2013年07月07日
富士山特需
富士山が世界文化遺産に登録され、はずされかかっていた「三保の松原」も富士山の一部として認められれば、トーンダウンしていた三保界わいのおみやげ物屋さんも、一気に活気づいたと、先の選挙で再選を果たした静岡県知事も喜んでいるようですが、登録された事を受け、慌てたように対策をしなければならない事が次々に噴出し、決して喜んでいる人ばかりではない事も事実です。
確かに恩恵を受け、ウハウハな人達はどんな問題があろうときっと笑顔で乗り切るのでしょうが、試験的とはいえ、昨日まで無料だった山に入山料を払って、その対策とやらに強制的に巻き込まれる登山愛好家や、今までとは同じようにできなくなるかも知れない富士山マニアにとっては、たまったモンではないはずです。
愛するが故に周辺の清掃活動なんかを長年にわたり行ってきた団体は、モラルやマナーを持ち合わせない方たちにアタマを悩ますのでしょうし、ブームに乗っかるだけの新参者たちの「駐車場の収容台数」や、「トイレが少ない」事を問題視する発言には、声を大にして「今までは何の問題もなかった!」と言いたいのだと思います。
三保の松原に向かう道路は1本道で、週末は既に大渋滞を起こしていると言い、周辺住民の生活も大きな影響を受けていると聞きます。
いずれにしても、5合目駐車場の拡大や、トイレの増設、渋滞に悩む三保街道の整備を望む声などに加え、こともあろうに富士山に収容人数の多い宿泊施設や、鉄道だかロープウェイまで作れと言い出している人達までいるようですから、ゴミ問題や交通渋滞も含め、登録抹消も時間の問題かも知れません。
水を差すつもりはありませんが、テレビやラジオが熱心に特別番組まで組んで紹介しているのは、今までも変わらず存在した施設や観光地ばかりで、物見遊山で訪れるのであれば、本当に美しい姿だった登録前にしておくべきだったかもしれません。
アンジーが、コトもあろうに「ハマグリ」を食べたいと言い出し、近所のスーパーを探してみたがドコにもないとのことで、「アサリやシジミじゃダメなんですか?」「2位じゃダメなんですか?」とノラリクラリと交わしてみますが、一度火の着いた情熱の炎が治まる事はなく、世界文化遺産の登録で、間違いなく観光ルートの一端を担うであろう「清水魚市場 河岸の市(カシノイチ)」に店舗を構える友人を訪ねてみる事にしました。
高校時代には野球部で、記憶が正しければキャッチャーだったと思われる同級生のザーマンが、卒業後サカナ屋さんになるいきさつは存じ上げませんが、やはり母校の同級生だったリッチャンと所帯を持ち、夫婦でチカラを合わせてお店を頑張っていると聞けば、応援しないわけにはいきません。
アンジーも、東京の実家にナマ桜えびやナマシラスを送る際は必ず利用してくれています。
高校時代のザーマンは、定期演奏会のステージでブラバンをバックにロックンロールを見事に踊り、私はブラバンをバックに「ギンギラギンにさりげなく」を歌った間柄で、ブラスバンド関係者の間では、人ンチ部活の高校時代最後の想い出の舞台を台無しにしたと語り継がれているようです。
嫁のリッチャンは霊感が強い子で、当時よくカナシバリにかかっていたのですが、「ウゥーーーー!ゥオウッ!」とカナシバリを力づくで返せるワザを持ってる人です。
朝の早いお仕事のご夫婦なので、「たまには呑むか!?」がなかなか実現しませんが、会えば高校時代と変わらぬ笑顔で迎えてくれます。
どのくらいぶりでしょうか。
「河岸の市」に入り、真正面突き当たりの左側に位置する「海里(かいり)」に着けば、奥から出てきたザーマンは、いつものガラガラ声で「オー!」と笑顔です。
リッチャンも出て来てお互いの元気な姿を確認しあいますが、さすがに歳はとったものの相変わらず美人です。
美人なムスメさんたちの写真を見せて自慢するいい夫婦です。
「どぉよ!富士山特需は?」
「影響があるとは言い難いな」
「これからだろ?」
「オレんトコより、セリザーはウハウハらしい」
「セリザー?」
リッチャンが割って入り、
「進学クラスみたいな顔をしてた商業コースの人よ!」
「思い出せないなぁ。。。」
「彼、マジメだったから」
一同うなづく。
「セリザーは三保の松原でみやげ物屋で、テレビの取材も受けてて、これでもかってくらい満面の笑みだった」
「これまでカンコ鳥さえいなかった松原で頑張ってたんなら、神様は帳尻合わせてくれたんだな」
「さて・・・」
「ドォやって潰しにかかるか。。。」
私たちは人のシアワセを心から喜べないのではなく、ひとり勝ちしてるクセに私たちに分け与えようと考えない同級生に、母校で学んだ尊い教えを伝えたいだけです。
ハマグリと、ナマ桜えびをゲットしたアンジーに、クジラの刺身が柔らかくておいしいわよと、商売熱心なリッチャンが猛チャージをした結果、今夜のアンジー家は、決してオーストラリア人に見られてはならない食卓になるようです。
帰りのクルマの中で「フ」と思いました。
「セリザーんチがみやげ物屋なら、サカナの干物や、海産物とかもありそうだよな。。。」
ザーマンとセリザーの繋がりから洗い直してみる事にします。
追伸
昨夜、私のブログの愛読者でもあるムスメ1号が、「またアタシをブログネタにしやがって!」と、怒りながら、七夕祭りの屋台で、ピカチューのカタチをした「ベビーカステラ」と、ナンでもない「タコヤキ」を買ってきてくれました。
業務連絡
なかじさんへ。
イデッチが、今年も例年通り、中学生の高齢者施設訪問サマーボランティアの協力をお願いしたいとのことで、連絡を待っているようです。
写真撮影の際は、できるだけ中学生の顔がわかるようにお願いします。
確かに恩恵を受け、ウハウハな人達はどんな問題があろうときっと笑顔で乗り切るのでしょうが、試験的とはいえ、昨日まで無料だった山に入山料を払って、その対策とやらに強制的に巻き込まれる登山愛好家や、今までとは同じようにできなくなるかも知れない富士山マニアにとっては、たまったモンではないはずです。
愛するが故に周辺の清掃活動なんかを長年にわたり行ってきた団体は、モラルやマナーを持ち合わせない方たちにアタマを悩ますのでしょうし、ブームに乗っかるだけの新参者たちの「駐車場の収容台数」や、「トイレが少ない」事を問題視する発言には、声を大にして「今までは何の問題もなかった!」と言いたいのだと思います。
三保の松原に向かう道路は1本道で、週末は既に大渋滞を起こしていると言い、周辺住民の生活も大きな影響を受けていると聞きます。
いずれにしても、5合目駐車場の拡大や、トイレの増設、渋滞に悩む三保街道の整備を望む声などに加え、こともあろうに富士山に収容人数の多い宿泊施設や、鉄道だかロープウェイまで作れと言い出している人達までいるようですから、ゴミ問題や交通渋滞も含め、登録抹消も時間の問題かも知れません。
水を差すつもりはありませんが、テレビやラジオが熱心に特別番組まで組んで紹介しているのは、今までも変わらず存在した施設や観光地ばかりで、物見遊山で訪れるのであれば、本当に美しい姿だった登録前にしておくべきだったかもしれません。
アンジーが、コトもあろうに「ハマグリ」を食べたいと言い出し、近所のスーパーを探してみたがドコにもないとのことで、「アサリやシジミじゃダメなんですか?」「2位じゃダメなんですか?」とノラリクラリと交わしてみますが、一度火の着いた情熱の炎が治まる事はなく、世界文化遺産の登録で、間違いなく観光ルートの一端を担うであろう「清水魚市場 河岸の市(カシノイチ)」に店舗を構える友人を訪ねてみる事にしました。
高校時代には野球部で、記憶が正しければキャッチャーだったと思われる同級生のザーマンが、卒業後サカナ屋さんになるいきさつは存じ上げませんが、やはり母校の同級生だったリッチャンと所帯を持ち、夫婦でチカラを合わせてお店を頑張っていると聞けば、応援しないわけにはいきません。
アンジーも、東京の実家にナマ桜えびやナマシラスを送る際は必ず利用してくれています。
高校時代のザーマンは、定期演奏会のステージでブラバンをバックにロックンロールを見事に踊り、私はブラバンをバックに「ギンギラギンにさりげなく」を歌った間柄で、ブラスバンド関係者の間では、人ンチ部活の高校時代最後の想い出の舞台を台無しにしたと語り継がれているようです。
嫁のリッチャンは霊感が強い子で、当時よくカナシバリにかかっていたのですが、「ウゥーーーー!ゥオウッ!」とカナシバリを力づくで返せるワザを持ってる人です。
朝の早いお仕事のご夫婦なので、「たまには呑むか!?」がなかなか実現しませんが、会えば高校時代と変わらぬ笑顔で迎えてくれます。
どのくらいぶりでしょうか。
「河岸の市」に入り、真正面突き当たりの左側に位置する「海里(かいり)」に着けば、奥から出てきたザーマンは、いつものガラガラ声で「オー!」と笑顔です。
リッチャンも出て来てお互いの元気な姿を確認しあいますが、さすがに歳はとったものの相変わらず美人です。
美人なムスメさんたちの写真を見せて自慢するいい夫婦です。
「どぉよ!富士山特需は?」
「影響があるとは言い難いな」
「これからだろ?」
「オレんトコより、セリザーはウハウハらしい」
「セリザー?」
リッチャンが割って入り、
「進学クラスみたいな顔をしてた商業コースの人よ!」
「思い出せないなぁ。。。」
「彼、マジメだったから」
一同うなづく。
「セリザーは三保の松原でみやげ物屋で、テレビの取材も受けてて、これでもかってくらい満面の笑みだった」
「これまでカンコ鳥さえいなかった松原で頑張ってたんなら、神様は帳尻合わせてくれたんだな」
「さて・・・」
「ドォやって潰しにかかるか。。。」
私たちは人のシアワセを心から喜べないのではなく、ひとり勝ちしてるクセに私たちに分け与えようと考えない同級生に、母校で学んだ尊い教えを伝えたいだけです。
ハマグリと、ナマ桜えびをゲットしたアンジーに、クジラの刺身が柔らかくておいしいわよと、商売熱心なリッチャンが猛チャージをした結果、今夜のアンジー家は、決してオーストラリア人に見られてはならない食卓になるようです。
帰りのクルマの中で「フ」と思いました。
「セリザーんチがみやげ物屋なら、サカナの干物や、海産物とかもありそうだよな。。。」
ザーマンとセリザーの繋がりから洗い直してみる事にします。
追伸
昨夜、私のブログの愛読者でもあるムスメ1号が、「またアタシをブログネタにしやがって!」と、怒りながら、七夕祭りの屋台で、ピカチューのカタチをした「ベビーカステラ」と、ナンでもない「タコヤキ」を買ってきてくれました。
業務連絡
なかじさんへ。
イデッチが、今年も例年通り、中学生の高齢者施設訪問サマーボランティアの協力をお願いしたいとのことで、連絡を待っているようです。
写真撮影の際は、できるだけ中学生の顔がわかるようにお願いします。
Posted by Nori at 11:13│Comments(4)
│ゆかいな仲間たち
この記事へのコメント
こんにちは、ギンギラギンに暑くなってきましたね。
イデッチさんへ連絡取って見ます。
それにしても・・もう一年たったのか・・と「時のすぐ行くまま」とのんきにしてられないなと思うこの頃です。
イデッチさんへ連絡取って見ます。
それにしても・・もう一年たったのか・・と「時のすぐ行くまま」とのんきにしてられないなと思うこの頃です。
Posted by なかじ at 2013年07月07日 11:23
なかじさん。こんにちは。
イデッチが、自分で連絡すればいいのに、「オモシロイからブログで呼びかけてみて!」というので、失礼ながら「業務連絡」させていただきました。
伝わるモンですねぇ。。。
サマーボランティア。よろしくお願いします。
イデッチが、自分で連絡すればいいのに、「オモシロイからブログで呼びかけてみて!」というので、失礼ながら「業務連絡」させていただきました。
伝わるモンですねぇ。。。
サマーボランティア。よろしくお願いします。
Posted by Nori at 2013年07月07日 11:37
富士山の世界遺産登録されたことで悲喜ともどもですね。
入山料云々など、いろいろな話も出てきています。
どこでも世界遺産登録されたとたんに、大勢の人が押し寄せ
ご当地はその施設、道路など整備に大変のよう・・・・・・・・・・。
登録される前のように、静かにできないものでしょうか。
私などは、むしろ静かになったころ訪れるようにしていますが。
野次馬根性は人はみんな持っているんでしょうね。
富士山の入山料は、私個人としては賛成です。色々な維持
管理が多くなりいいのでは・・・・・。京都や鎌倉の有名な寺社は
お金を取って、維持費としています。
ともあれ富士山がなくなるわけではありません。静かに国民は
楽しむべきでしょう。
三保の松原も同時に認められたようですね。富士山やその周辺は
何回も訪れましたが、三保の松原は近くを通過しても寄ったことが
ありません。機会があったら寄ってみたいです。
入山料云々など、いろいろな話も出てきています。
どこでも世界遺産登録されたとたんに、大勢の人が押し寄せ
ご当地はその施設、道路など整備に大変のよう・・・・・・・・・・。
登録される前のように、静かにできないものでしょうか。
私などは、むしろ静かになったころ訪れるようにしていますが。
野次馬根性は人はみんな持っているんでしょうね。
富士山の入山料は、私個人としては賛成です。色々な維持
管理が多くなりいいのでは・・・・・。京都や鎌倉の有名な寺社は
お金を取って、維持費としています。
ともあれ富士山がなくなるわけではありません。静かに国民は
楽しむべきでしょう。
三保の松原も同時に認められたようですね。富士山やその周辺は
何回も訪れましたが、三保の松原は近くを通過しても寄ったことが
ありません。機会があったら寄ってみたいです。
Posted by なっちゃん at 2013年07月07日 17:04
なっちゃんさん。こんにちは。
今日は、ベランダで裸になっていればサウナに行かなくても良さそうです。
おっしゃる通り、私も不本意ながら入山料に賛成する立場です。
日本にあったはずの性善説は、もはや存在しないと考えざるを得ない時代に、美しい姿を守るためなら、むしろ入山禁止でもいいくらいだと考えています。
誰かに作られた話題やブームに、一喜一憂するのではなく、「タデ原湿原」をゆっくり散策できる自分でいたいと思います。
三保の松原に行くときは、延々動かない渋滞に付き合うことなく、海を渡る方法はあまり紹介されていません。ナイショですよ。
今日は、ベランダで裸になっていればサウナに行かなくても良さそうです。
おっしゃる通り、私も不本意ながら入山料に賛成する立場です。
日本にあったはずの性善説は、もはや存在しないと考えざるを得ない時代に、美しい姿を守るためなら、むしろ入山禁止でもいいくらいだと考えています。
誰かに作られた話題やブームに、一喜一憂するのではなく、「タデ原湿原」をゆっくり散策できる自分でいたいと思います。
三保の松原に行くときは、延々動かない渋滞に付き合うことなく、海を渡る方法はあまり紹介されていません。ナイショですよ。
Posted by Nori at 2013年07月07日 17:24