2012年06月29日
ヒーローの内臓!
「8時だよ!全員集合!」を見てはいけません!と、PTAのみなさんが私たちを守ってくれていた頃、被害者となっていた私たちは、どうやったら見ることができるかと、ビデオもワンセグもない時代に必死で知恵を働かせていたものでした。
現在の「お笑い」とは決して交わらない「人間らしい笑い」は上品なものばかりではありませんでしたが、少なからずカトちゃんやシムラの影響を受け、現在に至っていることは間違いありません。
「見てはイケナイ」番組がある一方、正義が悪を憎むヒーローものもたくさんありました。
言わずと知れたウルトラマンや仮面ライダーばかりでなく、マグマ大使、ミラーマン、スペクトルマン、キカイダー、バロムワンなど、近未来なのか異空間なのか、決して現実離れしていない距離感で、必ず正義が勝つ30分のドラマがたくさん放送されていました。
時代劇タッチの変身忍者嵐、ライオン丸、コミカルなロボコンが登場すると、意志を持った機関車と全国を旅する、走れK100なんてモノまで現れ、浜名湖が舞台になった時には、「ウチの前も通ったかもしれない!」と、学校では大騒ぎしたものでした。
本当に意思を持ったように見えていたアノ頃のキモチはどこに行ってしまったんでしょうか?
おもちゃ屋さんで見かけるトーマスも、テレビで見るトーマスと同じジャン!と思うのは気のせいでしょうか?
サンダーマスクが近所の空き地でサイン会をやると聞き、学校から猛ダッシュで帰り、サインをもらったことも勲章でした。
このテーマでブログを書くために、どうしても姿の思い出せないサンダーマスクを検索してみると、「ぇ?これ?」という画像に出会うのですが、どの画像もヒーローらしいポーズをキッチリ決め込んでいます。
アレほど熱狂したスペクトルマンにおいては「長い間、漂流してきたオッサン」みたいになっていました。
なぜ、そんなヒーローに憧れていたのでしょう。
ストーリーすら思い出せないのに、当時住んでいた家の間取りやニオイ、飼っていた犬や自転車の色までもが鮮明によみがえるのは不思議です。
青少年育成部に所属していた十数年前。
今日ウルトラマンがガソリンスタンドで呼び込みしてたよ!なんて話しから、地域の子ども達にウルトラマンに会わせることができないか!?と言う話しになり、早速ガソリンスタンドへ。
しかし、店舗に権限はなく本部へとのこと。本部である出光さんも会社のキャラクターなので、外部への貸し出しはしていませんとあっさり断られてしまいます。
やはりそう簡単にはいきません。
「じゃぁ、円谷に聞けば?」と簡単に言う人の流れでヒーローの聖地『円谷プロダクション』にダメモトで電話をすることになりました。
代理店でもない、アクションクラブでもない、大きな予算を持つ『怪獣ショー』の依頼でもない。
そんな私が門前払いを食らうことは初めからわかっていたことです。
それでも、何度も電話をして、仮面ライダーじゃダメな理由もお手紙に書いて、ウルトラマン命!とファックスを送って、自分自身もこれ以上は「イヤガラセだな」と感じ始めた頃、担当者の方からオッケーのお返事。
マジ涙出ました。
「やってはいけないこと」「登場時間」「キャラクターの設定」などの細かい契約書と共に、「ウルトラマンのスケジュールと使い方」を文書にした上で、稟議にかけてもらい、ようやくお借りすることができました。
ヤマトのドライバーが運んできた大きな段ボールの中には「ウルトラマンの抜け殻」が大事なものじゃないように押し込まれていました。
憧れのヒーローの目を疑う姿は、休日のお父さんのようでした。
サイズの合わない私に変わり、あのクリチャンが内臓になることになりました。
「ぉお~!ウルトラマン!」
テレビの中のヒーローが目の前にいます。
既にその頃はビデオも普及していてレンタルビデオで初期のウルトラマンを知っている子ども達も多く、銀色に輝くヒーローは時を越えてみんなの目を楽しませてくれました。
円谷さんに許可を得て制作した「3つの約束カード」も多くの子ども達の手に渡りました。
その後、円谷プロダクション側から「ウルトラマン伝説化計画」なるものが発表され、外部への貸し出しが廃止になると、数年に渡りお借りした偉大なるヒーローが段ボールで届くことはなくなりましたが、円谷プロダクションの寛大なご厚意により、地域の子ども達や私たちがいただいたものは、ヒーローとの出会いだけではないのだと思います。
現在は自作した仮面ライダーもどきの衣装で、地域のお祭りや子ども達のイベントに飛び入り参加しちゃってます。
もちろん無報酬。
著作権者がいらっしゃる以上、集客するための告知や金品のやり取りは一切できませんが、円谷プロダクションから学んだヒーローの志しに恥じない露出を心掛けています。
ヒーローもどきではありますが、ヒーローの小さな目から見える、子ども達のキラキラした目を見ていますと、ヒーローに課せられた偉大なる役割とともに、この街では卑劣で残忍な事件が起こらないであろうことを予感します。
正義と悪。
立ち位置によってそれは逆転したりもしますが、ヒーローたちが教えてくれた正義を信じ続ける「大人になりきれないオッサン」でありたいと思います。
現在の「お笑い」とは決して交わらない「人間らしい笑い」は上品なものばかりではありませんでしたが、少なからずカトちゃんやシムラの影響を受け、現在に至っていることは間違いありません。
「見てはイケナイ」番組がある一方、正義が悪を憎むヒーローものもたくさんありました。
言わずと知れたウルトラマンや仮面ライダーばかりでなく、マグマ大使、ミラーマン、スペクトルマン、キカイダー、バロムワンなど、近未来なのか異空間なのか、決して現実離れしていない距離感で、必ず正義が勝つ30分のドラマがたくさん放送されていました。
時代劇タッチの変身忍者嵐、ライオン丸、コミカルなロボコンが登場すると、意志を持った機関車と全国を旅する、走れK100なんてモノまで現れ、浜名湖が舞台になった時には、「ウチの前も通ったかもしれない!」と、学校では大騒ぎしたものでした。
本当に意思を持ったように見えていたアノ頃のキモチはどこに行ってしまったんでしょうか?
おもちゃ屋さんで見かけるトーマスも、テレビで見るトーマスと同じジャン!と思うのは気のせいでしょうか?
サンダーマスクが近所の空き地でサイン会をやると聞き、学校から猛ダッシュで帰り、サインをもらったことも勲章でした。
このテーマでブログを書くために、どうしても姿の思い出せないサンダーマスクを検索してみると、「ぇ?これ?」という画像に出会うのですが、どの画像もヒーローらしいポーズをキッチリ決め込んでいます。
アレほど熱狂したスペクトルマンにおいては「長い間、漂流してきたオッサン」みたいになっていました。
なぜ、そんなヒーローに憧れていたのでしょう。
ストーリーすら思い出せないのに、当時住んでいた家の間取りやニオイ、飼っていた犬や自転車の色までもが鮮明によみがえるのは不思議です。
青少年育成部に所属していた十数年前。
今日ウルトラマンがガソリンスタンドで呼び込みしてたよ!なんて話しから、地域の子ども達にウルトラマンに会わせることができないか!?と言う話しになり、早速ガソリンスタンドへ。
しかし、店舗に権限はなく本部へとのこと。本部である出光さんも会社のキャラクターなので、外部への貸し出しはしていませんとあっさり断られてしまいます。
やはりそう簡単にはいきません。
「じゃぁ、円谷に聞けば?」と簡単に言う人の流れでヒーローの聖地『円谷プロダクション』にダメモトで電話をすることになりました。
代理店でもない、アクションクラブでもない、大きな予算を持つ『怪獣ショー』の依頼でもない。
そんな私が門前払いを食らうことは初めからわかっていたことです。
それでも、何度も電話をして、仮面ライダーじゃダメな理由もお手紙に書いて、ウルトラマン命!とファックスを送って、自分自身もこれ以上は「イヤガラセだな」と感じ始めた頃、担当者の方からオッケーのお返事。
マジ涙出ました。
「やってはいけないこと」「登場時間」「キャラクターの設定」などの細かい契約書と共に、「ウルトラマンのスケジュールと使い方」を文書にした上で、稟議にかけてもらい、ようやくお借りすることができました。
ヤマトのドライバーが運んできた大きな段ボールの中には「ウルトラマンの抜け殻」が大事なものじゃないように押し込まれていました。
憧れのヒーローの目を疑う姿は、休日のお父さんのようでした。
サイズの合わない私に変わり、あのクリチャンが内臓になることになりました。
「ぉお~!ウルトラマン!」
テレビの中のヒーローが目の前にいます。
既にその頃はビデオも普及していてレンタルビデオで初期のウルトラマンを知っている子ども達も多く、銀色に輝くヒーローは時を越えてみんなの目を楽しませてくれました。
円谷さんに許可を得て制作した「3つの約束カード」も多くの子ども達の手に渡りました。
「お父さんお母さんのいうことを聞こう」
「友達と仲良く元気に遊ぼう」
「約束を守ろう」
その後、円谷プロダクション側から「ウルトラマン伝説化計画」なるものが発表され、外部への貸し出しが廃止になると、数年に渡りお借りした偉大なるヒーローが段ボールで届くことはなくなりましたが、円谷プロダクションの寛大なご厚意により、地域の子ども達や私たちがいただいたものは、ヒーローとの出会いだけではないのだと思います。
現在は自作した仮面ライダーもどきの衣装で、地域のお祭りや子ども達のイベントに飛び入り参加しちゃってます。
もちろん無報酬。
著作権者がいらっしゃる以上、集客するための告知や金品のやり取りは一切できませんが、円谷プロダクションから学んだヒーローの志しに恥じない露出を心掛けています。
ヒーローもどきではありますが、ヒーローの小さな目から見える、子ども達のキラキラした目を見ていますと、ヒーローに課せられた偉大なる役割とともに、この街では卑劣で残忍な事件が起こらないであろうことを予感します。
正義と悪。
立ち位置によってそれは逆転したりもしますが、ヒーローたちが教えてくれた正義を信じ続ける「大人になりきれないオッサン」でありたいと思います。
Posted by Nori at 10:34│Comments(2)
│子どもたち
この記事へのコメント
作るmono のブログからやってきましたぱきらっこと申します。
楽しいブログですね!
ウルトラマンを借りるって何かスゴイです!
そして今は自作の仮面ライダーもどきの衣装をお持ちとはこれまたスゴイです!
地域のお祭りや子ども達のイベントに飛び入り参加すると、子供たちはとっても喜ぶでしょうね~ で、「もちろん無報酬」だなんてもっとスゴイ。。。
これからもブログ&仮面ライダーもどき頑張ってください!
楽しいブログですね!
ウルトラマンを借りるって何かスゴイです!
そして今は自作の仮面ライダーもどきの衣装をお持ちとはこれまたスゴイです!
地域のお祭りや子ども達のイベントに飛び入り参加すると、子供たちはとっても喜ぶでしょうね~ で、「もちろん無報酬」だなんてもっとスゴイ。。。
これからもブログ&仮面ライダーもどき頑張ってください!
Posted by ぱきらっこ at 2012年06月29日 13:37
ぱきらっこさん、コメントありがとうございます。
ウルトラマンは本当に多くの皆さんのおかげです。
多くの子どもたちの笑顔と出会うことができました。
モドキの方は、若いお母様たちから熱い抱擁をいただくこともありますが、変身を解除し、明らかに私だけが違和感たっぷりに汗だくでも、見向きもされません。ヒーローの力は偉大です。
ウルトラマンは本当に多くの皆さんのおかげです。
多くの子どもたちの笑顔と出会うことができました。
モドキの方は、若いお母様たちから熱い抱擁をいただくこともありますが、変身を解除し、明らかに私だけが違和感たっぷりに汗だくでも、見向きもされません。ヒーローの力は偉大です。
Posted by Nori at 2012年06月29日 15:35