きせつのはるにたんぼのＴＡ

幹線道路に接する小学校の校庭の脇に彼岸花が咲いていました。
毎日通るその場所なのに、咲いているな・・・と気づくその日まで、だんだん大きくなっていく彼岸花を見つけられなかったのはなぜだろう・・・と考えればまた眠れなくなりそうですが、一夜にして３０センチほどの花が突如出現するわけもなく、少しずつ成長していく花の姿に気付けなかったのは、好奇心のカタマリも小さくなりつつあるのかと、日々衰えを実感する自身のカラダの変化と共に新発見です。
しかし、ちゃんとその時期を知り、決して真夏でも真冬でもなく咲く花達はホント不思議です。
枯れてしまう日までの間に、来年の子孫をちゃんと残すための準備を整え、来年また私達にその季節を知らせてくれるチカラは、当たり前のことのようですが、いやいやなかなかの不思議なチカラです。

コンビニでタバコを買い、出入口付近にある灰皿の横でタバコを吸っていました。
スーツ姿の少し先輩に見える人が近づいてきて、私に言いました。

「タバコを１本めぐんでくれませんか？」
「え？」

買ったばかりのタバコですから残りは１９本あります。
１本なら分けてあげることは十分できるのですが、アトもう数十歩も歩けばタバコは売るほど並んでいます。

「中で売っていますよ」

その人は「ケチッ！」と言わんばかりに「チッ！」と聞こえるほどの舌打ちをしてコンビニに入ることなく立ち去りました。

勝手に目をつけられてケチ呼ばわりされた意味も理解できませんが、彼が決断してから私に声をかけるまでの勇気や覚悟を察する努力をしてみましたが、全くわかりません。

それともやっぱり私はケチ・・・なんでしょうか。。。