2014年05月03日
新幹線の運転手
先日、道端で見知らぬ女性に声をかけられました。
頬はこけていて足も枝のように細く、即座に全身の警報装置が「あかん! あかん! 」と鳴るような人でした。
「何かしゃべったで」と思ったら、「一緒にクラブに行こう?」と言うではありませんか。
クラブって若者がダンスダンスダンスしている方です。キレイなお姉さんがいる方ではありません。
島田 紳助の本に、『芸人になりたい奴は普通の人間なら絶対断るような場面でも、ついて行かなければならない』というような記述があります。
その教えに従ってとりあえずついていってみました。
クラブなんて行ったことも無かったですけど、もう未知なる世界が開けました。まるでドラマでしたね。
その女性はというと、途中でちっちゃい錠剤を2粒、隠れるように飲んでいたのですが……みなさんあの錠剤って一体何だったんでしょうか。
他にもちょこちょこありましたが、一企業の刊行物で言うことでもないので、自粛します。
とりあえず無事に帰って来て思うことは、人間、死ぬべきときにきちんと死ぬ覚悟があれば、恐れるものなんて別にないんだなということです。
・・・とあるネットショップが定期的に発信しているメールマガジンの一文です。
文脈と取扱品目には何の関係もありませんが、新商品の案内の前にチョコッと書かれるエピソードがナカナカ面白くて、ついつい商品案内も読んでしまいます。
50年も生きてきて、見知らぬ女性にクラブどころか、喫茶店にさえ誘ってもらったことはありませんし、全身の警報装置が鳴っちゃうような相手についていく自信もありません。
震災の時に死ぬ覚悟で、原発をなんとかしてやる!と、先輩達と大マジメに誓ったことがありますが、前述のようなエピソードで死ぬ覚悟はできそうにありません。
このエピソードを読みながら思ったのですが、最近の若者達は「ナンパ」なんてオシャレな行動をするんでしょうか。
最近では「合コン」なる便利なシステムが常態化して、あらかじめ用意された「その気」の男女が席を囲めば、納得した上で合理的に出会いが始まります。
その昔、繁華街に隣接する市内でも名のある公園あたりで、プライドを捨て、リスキーな「当たって砕けろ大作戦」で、掛ける言葉が「お茶飲まない?」なんてやってた時代もあるようですが、今の時代にそんなことやったら「ノド渇いてンのか!?」と一蹴されそうです。
小心者の私には無縁の遊びでしたが、夜の町に友達が何人か集まればそういうことが得意なヤツもいるわけで、知らない女性とお酒を呑んだことがないわけではありません。
その夜もナンパ上手な同級生のカンチャンと隣町の繁華街にいました。もォ20年以上も前のコトです。
「その靴、ドコで売ってるの?妹が誕生日なんだよ」
「えっと・・・」
「いくらくらい?」
「・・・7千円くらいだったかなぁ。。。」
「1万4千円かぁ。。。」
「え?」
「片方7千円でしょ?」
「いえいえ、両方で」
「ナンで両方買っちゃうの?キミはシンデレラでしょ?」
よくもまぁスラスラとデマカセが言えるモンだと常々感心していましたが、「キミ、重力大きいね。引き付けられちゃったよ」バージョンとか、「そのキラキラの髪はエメロンだね?」と決めつけちゃうシャンプーバージョンのほか、「あのォ・・・爪切り持ってますか?」を含め、数々のデタラメなキッカケについてくる人達もいました。
店に入れば、「オレたちは今は仮免中だけど、新幹線の運転手で、仙台の教習所に通ってるんだ。」と始めます。
「S字クランクと坂道発進はできるようになったんだけど、バックの車庫入れが難しくてサァ。。。」
「え?どうして?線路でしょ?」
カンチャン程度のインチキ話しでついてきちゃう女性は、新幹線の教習所もS字クランクも見事に受け入れ、食い付くどころか質問までしてきます。
「バックミラーが小さすぎて16輛ウシロまでよく見えないからイッつもブツかっちゃうんだよ。。。」
「へぇ・・・」
なんで納得できたのかもわかりませんし、一番後ろにも運転席がついているならバックの必要もないはずですが、「新幹線ほどのハイテクのカタマリにはナビがついているから迷わない」とか、「教習車輌はオートマじゃない」「サイドブレーキ引いたまま走って教官に怒られた」「クギ踏んでパンクした」「ハザードを出しっ放しで走ってたらウシロから来た新幹線が減速した」など、バカバカしい夜は更けていきます。
すっかりホットになった彼女たちを「送っていくよ」とクルマに乗せ、(飲酒運転は犯罪です)ラブホテル街を想像する間もなく、「はるさんとカンチャンですよね?私達高校の後輩で、担任は・・・」と、こちらの正体はバレバレであることが発覚します。
いつもなら「大人なんだから礼の仕方くらい知ってるよな!」というカンチャンも「皆まで言うな。。。」と制しつつ、「次の交差点を右でイイのかな?カッチッカッチ(ウインカーの音真似)」と、穏やかです。
私達は店に入る前に自己紹介することを学びました。
頬はこけていて足も枝のように細く、即座に全身の警報装置が「あかん! あかん! 」と鳴るような人でした。
「何かしゃべったで」と思ったら、「一緒にクラブに行こう?」と言うではありませんか。
クラブって若者がダンスダンスダンスしている方です。キレイなお姉さんがいる方ではありません。
島田 紳助の本に、『芸人になりたい奴は普通の人間なら絶対断るような場面でも、ついて行かなければならない』というような記述があります。
その教えに従ってとりあえずついていってみました。
クラブなんて行ったことも無かったですけど、もう未知なる世界が開けました。まるでドラマでしたね。
その女性はというと、途中でちっちゃい錠剤を2粒、隠れるように飲んでいたのですが……みなさんあの錠剤って一体何だったんでしょうか。
他にもちょこちょこありましたが、一企業の刊行物で言うことでもないので、自粛します。
とりあえず無事に帰って来て思うことは、人間、死ぬべきときにきちんと死ぬ覚悟があれば、恐れるものなんて別にないんだなということです。
・・・とあるネットショップが定期的に発信しているメールマガジンの一文です。
文脈と取扱品目には何の関係もありませんが、新商品の案内の前にチョコッと書かれるエピソードがナカナカ面白くて、ついつい商品案内も読んでしまいます。
50年も生きてきて、見知らぬ女性にクラブどころか、喫茶店にさえ誘ってもらったことはありませんし、全身の警報装置が鳴っちゃうような相手についていく自信もありません。
震災の時に死ぬ覚悟で、原発をなんとかしてやる!と、先輩達と大マジメに誓ったことがありますが、前述のようなエピソードで死ぬ覚悟はできそうにありません。
このエピソードを読みながら思ったのですが、最近の若者達は「ナンパ」なんてオシャレな行動をするんでしょうか。
最近では「合コン」なる便利なシステムが常態化して、あらかじめ用意された「その気」の男女が席を囲めば、納得した上で合理的に出会いが始まります。
その昔、繁華街に隣接する市内でも名のある公園あたりで、プライドを捨て、リスキーな「当たって砕けろ大作戦」で、掛ける言葉が「お茶飲まない?」なんてやってた時代もあるようですが、今の時代にそんなことやったら「ノド渇いてンのか!?」と一蹴されそうです。
小心者の私には無縁の遊びでしたが、夜の町に友達が何人か集まればそういうことが得意なヤツもいるわけで、知らない女性とお酒を呑んだことがないわけではありません。
その夜もナンパ上手な同級生のカンチャンと隣町の繁華街にいました。もォ20年以上も前のコトです。
「その靴、ドコで売ってるの?妹が誕生日なんだよ」
「えっと・・・」
「いくらくらい?」
「・・・7千円くらいだったかなぁ。。。」
「1万4千円かぁ。。。」
「え?」
「片方7千円でしょ?」
「いえいえ、両方で」
「ナンで両方買っちゃうの?キミはシンデレラでしょ?」
よくもまぁスラスラとデマカセが言えるモンだと常々感心していましたが、「キミ、重力大きいね。引き付けられちゃったよ」バージョンとか、「そのキラキラの髪はエメロンだね?」と決めつけちゃうシャンプーバージョンのほか、「あのォ・・・爪切り持ってますか?」を含め、数々のデタラメなキッカケについてくる人達もいました。
店に入れば、「オレたちは今は仮免中だけど、新幹線の運転手で、仙台の教習所に通ってるんだ。」と始めます。
「S字クランクと坂道発進はできるようになったんだけど、バックの車庫入れが難しくてサァ。。。」
「え?どうして?線路でしょ?」
カンチャン程度のインチキ話しでついてきちゃう女性は、新幹線の教習所もS字クランクも見事に受け入れ、食い付くどころか質問までしてきます。
「バックミラーが小さすぎて16輛ウシロまでよく見えないからイッつもブツかっちゃうんだよ。。。」
「へぇ・・・」
なんで納得できたのかもわかりませんし、一番後ろにも運転席がついているならバックの必要もないはずですが、「新幹線ほどのハイテクのカタマリにはナビがついているから迷わない」とか、「教習車輌はオートマじゃない」「サイドブレーキ引いたまま走って教官に怒られた」「クギ踏んでパンクした」「ハザードを出しっ放しで走ってたらウシロから来た新幹線が減速した」など、バカバカしい夜は更けていきます。
すっかりホットになった彼女たちを「送っていくよ」とクルマに乗せ、(飲酒運転は犯罪です)ラブホテル街を想像する間もなく、「はるさんとカンチャンですよね?私達高校の後輩で、担任は・・・」と、こちらの正体はバレバレであることが発覚します。
いつもなら「大人なんだから礼の仕方くらい知ってるよな!」というカンチャンも「皆まで言うな。。。」と制しつつ、「次の交差点を右でイイのかな?カッチッカッチ(ウインカーの音真似)」と、穏やかです。
私達は店に入る前に自己紹介することを学びました。
Posted by Nori at 18:54│Comments(0)
│ゆかいな仲間たち