2013年03月20日

嗚呼、第2ボタン

嗚呼、第2ボタン静岡市内の小中学校でも卒業式が行われ、友人たちのご子息も新たな進路に向かう話しをアチコチで聞けば、そりゃぁ私も歳を取るわけです。
市内では、「起立しない」とか「歌わない」先生たちが話題にはなっていないようですが、少し前に世間を騒がせた「襲撃騒ぎ」もなく、初夏のような暑さとなった昨日は何事もなく終わることができたようです。

この時期になると「第2ボタン」をめぐる話題も聞こえてきますが、昔のような攻防戦が繰り広げられているかどうかは知りません。
あんなモノにナンの意味があったのか、中学・高校ともに学ラン生活をしていた私は少なくても2個のボタンを欲しがっていただくことができました。

嗚呼、第2ボタン諸説あるようですが、心臓(ハート)に最も近い位置にあるボタンだからという理由で、男子が所有する特別なものみたいな位置付けらしいのですが、他校の女子高生からもモテモテだった友人たちは、卒業式前に「購買部」で大量にボタンを買っていましたから、思い入れも歴史もない新品のボタンをつかまされたイタイケな少女たちは、ゲットしたボタンにどんな思いを寄せようが、ボタンメーカーと購買部の収益となった以外は何の意味もなかったはずです。
むしろ購買部諸君の手をワズラわせた分、呪いみたいなものが乗り移っていた可能性があります。

嗚呼、第2ボタン当時の私は「第2ボタン」を欲しがる理由が漠然としたものでしかなく、高校3年生の時の文化祭で訪れた、お隣の女子高の2年生から無責任な予約を受け付け、卒業式の当日だったか、喫茶店で待ち合わせをしてその場ではずしてプレゼントをしました。

喫茶店で待ち合わせをすることを知った彼女のお父さんは、心配したのか喫茶店まで彼女を送ってきてくれて、ご丁寧に挨拶までしてくれたのですが、私の父をよく知った友人であることを明かされ、コーヒーを飲み終えると、18歳未満の少女に指1本触れることなく責任を持ってご自宅まで自転車を2人乗りして送り届けさせていただく青春時代でした。

嗚呼、第2ボタン私はつけませんが、肌身離さず身につけるかもしれないネックレスや指輪を欲しがるならともかく、「学ランの第2ボタン」ってのもイマイチ意味がわかりません。

よく学校の先生や非番の警察官が、人んチのベランダからこっそり持ち帰る女性用下着みたいな感覚なのでしょうか。
自分のお部屋でオクチや耳などに入れたりするんでしょうか。。。
詰め襟にカチカチッとはめる「カラー」を欲しがった子もいますが、その後の使い道に至っては想像すらできません。

嗚呼、第2ボタンちなみに「学ラン」は、その昔、蘭学を学ぶ学生が着るものを、エリートじゃなかった人達が揶揄して生まれた言葉のようで、そういえば、そんなことも知らずに学ラン学ランと当たり前に使っていた無知ぶりは未だ健在です。
その学ランは、私のイトコのたっての希望で、コピー用紙が1枚しか入らない平ベったいカバンと共に譲り渡しましたが、三島だったか沼津だったか、別の高校のボタンにすべて変わったアトの結末も、そう言えば聞いていませんでした。

こういうものを思い出しながら書いていると、校舎や部室(ぶしつ)に染み付いた独特のニオイがほのかに鼻をくすぐるから不思議です。

私の「第2ボタン」がとっくのとんまにゴミになっているかと思うと、ちょっと淋しい49歳魚座のO型です。
    



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Posted by Nori at 12:23│Comments(2)独り言
この記事へのコメント
懐かしいお話で、当時を懐かしく思いながら読ませていただきました。
お話のように私の学生時代はどうだったのか、記憶を遡ってみたものの
はっきりと思い出せません。もう60数年も前の話で、ある大学付属の
中高で教育の厳しい学校でした。そのまま併設の大學に進学した為に
中高時代はお話の内容とは少し違っているように思えますが、女子部も
あり部活は一緒でしたから、多少似たような経験があるような・・・・・・・・。
でもあの頃は懐かしいですね。noriさんはお若いから、楽しい思い出が
鮮明に残っておられると思います。
我が家の希望が丘の孫も、昨日小学校を卒業しました。ジジババは
早速お祝いに行ってきました。子供達の成長を見るのは楽しいですね。
自身はそんな年齢になってしまいました。幸せなんてそんなこのかも
しれませんね。
Posted by なっちゃんなっちゃん at 2013年03月20日 18:37
なっちゃんさん。
お孫さん、卒業おめでとうございます。
私自身も小学校や中学校の卒業式では、なんかひとつお兄さんになれるとか、大人になる・・・みたいな、子どもながらの責任感と言うか、次のステップへの期待感と共にワクワク感を感じたように思います。
生意気にも少し色気づいた高校生の卒業式でのホロにがく心の奥をくすぐる想い出が、何の矛盾もなくイタズラ三昧ながらピュアなイメージで蘇ると、なんだか照れくさい気分です。
未だにアノ頃に戻ってみたいと思える楽しいばかりの青春時代でした。
Posted by NoriNori at 2013年03月20日 20:03
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