2013年03月19日
しゃべるクルマ達
「研ぎ屋です。ハサミ・包丁の研ぎ屋です。1本でも2本でも結構です。柄のない包丁、錆びた包丁、スパッと切れます。研ぎ屋です・・・」
階下の道路を軽トラックの荷台になにやら研ぐための機械なのか、私には扱い方のわからないものを乗せ、録音された声をスピーカーから繰り返し、ゆっくりゆっくり走って行きます。
運転手の顔を覗き込むと私よりはずいぶん年上に見えました。
一体、いくらほどで磨き上げてくれるのか、100均ショップでも包丁やハサミが買えてしまう時代に、一日中走り回って何人の人が声を掛けるのでしょう。
友人宅の近所を走ってくれる古紙回収の軽トラックのオジサンは、イマドキながら古新聞をオマケつきでトイレットペーパーと交換をしてくれる損得勘定のわからない気のいいオジサンだったようですが、ガソリン代が上がったことで、さすがに損していることに気づいたらしく、「廃業宣言しちゃったのよ」と友人を悲しませます。
軽トラックの荷台を改造し、チャルメラを鳴らしながらすごいスピードで走り抜けていく屋台ラーメンは、20時過ぎという絶妙の時間にオフィスの下を通過しますが、曜日が決まっているわけでもなく、その存在は知っているものの、未だに捕まえられたことは一度もありません。
どの辺りなら走行スピードをゆるめてくれるのか、その味に心当たりがある方はご一報ください。
ものすごく気になっています。
先週土曜日から静岡市議会議員選挙が始まり、19台の「しゃべるクルマ達」が加わりました。
国政選挙のように、メディアが総力を挙げ、民主党じゃぁダメだとか、マニフェストがどうだとか、争点になるような話題がある現状でもないため、地域の代表を選ぶと言うより、どちらかというと知ってる名前を書いてしまい勝ちな印象があります。
過去4年間の議員としての働きを評価できるような密着度もなく、祭りやイベントでお見かけする以外は、その仕事ぶりをどれだけの人達が知っているのかはわかりません。
県会議員や国会議員よりはむしろ私たちの近くにいる存在でありながら、国会議員の働きぶりより知らないとなれば、果たしてその人達を当選させていいのかどうか。。。
ニワトリが先か?タマゴが先か?みたいな話しになりますが、そもそも市議会議員こそ、「地域から推されて出馬する」のが筋だったはずなのに、「やり残したことがある」とか、「特定団体の支援がある」とかで、継続当選ありきみたいになっていくと、「地域に推された人」なのか、「議員になりたい人」なのかよくわからなくなってしまいます。
地域活動に関係していることもあって、地域の議員さんとの交流があり、一般の人達よりも近くにいる私でさえも、それぞれの「ひととなり」を語れるほどの近さでもなく、期間中の選挙応援をするほどに惚れ込める候補者もいません。
以前、先輩にお供した「寿司屋」でお会いした候補者は、すでに複数回当選されているベテラン議員さんでありながら、私よりも少し年上の若手議員さんです。
若い分、街への思いも熱く、酒の席とはいえ、冗談を挟みながら丁寧に話しを聞いてくれたり、市政を語る姿勢に、エラそうなオゴリもなく、それまで私が氏に対し、誤解していた印象を払拭するものでしたし、私が知る議員さんたちとは違う期待感も感じました。
私の住む地域とは活動拠点は違いますが、「同じ市内のコトだ」と、私の地域のコトにも熱心に耳を傾けていただきました。
話しだけなら上手に話せる人もたくさんいるはずですから、誤解が解けた今、たぶん当選するその方の今後に注目してみようと思っています。
「知ってる名前を書く選挙」ではなく、選挙期間中の「個人演説会」などにも積極的に参加した上で、「街の代表者選び」をしてみようと思います。
税金で行政サービスを買うだけの消費者となることなく、投資したもので街を変えられる一員であるはずの私たちは、自分たちのリーダーを選ぶ権利があることを忘れてはいけないんだと思います。
そうすれば人任せにした挙句の文句や揚げ足取りではなく、責任ある提言ができるのかもしれません。
スピーカーのついたクルマに乗り込んだウグイスたちも選挙戦4日目にして、少しばかり上手に鳴けるようになってきたようです。
ウグイスさんへ
私は2階のベランダから選挙カーを見下ろしますが、目ざとく私を見つけ、「お仕事の手を止め、お2階からの応援ありがとうございます!」と言うのはやめてください。
電話の声が聞こえなくて、その原因を覗き込んだだけですから・・・。
階下の道路を軽トラックの荷台になにやら研ぐための機械なのか、私には扱い方のわからないものを乗せ、録音された声をスピーカーから繰り返し、ゆっくりゆっくり走って行きます。
運転手の顔を覗き込むと私よりはずいぶん年上に見えました。
一体、いくらほどで磨き上げてくれるのか、100均ショップでも包丁やハサミが買えてしまう時代に、一日中走り回って何人の人が声を掛けるのでしょう。
友人宅の近所を走ってくれる古紙回収の軽トラックのオジサンは、イマドキながら古新聞をオマケつきでトイレットペーパーと交換をしてくれる損得勘定のわからない気のいいオジサンだったようですが、ガソリン代が上がったことで、さすがに損していることに気づいたらしく、「廃業宣言しちゃったのよ」と友人を悲しませます。
軽トラックの荷台を改造し、チャルメラを鳴らしながらすごいスピードで走り抜けていく屋台ラーメンは、20時過ぎという絶妙の時間にオフィスの下を通過しますが、曜日が決まっているわけでもなく、その存在は知っているものの、未だに捕まえられたことは一度もありません。
どの辺りなら走行スピードをゆるめてくれるのか、その味に心当たりがある方はご一報ください。
ものすごく気になっています。
先週土曜日から静岡市議会議員選挙が始まり、19台の「しゃべるクルマ達」が加わりました。
国政選挙のように、メディアが総力を挙げ、民主党じゃぁダメだとか、マニフェストがどうだとか、争点になるような話題がある現状でもないため、地域の代表を選ぶと言うより、どちらかというと知ってる名前を書いてしまい勝ちな印象があります。
過去4年間の議員としての働きを評価できるような密着度もなく、祭りやイベントでお見かけする以外は、その仕事ぶりをどれだけの人達が知っているのかはわかりません。
県会議員や国会議員よりはむしろ私たちの近くにいる存在でありながら、国会議員の働きぶりより知らないとなれば、果たしてその人達を当選させていいのかどうか。。。
ニワトリが先か?タマゴが先か?みたいな話しになりますが、そもそも市議会議員こそ、「地域から推されて出馬する」のが筋だったはずなのに、「やり残したことがある」とか、「特定団体の支援がある」とかで、継続当選ありきみたいになっていくと、「地域に推された人」なのか、「議員になりたい人」なのかよくわからなくなってしまいます。
地域活動に関係していることもあって、地域の議員さんとの交流があり、一般の人達よりも近くにいる私でさえも、それぞれの「ひととなり」を語れるほどの近さでもなく、期間中の選挙応援をするほどに惚れ込める候補者もいません。
以前、先輩にお供した「寿司屋」でお会いした候補者は、すでに複数回当選されているベテラン議員さんでありながら、私よりも少し年上の若手議員さんです。
若い分、街への思いも熱く、酒の席とはいえ、冗談を挟みながら丁寧に話しを聞いてくれたり、市政を語る姿勢に、エラそうなオゴリもなく、それまで私が氏に対し、誤解していた印象を払拭するものでしたし、私が知る議員さんたちとは違う期待感も感じました。
私の住む地域とは活動拠点は違いますが、「同じ市内のコトだ」と、私の地域のコトにも熱心に耳を傾けていただきました。
話しだけなら上手に話せる人もたくさんいるはずですから、誤解が解けた今、たぶん当選するその方の今後に注目してみようと思っています。
「知ってる名前を書く選挙」ではなく、選挙期間中の「個人演説会」などにも積極的に参加した上で、「街の代表者選び」をしてみようと思います。
税金で行政サービスを買うだけの消費者となることなく、投資したもので街を変えられる一員であるはずの私たちは、自分たちのリーダーを選ぶ権利があることを忘れてはいけないんだと思います。
そうすれば人任せにした挙句の文句や揚げ足取りではなく、責任ある提言ができるのかもしれません。
スピーカーのついたクルマに乗り込んだウグイスたちも選挙戦4日目にして、少しばかり上手に鳴けるようになってきたようです。
ウグイスさんへ
私は2階のベランダから選挙カーを見下ろしますが、目ざとく私を見つけ、「お仕事の手を止め、お2階からの応援ありがとうございます!」と言うのはやめてください。
電話の声が聞こえなくて、その原因を覗き込んだだけですから・・・。
Posted by Nori at 08:58│Comments(0)
│独り言