きせつのはるにたんぼのＴＡ

世の中は「合コン合コン」と、大学生や芸人さんのモノばかりだと思っていたら、私のまわりのイイ歳をした「結婚」のタイミングを逃しそうな人達までがかなり積極的に取り組んでおられるようで、草薙駅周辺の居酒屋さんたちも協力して「くさコン」なる「集団合コン」が定期的に開催されているようです。

面識のナイもの同志が、誰かの手ほどきによって知り合えるのなら他にも数多くの出会いの場がありそうですが、歳をとったせいか、若者中心の「合コン」と名をつけた「お見合い」は、「お見合い」ほどの責任もなさそうですし、少し軽薄で危険な印象があります。

１８時から２１時まで。男性：７０００円。女性：３９００円。場所は草薙駅周辺飲食店で、男女比率は６対４程度。募集人員は２５歳以上３０名程度で、１名での参加も歓迎。申込締切後の返金はできません。
主催者のピンハネ率までは記載されていませんでしたが、男女合わせて１万円チョット。
草薙駅周辺の飲食店ならかなり豪華なオモテナシができそうな値段です。
釜平なら２度ほど楽しめる価格です。お一人で参加を予定されている女性がいるようでしたら予定を変更して釜平にしちゃえばいいのに。。。
エロエロニヤついた紳士たちがご馳走までしてくれるかもしれませんよ。身の安全は保障します。

要は男女混合の飲み会なわけで、飲み会にタイトルをつけなきゃならない意味が私には良くわかりません。
「一緒に呑むか？」と気の合った仲間が三々五々集まるのではダメなのでしょうか？
それとも「フィーリングカップル５対５」みたいに、男女それぞれの人数が合っていないとルール違反になるとか、細かい定義や規約があるのでしょうか。
今日のお相手は医者のタマゴたちよ！とか、ナントカ大学のイケメン揃いよ！なんて女の子のオメガネに叶うところからスタートするやに聞こえてくると、「見た目」や「カネ」かとゲンナリしますが、概ねそんな流れのようです。

私がギラギラしていた頃にも「グループ交際」なんて言葉もありましたし、似たようなものがなかったわけではありませんが、あの呑み屋のオネェさんを口説き落としたいと思えば、通う回数を増やしたり、だんだん仲良くなって、友達になって、もっと友達になれるように時間をかけながら、やっとの思いでデートに漕ぎ着け、映画を観たりドライブに行ったりしながら、より近い距離を目指すのがセオリーだったように思います。
やがて信頼関係も生まれ、いやらしい色のネオンに誘われ「休憩」なのに休憩しない宿泊もできる施設に２時間ほどお邪魔できた際には「生きてて良かった」と味わった事のない達成感と共に、並々ならぬ絶頂感を感じたものです。

異性との交友関係ばかりでなく、群集心理とか集団心理とか呼ばれるものの中には、どこか「ひとり」としての責任が置いてきぼりにされたり、必ずしも自分とは違う意見や方向に流されるような気がして、集団行動からは一歩も二歩も引き気味に生きていますが、「合コン」となれば、彼氏や彼女をゲットしたい同じ目的の人達が集まりながら、「エー！？あんなのが好み？」なんて連れションの際に情報交換すれば、ワクワクしたキモチも萎えてしまいそうです。
もちろん仲良くなれる機会ですから、イイお友達が見つかる事もあるんだと思いますが、やり方の違う私にとっては、「なんでこんなに難しいお見合いを選ぶのか？」と常々疑問を感じています。

「ひとり」では戦えない人達が「合コン」という場を借りて「ヘタなテッポ」を撃ちまくったり、ストーカーになって歪んだ愛情表現をするのであれば、「ひとり」で戦う事を妨げているのは、一体なんなんでしょう。。。
勇気・・・劣等感・・・想像力・・・

イギリスあたりでは「ひどい初デートを補償する保険」なるものが商品化されているのだと言います。
「楽しみにしていた彼との初デートがあまりにもひどかった場合、それにかかった費用は全部保険会社がもちます」というもののようで、女性限定商品ながらなかなか好評らしいです。
情報源は、むしろ男性にこそ必要な保険では？と綴っていましたが、連れていかれた場所が最悪だったり、あまりにも無駄な時間とカネを費やしたと感じた場合に、相当の補償をしてくれるというのであれば、レディーファーストの国で、アレもコレもチヤホヤされた挙げ句、何日も前から練ってきたデートプランを事故扱いにまでして、リスクの伴わないデートを手に入れる女性に向かって、「一体ナニサマだ！」と声を荒げたくもなります。

期待したデートで思い切って散財したのに収穫はゼロ・・・なんて痛手を何度も味わってきた私は、この「アリサマ」です。