2013年09月01日

門限と尊厳

門限と尊厳昨日ご紹介した「おかげさまで」は、上所重助氏の詩でした。
わざわざ調べてくださった「あたしウニだめなのぉさん」ありがとうございました。
ナニかウニに代わるオイシイモノをミツクロっておきます。

さて・・・。
私が学校に通っている頃は、「無い」ようで「あった」門限という言葉が存在していました。
怖い顔をしたお父さんが、玄関の前で仁王立ちし、門限に間に合わなければそれなりの制裁を受ける友人の話しを聞いたこともあります。

門限と尊厳夕方から夜にかけて、今ほど明るくなかった田舎町では昔ということもあり、残忍な事件や事故が多発していたわけではありませんが、暗黙の了解というか、それが当たり前というか、夜の8時9時に外にいれば、懐中電灯を持って練り歩く「補導員」に捕まり、家庭・学校・警察を巻き込んで、それこそ「アソコんチの子、補導されたってよ。。。」と、勝手に不良のレッテルを貼られ、町の大事件になった時代です。

ヤンチャだった高校時代の私でさえ、ウロ覚えではありますが、帰宅時間の目安は「9時頃まで」としていたように思います。

門限と尊厳たむろすコンビニもカラオケボックスもない時代に、誰かの家に上がり込み、テレビゲームも今ほどないとなれば、ナニを話していたのか、ただ過ぎる時間を楽しんでいました。
マージャンで時間を潰したり、バンド仲間と音楽について語り合ったり、時には吸っちゃいけないものを吸ったりしていましたが、ソコんチのお母さんが「そろそろご飯よぉ~、みんなも食べてくぅ~」なんて声をかけられ、うっかり食べて帰ろうモンなら、家で待ってるオニがどんな戦いを挑んでくるのか想像できましたから、お母さんの声を合図にオヒラキになるのが常でした。
門限と尊厳そうなると必然的に7時か8時には帰宅するわけで、帰ってから宿題をする真面目さも持ち合わせていなければ、部活で疲れたカラダの悲鳴に従い、メシを食ったら朝までぐっすり寝てしまう案外健康的な日々を過ごしていたように思います。
高校2年だったか、3年だったか学校のそばに24時間営業のゲームセンターもできましたが、ソコで番頭をやっていた酒井バァチャンが帰れといえば、素直に帰ったものです。
リーゼント頭のチンピラが素直にいうことを聞くのを喜んだ酒井バアチャンは、よく焼肉を食べに連れていってくれていたのも思い出です。

まぁ、当時はそんなカンジです。

門限と尊厳現在の町の明るさは雲泥で、なにより「塾」という伝家の宝刀があれば、隣のテナントも学業に励む青少年が10時過ぎまでカリカリやってます。

私のオフィスは比較的明るい場所にあり、その時間になっても人通りもありますが、塾が終わる頃になると、道路はお母さん達のお迎えのクルマで列ができ、「バイバ~イ」「また明日ぁ」なんて声も聞こえてきます。

コンビニ・カラオケボックス・ネットカフェ・・・。

門限と尊厳コンビニ以外、私には無縁の場所なので、実態は知りませんが、学校帰りの小学生がランドセルを背負ったままカラオケボックスを利用すると聞いて驚きますが、お店側は小学生向けのワンドリンクプランで集客していると言いますから2度びっくりです。
子どもだけで、そういう施設を使うなんて、それがレストランであろうが食堂であろうが、私たちの頃には考えられないことですが、今の子たちはそうしています。
小学生がそうなんですから、アトは想像できるでしょう。

花火大会から帰る15歳の少女が殺されたとニュースが流れていました。
最後にお姉さんと連絡を取ったのは夜10時半。
それ以降の連絡は一切できなくなってしまったようです。
15歳の少女はまだ中学生でした。

門限と尊厳私のムスメたちも高校時代にはそんな時間に帰って来たこともありますが、小言を言う私に「そォいう時代なのよ。。。あんまり言わないで。。。」とママが言っていました。
私はムスメたちに「オマエらがドコでナニをしようが好きにしなさい。どんな事件に巻き込まれようが誰かを傷つけさえしなければいい。そう決めた以上、全部自分の責任です。ただ我が国においてはオマエらが事件にあったり、死んだりした時にはウチに戻ってくる仕組みになっている。その時に誰かが涙を流すようなことにならないようにしてください」と常々言っています。

門限と尊厳どんな理由があるにしろ、巻き込まれた少女は気の毒ですし、殺した犯人は間違いなく悪いはずです。
命の尊厳などミジンも感じず、安易に命を傷つけてしまう事件があまりにも多く、自らが産み落とした赤ちゃんでさえ捨てられちゃう時代です。
しかし、時々同様の事件や事故が起こりますが、深夜だったりそういう時間の事件で、本人や親の責任が問われることはありません。
あくまでも被害者であり、被害者家族です。

門限と尊厳私はムスメ達に誓っています。

「そんな時間におかしなことになったら、全国初、モザイクなしの記者会見を開き、テレビカメラの前で、そんな時間にフラフラさせた私の責任で、多くの皆さんに心配とご迷惑をお掛けしたことを謝罪し、犯人をその気にさせた私の責任ですと言う」と。         



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Posted by Nori at 09:32│Comments(2)独り言
この記事へのコメント
門限時間を決めて、帰宅がおくれると叱られるという話は私たちの時代では
当たり前のように感じていました。ただ時代の流れで、今の親御さんは子供にたいして寛大ですね。たしかに塾だの習い事が夜の時間帯になりがちですから致し方ないのかもしれませんが・・・・・。15歳の少女の痛ましい話をきき我が家でも「そんな時間で、ご家族がなぜ迎えに出るとか」しなかったんだろうと話ていました。我が家の孫たちも学校の帰りが遅くなればバス停に必ず迎えにでています。昔と違い事件が日常茶飯のごとく起き、家族ぐるみで安全対策を考え、個々の責任において行動をとらないといけない時代えすね。
Posted by なっちゃんなっちゃん at 2013年09月01日 14:52
なっちゃんさん。おはようございます。
亡くなった少女のお父さんがコメントを出していましたが、聞かされる私も何かやるせない気持ちです。
寛大なのか、無責任なのか、兄弟や友達のような親子関係が良しとされた頃から、おかしなことが増えたように感じます。
学校の先生と生徒の関係も然りです。
「そんな時代だから・・・」と何かのせいにするのは勝手なのかも知れませんが、なっちゃんさんがおっしゃるように、他と同じじゃないことを恐れず、個々の責任で行動できる我が家でありたいと思います。
Posted by NoriNori at 2013年09月03日 09:37
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