2014年05月07日

タケノコください

タケノコください夕方。
友人と待ち合わせをした場所に先に着いてしまった私は、「タケノコくださ~い、タケノコくださ~い」と、八百屋ではなく、なぜか扉の閉まった床屋に向かって叫んでいる少女に出会いました。
小学校3年生?4年生くらいでしょうか。
少女の隣には2人の大人。
ご両親のように見えますが、2人は少女のように叫んだりはしていません。
営業中の床屋から、閉まったドアを開け、少し腰の曲った白髪のおばあさんが出てくると、とてもタケノコには見えない、小さなカバンを少女に手渡しました。

タケノコください「え?」

私は思わず声を出して、目をこすりながら見間違いでないことを確認したいほどの、「問い掛け」と「答え」の違う光景をしばし凝視することになってしまいます。
おばあさんは、ご両親には目を向けず、曲った腰をさらに曲げ、少女に一言二言ナニかを言うと、そのまま店の中に入ってしまいました。
少女はそのカバンを持ったまま、ご両親を見上げ、「手話」を始めます。
彼女の手を見つめるご両親は、耳に障害があるのかも知れません。
黙ってうなづくだけです。
タケノコください小さな少女は、表情豊かに器用に手を動かし、ナニかを伝え終わると3人はそのまま歩き出しました。
カバンはまだ少女が持ったままです。
ひとつ目の路地に姿を消す3人を目で追いながら、今見た不思議な光景を降り返ってみますが、私には理解することができませんでした。
「タケノコくださ~い」に代わる聞き間違いの言葉をさがしますが、小さなカバンに結びつく言葉は思いつかず、ナニか意味のある合い言葉にしてはド派手過ぎます。

タケノコください夕方とはいえ、まだ明るい時間帯に少女が悪い犯罪に関わっているようにも見えず、床屋とカバンを結び付けるような心当たりもありません。

床屋、タケノコ、カバン、叫ぶ少女に、耳の不自由なご両親。。。

コレが映画の始まりなら、一体どんなストーリーになるんだろうかと、「謎」を発展させてみますが、三流ブロガーの私に「映画化」されるほどのストーリーが思いつくはずもなく、床屋の店先でクルクルまわりながら昇り続ける赤と青の看板を見ながら、どっちが静脈で、どっちが動脈だったっけ?と、看板の由来を思い出している内に友人が現れました。

タケノコください目の前の床屋のドアを開け、おばあさんに真相を確認すれば、スッキリするはずですが、話しを聞いた友人が「はるちゃん、疲れてるんだよ。。。」と言えば、それも否定できません。

あんなにもはっきりした幻覚を見るようでは、相当疲れてるんでしょう。

それともナニかに憑かれちゃったんでしょうか。。。

そぉいえば、今年はタケノコご飯や煮物の差し入れがありません。
心当たりの皆さんは即行動に移りたくなってください。

タケノコください。。。



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Posted by Nori at 17:41│Comments(0)独り言
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