2014年01月07日

電話の先に・・・

電話の先に・・・「仕事始め」を迎えた途端、この寒さ。

海外では必要以外の外出を控えるようにと緊急声明が発表されたり、死亡につながる事故も起きているとか。

凍死や餓死だけは想像しようもありませんが、楽しいこともあったでしょうに、そういう最後ではご本人もさぞ無念なんでしょう。

弊社のお客さまは「企業」ばかりではなく、「個人」のお客さまもたくさんいます。

電話の先に・・・「とっても急ぎなんですけど・・・」と早口でしゃべらなくても可能な限りご希望に沿うカタチで頑張らせていただくのですが、慌てて話すお客さまからとっても急ぎな注文をいただきました。
来週末の発表会に間に合わせたい「缶バッジ」のお仕事です。
もっと急いでいるお客さまはいないので、優先順位第1位に躍り出ます。
お客さまは「間に合うならどんなんでもいい!」とおっしゃいますが、オカネをいただく以上、言葉通りに受け止めるわけにも行かず、時間のない中、全力を尽くし、データをメール送信したことを伝えるお電話を差し上げたところ、お母様らしき年配の女性が電話口に出て、「チョット待ってくださいネ・・・タエコ~ォ!タエェ~ッ!」と大きな声で呼んでくれます。

電話の先に・・・しばらくすると「タッタッタッタ」と受話器にだんだん近づくスリッパの足音。
「はいモシモシお待たせしました」と、ナンでもない会話が始まるのですが、保留音を聞かせられることが当たり前だったり、ケータイやスマホならご本人と直接話せる時代に、オウチの中を想像させる静かな音に、なんともほのぼのとした癒される時間をいただきました。
データを確認していただき、無事制作作業に取り掛かっております。
納期、間に合わせますよ。

電話の先に・・・

電話の先に・・・年末にヒョンなところで数年ぶりに会った先輩から、年始のご挨拶?かと思いきや、「年始に会うって約束しただろ!?」と電話がかかってきました。
「覚えてないの?そんなに酔ってるようには見えなかったけど・・・。」と、酔った席で約束はしない誓いを立ててるはずなのに、またヤッてしまいました。

「オレがハルちゃんトコ行こうか?それとも来てくれるか?」
「ギョイに!ギョイに!もちろん私が伺います!」

電話の先に・・・恐れ多い先輩との約束を覚えていない上に、ご足労いただくわけにはいかず、用件もわからないまま到着し、「すいません、今日なぜ会うことになったのか全く覚えていません」と、ありのままを話すと、「アレは覚えてるか?じゃぁ、アレは?」と約束以外の楽しい部分はちゃんと覚えておりました。
で、お互い時間に余裕のない身なので、いきなり核心に。
どうやら先輩は、ご自身の事業のかたわら、NPO法人の立ち上げをしている中で、どぉにも前に進めないと言うか、進みにくい壁があるようで、その中でヒトハダ脱いでくれないか?という内容でした。

電話の先に・・・「成年後見制度」
知人がこの制度について勉強していたこともあり、私にとって聞き覚えのある言葉でした。
高齢者や障害者、精神疾患などで、自身で物事を判断できない人達に代わり、あらゆる手続きや財産の管理を代行する人を「成年後見人」と呼び、社会保障を受けるお手伝いや、あらぬトラブルから病気や障害をもった人達を守る制度です。
法務省が中心となり2000年に施行された制度でありますが、裁判所が絡む制度であったり、個人の財産をめぐり、場合によっては親類とのやり取りによるトラブルも少なくないようで、「明日は我が身」でありながら認知度が上がらないのが現状のようです。

「少子高齢化」とはいうものの、時間だけがイタズラに過ぎ、気がつけば「団塊の世代」と呼ばれる人達がこぞって高齢者になっていくと、少なからず認知症を患ったり、こんな時代ですから精神的に病に追い詰められる人達がいると考えることが必然だとすれば、「成年後見人」の数は圧倒的に足りないようです。

電話の先に・・・現状だけを見ても、すでに「成年後見人」は足りておらず、市内でも2千人ほどいるという対象者に対し、「成年後見人」はわずかに数百人とのこと。

制度が認知されていないこともあり、困っている人やご家族は計りしれないと言います。

重い腰を上げた行政も出始めているようですが、腰を上げただけいい方で、我が静岡市は先輩たちの働きかけはあるものの、未だ気配すらないようです。
 
まず、制度を知ってもらうことから・・・
まだまだ入り口だよ・・・

電話の先に・・・先輩は協力者たちと共に、定期的な講習や勉強会などを催しているようですが、当事者たちがいくら制度を知っても、肝心の「成年後見人」となる人がいないんだと嘆きます。

地域の民生員さんたちが苦労しながら地区社協の人達なんかと協力して、行政にタスキを渡すお手伝いをしてくれているようですが、法律の絡んだブ厚い指導書を見れば、その何ページ分のお手伝いになっているのかはわかりません。

電話の先に・・・ここまでわかっていながら「成年後見人になってくれよ」というオファーも、他人様の財産や、もしかしたら生命をも関わるかもしれない責任を考えれば、ネコババしちゃうかもしれない私は軽はずみな返事は避けましたが、実際にそういうトラブルもなくはないようです。
仕事量と報酬は比例もするようで、富裕層の「後見人」にはなっても、そうでない人達には目もくれない資格者たちもいるようです。
聞けば聞くほど事態は深刻に思えますが、私にはまだまだそんなチカラがあるとは思えず、宿題を持ち帰りました。

電話の先に・・・国は何もやってくれない・・・そう言う人はたくさんいます。
制度を知り、積極的に関わることで、私達の生活が変わることもあるようです。

自分の親が・・・兄弟が・・・もしかしたら自分が・・・

考える余地はありそうです。

・・・つか、考えないとダメですね。



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Posted by Nori at 18:27│Comments(0)独り言
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