きせつのはるにたんぼのＴＡ

爆弾低気圧が猛威を振るいながら、過ぎ去ったかと思ったら、オフィスのあるビルが揺れるほどに叩き付ける強風に、守神のスパイダーマンが飛ばされてはイケナイと、台風の時と同じ処置をして、誰もいないオフィスで、「ゆうせん」もかけずにチマチマ仕事をしていた日曜日。
すっかり強風で散ってしまったであろう日本平を、ウデに覚えのあるアスリートたちが走る「桜マラソン」が開催されていました。
私も何度かエントリーし、参加したすべての大会で完走を果たしていますが、走り終わったアトの瀕死の自分を想像すれば、大会関係者や、私を取り巻く皆さんにご迷惑をお掛けするわけにはいかず、だいぶ前に引退表明をしています。

天気はいいものの、この強風では決して絶好のコンディションであるはずも無く、近々アップされるであろう、先輩アスリートの苦痛のブログを楽しみにしているところです。

高低差の厳しい名のある大会となっているようなので、もしかしたら遠方から参加された方もいらっしゃるのかも知れません。

同じ日が最終日となる「静岡まつり」も開催されていたようです。

駿府城の大御所徳川家康が「皆の者、花見に行こうぞ。ついて参れ!! 」と、公募による御台所や大名達総勢４００名を引き連れて駿府城下を練り歩き、豪華絢爛な駿府大御所時代絵巻は、静岡駅周辺を大規模に完全封鎖して江戸時代にタイムスリップしてしまったかのようなお祭りで、私も小さな頃に祖父母に手を引かれ、観客の隙間から道路を練り歩く、当時の衣装で着飾った行列や「馬たち」を不思議なキモチで見ていた記憶があります。

《静岡まつり》は、４５０余年という伝統のある静岡浅間神社の「廿日会祭」に呼応して昭和３２年からはじまった市民のおまつりです。
「ここ駿府で徳川家康公が家臣を連れて花見をしたという故事に因み、「大御所花見行列」をメインに桜の花咲く頃のお祭りとして市民に親しまれています。
第４０回からは「市民が参加する」 まつりへと変わり、城下総踊りの「夜桜乱舞」や駿府城を目指す「登城行列」などの他、駿府城内は江戸姿の商人や大道芸人が行き交い、大演舞場や祭り小路など、様々なまつりが毎年４月の第一金・土・日に繰り広げられます。

今年の静岡まつりには、４月１５日に３０周年を迎える「東京ディズニーリゾート」から、全国の都市を巡る「東京ディズニーリゾート３０周年“ザ・ハピネス・ツアー”」の一環としてミッキーマウスやミニーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちが、「ドリームクルーザー」に乗って参加するとなれば、各地に配置した私の「情報屋」たちが「こんなカンジ」と写真を送ってくれますが、世界に１人しかいないミッキーマウスが静岡に居たら、千葉あたりの夢の国では子どもたちが泣き出してやしないかと、イジワルなことを考えてみたりします。

ミッキーが来るならと、久しぶりに足を運んだ人達もいるようですが、ミッキーが来なきゃ開催継続が難しいなんて囁きが聴こえてくると、また伝統文化の存続をめぐる当事者であるはずの地元住民の思いに、ため息がこぼれます。

にしても、絶大なる人気を誇るディズニー軍団の登場に沸き立つことは元気の源になる人達もいるわけですから、たとえそれが「頓服」であろうが、「静岡まつり」を知ってもらうためのきっかけや起爆剤としてはオモしろいコラボレーションなのかもしれません。

強風の中行われた２大イベントにはカスリもせず、ただただ現場でハシャいでいる「情報屋たち」をネタみながら、納期の迫った仕事に取り組む日曜日でした。