2013年07月31日

疎遠のしくみ

疎遠のしくみ窓の外から空き缶に石を入れて振った時のようなカラカラカラと乾いた音が時々聞こえます。
昨日もそうだったのか、今日からなのか、耳につくと言うよりは、時々過ぎてかえって気になります。
カラカラと音がして窓の外を見てみますが、それらしいものは見当たらず、正体がわからないのでまた気になります。
そもそもココは基本的に賑やかな場所なので、音楽も聞こえれば、踊りの練習なのか、声を揃えて「ヤァッ!」なんてかけ声も突然聞こえるところですから、今さらひとつ音が増えようが、ドォってコトはないのですが、新参者の正体がわかるまではやはり気になります。

疎遠のしくみカラカラカラとたびたび聞こえるようになり、注意して見ると幼稚園の門の開閉時にリンクしている事がわかりました。
等身大のドラエもんには会った事はありませんが、想像するにたぶん彼が首からぶら下げているのと同じくらいの「鈴」が園門に取り付けられていて、門が開閉する度にカラカラと鳴る仕組みにしたようです。
門は昔ながらの重い鉄製なので、開閉時にはガチャガチャガラガラと十分音がするのですが、改めて音が鳴るものを取り付けるほど、外部からの侵入者に警戒をするということなんでしょう。
降園する園児たちが触りたくなっちゃうピカピカの大きな鈴は、案の定園児たちの好奇心を誘い、目的以上の効果を上げ、絶え間なく鳴り続けます。
私のオフィスには良く聞こえますが、門から職員室までは私のオフィスまでより倍以上の距離があり、果たして先生たちの耳には届くのかと思いますが、ココまでやらないと園児たちの安全が守れない時代になったとすれば残念です。
疎遠のしくみ学校も幼稚園も地域との共存関係を望んでいるかに聞こえますが、警戒のあまり、どんどん塀が高くなってしまえば、別々の社会になってしまう日もそぉ遠くはないのかも知れません。

守られた鉄壁の塀の中で、子ども達はどのようにして「危険」を覚え、「回避能力」を身につけていくのでしょう。


疎遠のしくみ宅配のお兄さんが、留守中のお隣さんの荷物を預かってくれないかとオフィスに来ました。
私を信頼してくれての申し出でしょうし、クソ暑い中、何度も行ったり来たりするのは合理的ではありません。
お隣さんとはご挨拶もできる関係なので、預かってあげたい気持ちは山々なのですが、親切のつもりの安請け合いが、とんだトラブルになる時代でもあり、信頼通りの行動をしても、中身が傷ついたり、数量通りでなかったりすれば思わぬ事故に発展しないとも限りません。
疎遠のしくみお隣さんが、私が預かる事を了承していない以上、宅配業者さんにも迷惑をかける事になるのかも知れません。

宅配業者さんはゴリ押しはしませんでしたが、預からないと言った私に対しては感じるものはあったのかも知れません。

親切なオジサンになれない時代に、胸が痛みます。

両親の帰宅が予定より遅くなってしまうと、それを知った隣のオバサンが「ウチでゴハン食べちゃいな!」と、お風呂にまで入れてくれた時代は遠い過去のことです。

地域一体化、まちづくりと言いながら、疎遠を危惧する声がある一方で、個人情報保護法や、個人だけの権利を盾に、隣人が隣人と目を合わせない時代なのかも知れません。     



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Posted by Nori at 08:40│Comments(0)独り言
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