きせつのはるにたんぼのＴＡ

深夜番組でお笑い芸人が、風呂上がりにキンキンに冷えたビールにたっぷり氷を浮かべて呑むのが楽しみだと言っていました。

ビール党の私にとっては邪道としかイイようがありませんが、先日から冷蔵庫の製氷機能が不調で試せません。
カネのない時に限ってツマラナイ物がゴネる。よくあることですか？
製氷用の水を補充し、氷ができれば普通です。
しかし、製氷用の水は減るものの氷ができません。
正確には、氷の受け皿の中がアイスリンクのようにブ厚く凍っています。

「大きな氷ができたジャン！」てコトにはならず、毎回アイスピックで砕く作業はやはりストレスです。

取り説をやっと見つけ、製氷室のメンテナンスボタンがある事がわかり、２〜３度繰り返せと言う指示に従い、５〜６回繰り返したところで、ゴロッ！と音がしました。
製氷室を覗くと、板チョコというより、アイスモナカみたいなカタチをした氷のカタマリがありました。
ナンカの都合で、氷が落ちなかったために、「落ちた」と判断した冷蔵庫クンは指示通り、次の製氷のための給水をはじめ、それを繰り返す。
製氷皿には「落ちない氷のカタマリ」がずっと鎮座ましましてるワケで、水は受け皿にあふれ、アイスリンクを作り続ける。・・・と、素人電気屋は判断しました。

氷がなくても、そうめんさえ食べなければほぼ支障のない生活ですが、やはり不具合がある電気製品を使い続ける事には抵抗もあり、コールセンターへ。

さすが、大手。見事な連携で、早速修理が必要な事がわかったのですが、混み合ってるとのこと。
コッチには天下の宝刀「１０年保証書」が手元にあるわけで、「順番待ってるウチに１０年経っちゃたらドーなるの？」とか、「修理を待たなきゃならないほど、オタクの電気製品は不具合だらけなの？」とか、「すぐに対応してくれるメーカーを紹介して」とか、絡んでみるのですが、ソコはそんなクレーマーで修行を積んだオペレーター。
顔色（声色？）ひとつ変えずに淡々と段取りを説明します。

しかし、ここで問題が発生しました。

「１０年保証書」は確かにあるのですが、なんと修理代金を一旦立て替える必要があると言うのです。免責は３万８千円なのですが、一旦立て替え、業者から受け取った領収書を持ってコジマに行き、現金を受け取る仕組みだとか。
結果的に免責範囲内であれば無料と言う事ですが、シアワセモンではない私の財布には立て替える金がない。

無敵の保証書があるのにドキドキしてしまう保証書とは、ホントに保証書といえるのでしょうか？
いくらかかるかわからない業者が登場。
アイスリンク化した氷の受け皿を見るなり「あー。。。」と。
メッチャビビるじゃん。

「オレはなんにもしてないよ」
「勝手に壊れて何万もかかんないよね」
「大手の名にかけて顧客第一の精神は昔から変わんナイよね」
「よくあるメーカーのリコール的なモンだよね・・・」

と、ありったけのウツワの小ささと、修理代を払えないかもしれない気の毒さををフルに発揮した結果、修理完了。

「じゃぁ、ここにサインをしてください」
「・・・」
「今日は無料で結構です」
「マッジでぇええええ♥♥♥♥♥！」
「保証書の提示も必要ありません」

不具合が生じたら電話１本で即参上！
丁寧な対応と迅速な修理。
たった１５分で快適元通り。
８年経っても吸引力冷蔵力が衰えないただひとつの冷蔵庫。
ビンビンに冷えたその魔法の箱は食材の鮮度を完璧に保存。
修理業者が帰ったアトにはどこからか爽やかな風とともに心地よい空間が！
風呂上りにはビールに氷を浮かべて北極体験。霧が峰にいるかのような風を感じながらペンギンたちが目に浮かびます。
なぜか白クマくんは一切思い浮かびません。

これからも三菱電機製品だけを愛し、使い続ける事を誓いました。