2013年04月22日
24時間眠らない
「がん」は24時間眠らない。。。
「がん患者」は24時間戦い続けている。。。
リレー・フォー・ライフ(RFL)は、 1985年、アメリカの医師ががん患者のために夜通しトラックを走りつづけることで、募金を集めたことから始まったがん患者支援のチャリティイベントで、世界各地で開催されています。
週末(4月20・21日)、オフィスからクルマで5分ほどに位置する静岡県立大学のグラウンドで、リレーフォーライフ静岡が開催されました。
参加の仕方は様々なようですが、チーム名の書かれたフラッグを持ちながら24時間グラウンドの中を、サバイバーと呼ばれる「がん患者」と、「ケアギバー」と呼ばれる支援者たちが歩き続けるのが基本的な参加方法のようです。
もちろん、歩き続けなければいけない義務はなく、体調や都合に合わせて休憩をしたり、用事を済ませる事は可能です。
グラウンドを取り囲むように設営されたテントでは趣向をこらした催し物が展開し、「有料」ではなく「募金」のカタチで集まった「収益」は有効に使われるのだと理解しています。
「フラッグを作って欲しいんですが。。。」と、ネットを通じ、偶然いただいたお仕事がご縁となり、このイベントを知る事になりました。
このイベントに参加されるお客さまご自身が「がん患者(サバイバー)」で、デザインの打合せにオフィスを訪ねていただいた際に詳細をお聞かせいただき、賛同させていただいた私は、この1ヶ月ほどの間、でき得るお手伝いをさせていただきました。
実行委員会の方ともミーティングができ、商店街のポスター貼りや、チラシの配付。友人たちも手伝ってくれて、近隣のスーパーや100円ショップ、釜平や達磨などにもポスターを貼らせていただく事ができました。
クリちゃんが会長を務める「連合子ども会」でも紹介していただき、「うどようちえん」の子どもたちには200枚ものルミナリエバッグに絵を描くお手伝いもしていただきました。
町のみんながチカラを合わせ、待ち望んだ当日の天気予報は、イベントスタート時間から雨が降り出し、イベント終了時間の頃雨がやむピッタリ「雨」のヤな予報でした。
会場準備のためにグラウンドを訪れた金曜日は風も強く、グラウンドに舞い上がる土ぼこりも、「雨さえ降らなきゃいい」と、何度も空を見上げては「降るなよ!降るなよ!」と念じるものの、過ぎる時間とともに当たる確率の増す天気予報は下り坂で、「雨天決行」とは言うものの、心配はつのるばかりでした。
迎えた当日。
世界大会で第1位になったと言う富士の中学生たちの華麗なチアダンスとともに行われた開会式では、まだ空は我慢してくれていて、肌寒さを感じますが、軽妙な司会者のチーム紹介に合わせて24時間に渡るウォーキングが順番にスタートをしました。
多くの参加チームの中から、今回ご縁となった「チームi(アイ)」を見つけると、撮影をしながら私も2周ほど歩かせていただきました。
思いを込め、メッセージを掲げながら「歩く」というのは「散歩」や「登山」とは全く違うと思いました。
風も強く、肌寒いので過酷なチャレンジとも言えます。
「ルミナリエ(灯ろう)」が始まる18時過ぎにもう一度来る事を約束して、一旦仕事を残してきたオフィスに戻りました。
16時過ぎにはとうとう空も限界を越え、雨が降り出しました。時折、強く降る事もあって、会場の様子も心配になりました。
すっかり陽も落ち、小降になった18時半頃、再び会場を訪れました。
ワクワクを抑え、すぐに会場には入らず、会場全体を見おろせる高台にあがり、見えた景色は幻想的でした。
1000個を超えるルミナリエバッグの中で、かすかに揺れる炎がなんともあたたかく、いつまで見ていても飽きない灯りが、グラウンドを一周するように並べられていました。
会場に降りてみると、先ほどまでの雨で、すっかりグラウンドはぬかるんでいて、履いていった長靴もズブッズブッと足を取られるカンジでした。
幼稚園の子どもたちが手伝ってくれたルミナリエバッグはすぐに見つけることができました。
雨に濡れながらも、その大役を見事に果たしていました。
しかし、24時間歩いているはずの人達の姿はなく、灯ろうの灯りを頼りに「チームi(アイ)」のテントを訪ねると、「中止になってしまった。。。」とまさかの展開に。
「雨天決行」は間違いないのですが、大学のグラウンドということもあり、週明けボコボコになったグラウンドでは学生さんたちの利用に支障が出ると、主催者側の配慮があったようで、苦渋の決断がされたようです。
「眠らないイベント」は大学施設内に場所を移し、その目的は果たすようですが、残念な事に変わりはありません。
実行委員会の方からも残念が滲む連絡をいただき、翌日予定されている閉会式も前倒しで朝になる事がわかりました。
私は夜通しでおつき合いする事ができませんでしたが、翌朝会場の片づけにお邪魔すると、決して大成功にはならなかった現実に、時間をかけて準備をしてきたスタッフの皆さんの落胆の色は濃く、作業をすすめる手もはかどらないように見えます。
すっかり雨のあがった空を恨めしく思い、イベントは終了しました。
今後も「リレー・フォー・ライフ」は各地で開催され、横浜や信州方面などでも盛大に行われるようです。
もし、お近くで開催される事がお耳に入りましたら覗いてみてはいかがでしょうか。
「がん患者」は24時間戦い続けている。。。
リレー・フォー・ライフ(RFL)は、 1985年、アメリカの医師ががん患者のために夜通しトラックを走りつづけることで、募金を集めたことから始まったがん患者支援のチャリティイベントで、世界各地で開催されています。
週末(4月20・21日)、オフィスからクルマで5分ほどに位置する静岡県立大学のグラウンドで、リレーフォーライフ静岡が開催されました。
参加の仕方は様々なようですが、チーム名の書かれたフラッグを持ちながら24時間グラウンドの中を、サバイバーと呼ばれる「がん患者」と、「ケアギバー」と呼ばれる支援者たちが歩き続けるのが基本的な参加方法のようです。
もちろん、歩き続けなければいけない義務はなく、体調や都合に合わせて休憩をしたり、用事を済ませる事は可能です。
グラウンドを取り囲むように設営されたテントでは趣向をこらした催し物が展開し、「有料」ではなく「募金」のカタチで集まった「収益」は有効に使われるのだと理解しています。
「フラッグを作って欲しいんですが。。。」と、ネットを通じ、偶然いただいたお仕事がご縁となり、このイベントを知る事になりました。
このイベントに参加されるお客さまご自身が「がん患者(サバイバー)」で、デザインの打合せにオフィスを訪ねていただいた際に詳細をお聞かせいただき、賛同させていただいた私は、この1ヶ月ほどの間、でき得るお手伝いをさせていただきました。
実行委員会の方ともミーティングができ、商店街のポスター貼りや、チラシの配付。友人たちも手伝ってくれて、近隣のスーパーや100円ショップ、釜平や達磨などにもポスターを貼らせていただく事ができました。
クリちゃんが会長を務める「連合子ども会」でも紹介していただき、「うどようちえん」の子どもたちには200枚ものルミナリエバッグに絵を描くお手伝いもしていただきました。
町のみんながチカラを合わせ、待ち望んだ当日の天気予報は、イベントスタート時間から雨が降り出し、イベント終了時間の頃雨がやむピッタリ「雨」のヤな予報でした。
会場準備のためにグラウンドを訪れた金曜日は風も強く、グラウンドに舞い上がる土ぼこりも、「雨さえ降らなきゃいい」と、何度も空を見上げては「降るなよ!降るなよ!」と念じるものの、過ぎる時間とともに当たる確率の増す天気予報は下り坂で、「雨天決行」とは言うものの、心配はつのるばかりでした。
迎えた当日。
世界大会で第1位になったと言う富士の中学生たちの華麗なチアダンスとともに行われた開会式では、まだ空は我慢してくれていて、肌寒さを感じますが、軽妙な司会者のチーム紹介に合わせて24時間に渡るウォーキングが順番にスタートをしました。
多くの参加チームの中から、今回ご縁となった「チームi(アイ)」を見つけると、撮影をしながら私も2周ほど歩かせていただきました。
思いを込め、メッセージを掲げながら「歩く」というのは「散歩」や「登山」とは全く違うと思いました。
風も強く、肌寒いので過酷なチャレンジとも言えます。
「ルミナリエ(灯ろう)」が始まる18時過ぎにもう一度来る事を約束して、一旦仕事を残してきたオフィスに戻りました。
16時過ぎにはとうとう空も限界を越え、雨が降り出しました。時折、強く降る事もあって、会場の様子も心配になりました。
すっかり陽も落ち、小降になった18時半頃、再び会場を訪れました。
ワクワクを抑え、すぐに会場には入らず、会場全体を見おろせる高台にあがり、見えた景色は幻想的でした。
1000個を超えるルミナリエバッグの中で、かすかに揺れる炎がなんともあたたかく、いつまで見ていても飽きない灯りが、グラウンドを一周するように並べられていました。
会場に降りてみると、先ほどまでの雨で、すっかりグラウンドはぬかるんでいて、履いていった長靴もズブッズブッと足を取られるカンジでした。
幼稚園の子どもたちが手伝ってくれたルミナリエバッグはすぐに見つけることができました。
雨に濡れながらも、その大役を見事に果たしていました。
しかし、24時間歩いているはずの人達の姿はなく、灯ろうの灯りを頼りに「チームi(アイ)」のテントを訪ねると、「中止になってしまった。。。」とまさかの展開に。
「雨天決行」は間違いないのですが、大学のグラウンドということもあり、週明けボコボコになったグラウンドでは学生さんたちの利用に支障が出ると、主催者側の配慮があったようで、苦渋の決断がされたようです。
「眠らないイベント」は大学施設内に場所を移し、その目的は果たすようですが、残念な事に変わりはありません。
実行委員会の方からも残念が滲む連絡をいただき、翌日予定されている閉会式も前倒しで朝になる事がわかりました。
私は夜通しでおつき合いする事ができませんでしたが、翌朝会場の片づけにお邪魔すると、決して大成功にはならなかった現実に、時間をかけて準備をしてきたスタッフの皆さんの落胆の色は濃く、作業をすすめる手もはかどらないように見えます。
すっかり雨のあがった空を恨めしく思い、イベントは終了しました。
今後も「リレー・フォー・ライフ」は各地で開催され、横浜や信州方面などでも盛大に行われるようです。
もし、お近くで開催される事がお耳に入りましたら覗いてみてはいかがでしょうか。
Posted by Nori at 09:38│Comments(0)
│独り言
この記事へのトラックバック
2009年から始まった静岡県内のRFL。一貫して「おもてなし」をコンセプトを持って運営されています。イベントの前には何度もチームリーダーを集めてのミーティングを繰り返し、...
RFL静岡2013【LOGOS-喜びを分かち合い、悲しみをともにするために-】at 2013年04月22日 23:47