2013年04月27日
見知らぬ友人から
いよいよゴールデンウィークがスタートし、オフィスに流れるラジオからは1時間ごとに渋滞情報が聞こえてきますが、「過去最高の人出」と予想された割には、東名も新東名も順調に流れていると、拍子抜けです。
次の連休あたりに集中する作戦でしょうか。
ゴールデンウィークとは無縁の私は「今日は最高のお出かけ日和です」と朝から繰り返し伝えるラジオを聞きながら、せっせと仕事をしていますが、そんな私に神様からのご褒美なのか、いつもなら有り得ない出来事が発生します。
見覚えのナイ電話番号。。。
しかも「+」から始まる電話番号って。。。
今となっては新手の悪徳商法に、引っ掛かるまいと、聞いた事のない事や、見た事のないものに神経質になり、ネットなんかでもわからない言葉をウカツにクリックする事さえ、臆病になってしまいます。
先日も、暴風雨の中、「京都のオイシイ大福を買っていただけませんか?」と2人組のオトコがオフィスを訪ねてきましたが、新幹線でもあるまいし、お手元までお届けしたから安全だという保障はドコにもなく、日頃から誰かに狙われているかも知れない私は「毒入りだんご」で死ぬわけにもいかず、早々にお引き取りいただきました。
最近では、これまで恰好のターゲットとなっていたお年寄りたちも、黙って騙され続ける事なく、オレオレ詐欺からかかってきた電話に騙されたフリをして、そのまま警察に通報し、ノコノコ玄関先に現れた犯人が捕まったなんてニュースが飛び込んでくれば、多少若いとはいえ、私も自主防衛を徹底しなければ、泣き寝入りを余儀無くされる被害者にならないとも言えません。
+9252456・・・。
アンジーが電話口に出ると、無言のまま電話は切れたと言います。
「どっかのオンナじゃないのぉ。。。?」
私のオフィスでは自由な発言が認められていて、他の会社では絶対許されないはずの暴言を含めたセクハラやパワハラも、個性的な表現としてかなり寛大に取り扱われているようです。
「《+》ってなんだよ。。。」
数分後に再び電話が鳴ります。
確かに+9252456・・・。今度は私が出てみます。
「ハイ。。。」
しばらく沈黙が続き、完全に無音。電話口の背景にあるはずの環境音も聞こえません。
「なんだよ。。。」と切ろうとした直後、プツッと回線が繋がったような音とともにかん高いオトコの声が早口で話し始めました。
「ハーイ!ワタシハ、ジミーデス!ジミーダヨ!」
「はい?」
「パキスタンジンノ、ジミーデスダヨ!」
カタコトの日本語で、昔からの知り合いのように話しますが、心当たりはありません。
時々オフィスには、北海道のカニや、九州の地酒を買ってください!とフィリピンナマリの女性が電話をくれる事がありますが、男バージョンは初めてで、ナニを売られるのかと耳を傾けます。
仕事の電話のようだとわかれば、ベランダでは「サンマの丸干し」を焼き始める人も現れます。
「アナタノ、サイトミマシタヨ。バイクグローブ(手袋)ガ、ウッテルジャン。アナタハ、ワタシニオクルカ?」
「I'm sorry so that・・・」
・・・などとしゃべれるはずもなく、「私はあなたに送れないあるね。アハァん?」とこっちも中国ナマリみたいになりながら、自分がナニ人かわからなくなりそうになりながら説明します。
「ダッテ、パキスタンダヨ」と、「だって横浜だよ」みたいな言い方をしていますが、会話が成立しているのかもわからず、「送れない」と繰り返すと、「ナンデオクレナイノォ~ッッッッッッオ・・・」とちょっと悲しげで叫び気味に電話は切れました。
私がどんなに苦労をしてリスクを背負いながら、パキスタンのジミーにグローブを送ったところで、日本の貿易黒字に貢献できるはずもなく、お隣の香港でさえ、ドコへ行っちゃうのか、荷物がちゃんと配達されなくて、イタイ目にあった経験を考えれば、大規模な反政府デモなどが報道されるパキスタンに届けばラッキーなだけで、呑気にバイクに乗ってる場合じゃないだろと、はるばる海外の友人からの注文をいただいたのにもかかわらず、断った理由にうなづきます。
輸出に伴う料金を調べてみると、保険などの諸経費を含めても5000円以内でお届けできそうですが、1週間もかかるとわかれば、荷物の追跡もドコまで信頼できるのかも不安です。
世の中がゴールデンウィークに舞い上がっている最中に、おもしろがってジミーに付き合えば、きっと私だけが不幸に巻き込まれそうな予感は当たりそうです。
それにしてもインターネット恐るべし。
どうやってパキスタンで検索すると、ウチがヒットするのかは疑問ですが、世界中の人の目に留まることも考えて、ネットに参加しないと、高い国際電話代を払って、不馴れな日本語で一生懸命電話をしてくれたジミーのように、残念なキモチにさせてしまうのであれば、「海外発送はできません」とホームページを修正してみました。
A Pakistani friend, thank you.
サンマが焼き上がったようです。
次の連休あたりに集中する作戦でしょうか。
ゴールデンウィークとは無縁の私は「今日は最高のお出かけ日和です」と朝から繰り返し伝えるラジオを聞きながら、せっせと仕事をしていますが、そんな私に神様からのご褒美なのか、いつもなら有り得ない出来事が発生します。
見覚えのナイ電話番号。。。
しかも「+」から始まる電話番号って。。。
今となっては新手の悪徳商法に、引っ掛かるまいと、聞いた事のない事や、見た事のないものに神経質になり、ネットなんかでもわからない言葉をウカツにクリックする事さえ、臆病になってしまいます。
先日も、暴風雨の中、「京都のオイシイ大福を買っていただけませんか?」と2人組のオトコがオフィスを訪ねてきましたが、新幹線でもあるまいし、お手元までお届けしたから安全だという保障はドコにもなく、日頃から誰かに狙われているかも知れない私は「毒入りだんご」で死ぬわけにもいかず、早々にお引き取りいただきました。
最近では、これまで恰好のターゲットとなっていたお年寄りたちも、黙って騙され続ける事なく、オレオレ詐欺からかかってきた電話に騙されたフリをして、そのまま警察に通報し、ノコノコ玄関先に現れた犯人が捕まったなんてニュースが飛び込んでくれば、多少若いとはいえ、私も自主防衛を徹底しなければ、泣き寝入りを余儀無くされる被害者にならないとも言えません。
+9252456・・・。
アンジーが電話口に出ると、無言のまま電話は切れたと言います。
「どっかのオンナじゃないのぉ。。。?」
私のオフィスでは自由な発言が認められていて、他の会社では絶対許されないはずの暴言を含めたセクハラやパワハラも、個性的な表現としてかなり寛大に取り扱われているようです。
「《+》ってなんだよ。。。」
数分後に再び電話が鳴ります。
確かに+9252456・・・。今度は私が出てみます。
「ハイ。。。」
しばらく沈黙が続き、完全に無音。電話口の背景にあるはずの環境音も聞こえません。
「なんだよ。。。」と切ろうとした直後、プツッと回線が繋がったような音とともにかん高いオトコの声が早口で話し始めました。
「ハーイ!ワタシハ、ジミーデス!ジミーダヨ!」
「はい?」
「パキスタンジンノ、ジミーデスダヨ!」
カタコトの日本語で、昔からの知り合いのように話しますが、心当たりはありません。
時々オフィスには、北海道のカニや、九州の地酒を買ってください!とフィリピンナマリの女性が電話をくれる事がありますが、男バージョンは初めてで、ナニを売られるのかと耳を傾けます。
仕事の電話のようだとわかれば、ベランダでは「サンマの丸干し」を焼き始める人も現れます。
「アナタノ、サイトミマシタヨ。バイクグローブ(手袋)ガ、ウッテルジャン。アナタハ、ワタシニオクルカ?」
「I'm sorry so that・・・」
・・・などとしゃべれるはずもなく、「私はあなたに送れないあるね。アハァん?」とこっちも中国ナマリみたいになりながら、自分がナニ人かわからなくなりそうになりながら説明します。
「ダッテ、パキスタンダヨ」と、「だって横浜だよ」みたいな言い方をしていますが、会話が成立しているのかもわからず、「送れない」と繰り返すと、「ナンデオクレナイノォ~ッッッッッッオ・・・」とちょっと悲しげで叫び気味に電話は切れました。
私がどんなに苦労をしてリスクを背負いながら、パキスタンのジミーにグローブを送ったところで、日本の貿易黒字に貢献できるはずもなく、お隣の香港でさえ、ドコへ行っちゃうのか、荷物がちゃんと配達されなくて、イタイ目にあった経験を考えれば、大規模な反政府デモなどが報道されるパキスタンに届けばラッキーなだけで、呑気にバイクに乗ってる場合じゃないだろと、はるばる海外の友人からの注文をいただいたのにもかかわらず、断った理由にうなづきます。
輸出に伴う料金を調べてみると、保険などの諸経費を含めても5000円以内でお届けできそうですが、1週間もかかるとわかれば、荷物の追跡もドコまで信頼できるのかも不安です。
世の中がゴールデンウィークに舞い上がっている最中に、おもしろがってジミーに付き合えば、きっと私だけが不幸に巻き込まれそうな予感は当たりそうです。
それにしてもインターネット恐るべし。
どうやってパキスタンで検索すると、ウチがヒットするのかは疑問ですが、世界中の人の目に留まることも考えて、ネットに参加しないと、高い国際電話代を払って、不馴れな日本語で一生懸命電話をしてくれたジミーのように、残念なキモチにさせてしまうのであれば、「海外発送はできません」とホームページを修正してみました。
A Pakistani friend, thank you.
サンマが焼き上がったようです。
Posted by Nori at 16:50│Comments(0)
│ゆかいな仲間たち