2013年07月05日

親の小言とヒヤ酒

親の小言とヒヤ酒土曜日。正午。。。

意外にも「モロイ」部分を認めた上で、日常的に「向かうところ敵なしモード」で生きている私ですが、週末の目の手術では思いがけない展開となり、少々心のバランスが乱れておりました。
30分程で終わる簡単な手術でしたし、数週間前にも反対側の目で同じ手術を経験していましたから、恐れる事なく、むしろ「チャチャッとヤッチャってくんな」的なノリで挑みました。
前回同様、私を励ましてくれる美人看護婦さんも同席してくれるので、「怖い・痛い」なんて言っちゃぁいられません。

親の小言とヒヤ酒それでも手術の段取りがほぼ同じな分、こちら側には余裕の時間ができていて、準備が整う間、刃物がぶつかり合う音や、パッケージをバリバリッと破り、何かを取り出しているような音を聞きながら、それを想像してしまうと、感じないはずの恐怖心がアオラれます。
天井と私の顔の間にあるまぶしいライトも、そういえば手術室だった事を思い出させ、やはりカラダの一部が刃物で切り取られる事を本能的に拒絶している自分に気づきます。

親の小言とヒヤ酒今回の左マブタは、鼻に近い部分のデキモノ除去でした。
前回同様、麻酔注射を患部あたりに射つのですが、前回は難無くガマンできたはずなのに、今回は異常に痛く、久しぶりに「痛みを殺すモード」にスイッチが入り、痛感神経を遮断します。
そんな事はないはずですが、それでもマブタを突き抜け、目玉に直接射たれているような激痛は、麻酔が効果を出し始めるまでの間続き、ほんの数秒間なのでしょうが、とても長い時間に感じました。

親の小言とヒヤ酒感覚が麻痺した事を確認すると、いつも通りに実況中継をしながら切除が始まります。
今ナニをやっているのかがわかるのは、良いようで決してそうではなく、たぶん先生のクセなんだと思われますが、話し始める前に「ウッウッウッウッ・・・」とノドが鳴っているのか、実際に発音しているのかわからない小刻みな「声」と言うか「音」が、自信なさげに聞こえ、そんな人が顔の前でマブタをひっくり返して刃物を持っているとなると、ビビリまくってしまいます。

親の小言とヒヤ酒「ウッウッウッウッ、切除しますね。。。」
「ウッウッウッウッ、痛いですよね。。。」
「ウッウッウッウッ、カプセル(袋?)を取りますね。。。」
「ウッウッウッウッ、アトちょっとですよ。。。」


ザクッザクッザクッザクッ・・・

親の小言とヒヤ酒どうにもこの音に慣れる事はできませんが、かすかに感じる麻痺したマブタを、だいぶ広範囲に切り取っているようなカンジに、いつも腫れぼったく見える目もスッキリするかも・・・と、プチ整形をしているのだと思えば、気分も多少好転します。

親の小言とヒヤ酒「失敗したのか!?」と思えるようなため息混じりの「ぁあ。。。」とか、「ウッウッウッウッ、こうかな。。。?」とか私にだけ聞こえるようにささやくツイート(つぶやき)に、もはや「まな板の上の鯉」状態の私に成す術はなく、ひたすら時間が過ぎるのを待ちます。

手術が終わり、目に当てたガーゼを押し付けるようにテープを貼り「ウッウッウッウッ、今日は強めに留めておきますね」というので、「前回はそんな事言わなかったジャン」と切り返せば、「ウッウッウッウッ、明日眼帯をはずしたらすぐに目薬をさしてください」と必要な返事じゃない答えが帰ってきます。

「前回は夕方には眼帯はずしていいって。。。」
「ウッウッウッウッ、邪魔に感じたらはずしてもいいんだけど。。。ウッウッウッウッ、お疲れさま。。。」

ナンデ全部教えてくれないのかはわかりませんが、術後の痛みも感じながらオフィスに戻りました。

親の小言とヒヤ酒片目でパソコンに向かうのは良くないコトだと前回の手術で学習していますので、ここはおとなしく自宅に戻り、目を閉じて横になる事を選びますが、なにしろ痛い。。。
今回の精算は、前回よりも安かったのが気になっていましたが、前回もらったはずの「痛み止め」が処方されておらず、自身の治癒力を頼りに耐えるしかありません。
ガメラ並みの回復力も、今回ばかりはダメージの方が勝っているようで、「ここは自力で麻酔をかけてみるか。。。」と、7時過ぎになって眼帯を恐る恐るはずし、痛み程術後の気配の見えない目を確認し、釜平に行く事にしました。

親の小言とヒヤ酒手術を知っていた母さんが、「呑んでも大丈夫なの?」と心配してくれますが、「ダメならダメって先生が言うし、そんなにダメなら何度も念押しするでショ?」とナマを発注します。

カウンターにはいつものダンディーマーチャンや、誕生日だと言うカナちゃんやアケちゃんが華を添え、楽しい会話に酒も進むと、ダンディーマーチャンが「呑み過ぎると傷に触るぞ」なんて正しい人みたいなアドバイスをしてくれますが、「それを治すのが医者の仕事ショ」と、焼酎に切り替えます。

親の小言とヒヤ酒いつもと変わらず酔っぱらい、自力で挑んだ麻酔の効果もまずまずで、ストレスなく向かえた翌朝は、前日程の痛みはないものの、酒のせいか目は腫れ上がり、殴られまくったように赤黒く変色した左目は、四谷怪談に登場する有名人のようになってしまっていました。

氷で冷やすも、瞬時に改善する事はなく、今週もまた宿題の血圧測定に訪れた見習い看護婦ちゃんを驚かしてしまう事になってしまいました。
ちなみに今回はビビリまくっていたせいか、上155、下100。少し高めですよ。という診断でした。

親の小言とヒヤ酒どっかの病院でもらったと言う鎮痛薬を分けてもらい、ひとまず凌ぎますが、その後も痛みも腫れも引かない状態で、違和感だらけのモンモンとした日々を過ごしておりました。

アンジーが「お守り」にくれた鎮痛薬を飲む事もなく現在に至りますが、なんとか人間らしい顔に戻り、痛みもほぼ無い上に、プチ整形の効果もありません。

親の小言とヒヤ酒
「親の小言と冷たい酒は すぐには効かぬが アトで効く」

先輩たちの教えも聞かずに、勝手な理屈でヤりたい放題では治るモノも治るはずがありませんね。
病院にかかった時は、たとえ言われなくても状態が落ちつくまでは、常識の範囲内でおとなしくしている事を学んだ1週間でした。
           



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Posted by Nori at 08:48│Comments(2)独り言
この記事へのコメント
いつものブログが消えて、歯の治療と眼の手術、痛みでブログどころでは
と心配してました。相変われず冗談まじりにアップされた記事、やはり
かなり痛かったようですね。手術後は一晩ごらい傷を癒さないと、治るものも
治らないことってあるようですよ。今日のブログを見て、安心しました。
お酒は控えめがいいみたいですよ。年齢相応に・・・・・・・。
とは言っても、お年は存じませんが・・・・・・。
Posted by なっちゃんなっちゃん at 2013年07月05日 18:57
なっちゃんさん。こんばんは。
ご心配をおかけいたしました。ありがとうございます。
目だ、歯だと、症状が出るまでは医者とは無縁の私も、今回ばかりは回復力も含め、寄る年波に・・・ってことを感じました。
また暑い日が続くようです。
なっちゃんさんも体調を崩されませんようにお気をつけください。
釜平の電気がつきました。
暑気払いに行くべきか、悩み始めてウズウズしている49歳です。
Posted by NoriNori at 2013年07月05日 19:13
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