????)


公務員さんの中には障害を持ちながら一生懸命私たちのために活躍している友人もいます。
私たちのように電話の応対をめぐり、ヒトネタできたと喜ぶ人ばかりではないはずです。
サンポさんチのスイッチは、どうせオカネがかかるなら近所の電気屋さんの方が早く直りそうです。
Posted by Nori at 17:43│Comments(0)
│ゆかいな仲間たち