2013年03月11日

コウカセイショウ

コウカセイショウ昨日は高校時代にタイムスリップする一日となりました。
昼に行ったいつものラーメン屋さんでは、正に恩師となる先生と偶然出会い、既に退職して久しい先生は、当時「若造」だった先生たちが、現在では長老先生となり、すっかり様変わりした学校には、私を思い出せる先生なんていないどころか、今横でワンタンメンをすすっている知名度高き先生すら「浦島太郎」だと言います。
私が思い出す先生たちの名前の中には、既にお亡くなりになった先生もいると聞けば、「オクサマを亡くし、淋しく生き延びている・・・」という担任の顔もたまには見に行ってみようかと、先生のお住まいが変わっていないことを確認してみたりしました。
コウカセイショウワンタンメン先生は、隣の交流館で行われるはずの「講演会」を聞きに来たようですが、時間を間違え、時間を潰すためにラーメン屋に入ったのだと言います。
だったら、交流館の隣に住む可愛い教え子の顔を見に来りゃイイものですが、そういう想像力の無さが教師の欠点だと言えば、またひとつ、コツンと体罰を食らいます。
先生は、私たちが住む街の歴史を学ぶ講演会に出席するのだと言います。
それぞれが疎遠になり、語りベなきこの街を、どこぞの大学の立派な先生から学ばなければ、古き良き時代を語り継げない現状に、先生たちこそが、私たち世代に先生らしく教えてくれればイインじゃないのかと進言してみれば、「そういう人達が集まるのかなぁ。。。」と遠くを見るので、「先生たちが地域活動に積極的に参加した中で語り伝えればイインスよ」と、やっぱり想像力に欠陥があるようです。
コウカセイショウそれでも、見違えるほどに歳を重ねた先生と、こうして並んでラーメンをすすれることは嬉しく、「講演会」まではもう少しマがあると言う先生を残し、こっそり先生の食べてる安いラーメン代も支払い、「またこの世で会いましょう!」と店を出ると、すぐさま先生が追っかけてきて、「ダメだ!ダメだ!」と財布を振りながら大声を出しているので、「もっとウマい店で次回は先生がオゴってくれればいいよ!」と、コートのいらない陽気の中、私の気分も春らしく爽やかです。

コウカセイショウOB崩れながら、夕方5時から始まる、なぜか強制的に参加しなくてはならない母校ハンドボール部の壮行会の事を考えると、午後の仕事も気が重く、ウダウダしてしまっているウチに時間となり、会場に向かいます。

会場に向かいながら、ホンモノのOBである同級生のヒロトに連絡してみると、「行かない!行かない!欠席で返信したよ!」と言いながら、当然のごとく、「ナンでオマエ行くの?」と、常々私が解決できない疑問を投げかけます。

コウカセイショウいっそ、正式にOB登録して往復ハガキをみんなのようにもらえば、「欠席」と堂々と書けそうな気もしますが、席があるかどうかもわからない壮行会への参加が、偉大なる大先輩からの御命令とあれば、「欠席」と書くことに何の意味があるのかと、ヒラめいた名案をアタマの中でかき消します。
会場は、想像以上にこじんまりしていて、席の数も50ほど。
ソウソウたる顔ぶれの大先輩が談笑しちゃってる恐ろしい光景の中、幹事となる1コ上の先輩に、席がないなら帰りますよ。。。と言ってみますが、その言葉に意味があるはずもなく、同級生が誰一人いない「D」テーブルに座らせられます。

コウカセイショウ豪快な笑い声とともに会場入りした大先輩が「おー!はるくん!来たか!来たか!」と、どうしたらあんなにアタリマエなカンジなんだろうとまた不思議です。
同じテーブルには私より年下はおらず、名前も顔も知らない間違いなく直系の大先輩たちの席で、回るテーブルに乗せられた中華料理の配膳はきっと私の仕事のはず。
回るんだから自分で取ってもいい仕組みは、この世界には無いに等しく、取り分けた料理は当たり前のように大先輩たちの口に入っていきます。

コウカセイショウ「オレ64」「オマエ63」「じゃぁ、オマエ65か!?」と、歳を確認したのに、繰り広げられる話題は、高校時代のほぼ「わい談」で、「こないだ寿司屋で、ヒロミと会っちゃってサァ。。。」と、お互いがわかったのに、恥ずかし過ぎて挨拶一つしなかったエピソードがテーブルに乗ると、「思春期かッ!?」と突っ込みドコ満載の「初々しいような」話しに花が咲きます。

「64、65の人達がバッタリ出先で愛しのマドンナに遭遇したらやっぱ、チューとかしたいんスか?」と聞いてみると、全員が「う~ん。。。どうなるんだろう。。。」と考え始めます。

現在の私を形成する言動は、家系とかによるものではなく、間違い無くこの偉大なる皆さんたちから伝承されたものだと考える方が理解し易いでしょう。

コウカセイショウ突然グラウンドに現れ、イワレのないシゴキや虐待に近い行動を笑顔でやっていた恐ろしい先輩も、腰を曲げ、杖をついて穏やかな笑顔を身につけたようです。
4月から他校と併合され、無くなってしまうであろう校歌をカンペもなく歌いました。
卒業して30年も経った今、歌えた自分にもびっくりしましたが、歌いながら沸き上がるナンとも言えないニオイや想い出の数々が蘇れば、会場内に響き渡る一体感と共に、目からナニかが出てくるようなカンジがしました。

コウカセイショウ大先輩に拉致され、いつもの寿司屋で、3月24日改選となる市会議員選挙に立候補を表明しているベテラン議員さんと話す機会に恵まれました。
地域に関わる熱い話しはともかく、この校歌をなんとか残せないものかと進言してみるのですが、すでに誰もが納得できそうも無い校歌が制作されているようで、発表前のワンフレーズをお聞かせいただくと、母校OBによる暴動が起きそうな予感です。
幸い、ハンドボール部OB会では新校名となったアトも、名前を変えることなく、慣れ親しんだ校名を冠とし続けると共に、校歌を歌い続けることを決めているようで、歴史ある母校OBが大勢活躍しているこの街で下された血も涙も無い行政判断をめぐり、ヒトモンチャクあるのかもしれません。
現役生徒の皆さんは、すでに新校歌を練習しているようですが。。。

作詞:北原白秋、作曲:山田耕作の名コンビがつくった名曲が消えようとしています。
校名の一切入っていない歴史ある校歌。。。

東海 山あり ましろき不二の嶺(ね)
朗に(ほがらに)清けし(さやけし)四時(しいじ)雪あり
仰げよ この空 日本のこの山
母校よ 我等は真に恵まる
母校よ 我等は真に恵まる
男子よ 立つべし しかく清けく

・・・今こそ「立つ」時かも知れません。        



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Posted by Nori at 12:48│Comments(0)独り言
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