2013年02月13日

アメズ~ラ~ヨ~

アメズ~ラ~ヨ~清水にお客さまをお招きしたり、遠方の知人が来ると言うと、困ることがいくつかあります。
富士山が真正面に見え、観光地ともいわれる清水ですが、富士山の5合目までお客さまをお連れするには近くなく、観光地めぐりといっても枯れかけた松や、かつて日本百景に選ばれた日本平も時間をつぶせるほど、見応えがあるとは言えない上に、温泉も伊豆や箱根のように決して誇れるものではありません。
徳川家康公を祀った最初の神社で、平成22年12月に国宝指定された久能山東照宮は、度々ローカルテレビでも紹介され、当時の最高の技術と芸術をもってして造営された社殿には、多くの観光客が訪れているようですが、地元の人間が行ったことがないのは良くある話しです。
隣接する久能海岸沿いには、山の傾斜を利用した石垣いちごが有名で「いちご狩り」が5月くらいまでできます。
一節によると、1月から5月が収穫期となることから「イチゴ」と呼ばれていると聞けば、静岡の「いちご」の収穫期とは重なります。

アメズ~ラ~ヨ~静岡空港の運営母体となる鈴与グループが、カーフェリーや湾岸開発などで、観光地らしい街づくりを一生懸命事業化してくれていますが、地元の意識との温度差は否めません。

観光地とうたいながらホテルも少なく、満を辞して改築された日本平ホテルの評判はまずまずながら、雨漏りしてしまうような老舗ホテルも経営難にあえいでいるとかで、圧倒的にホテルの数が少ないことも難といえば難です。

私を訪ねていただく際は私鉄で10分ほどのホテルにお泊まりいただくことになります。
アメズ~ラ~ヨ~駿河湾に面した清水ですので、お見えいただくお客さまは魚がオイシイなんておっしゃっていただきますが、新鮮な魚のそばで暮らす私たちには、やはりその価値は良くわかりません。
何日もの間、ご滞在いただくのには中途半端な田舎町です。
むしろ2時間半ほどで着いてしまう私が好きな野辺山あたりで、「ナンにもない贅沢」をお楽しみいただく方がお勧めなのかも知れません。
とはいえ、温暖な気候は雪を降らすこともなく、そこそこのインフラも整っているので、さすがにクルマは必要ですが、住むのにはいい街です。

アメズ~ラ~ヨ~小学生時代に好んで読んだドカベンの登場人物の中に「殿馬一人」という個性的なキャラクターは静岡出身の設定だったと思いますが、セリフの語尾に「ずら」とつけ、お茶の産地でもある静岡らしく、「茶っきり節」という歌の中でも「きゃーるが鳴くんで、雨ずらよ(カエルが鳴くから雨になるでしょう)」なんて歌われますが、このあたりで「ずら」なんて言ってる人はお目にかかったことはなく、その方言を話す街がドコなのかも知りません。

お茶・みかん・うなぎ、サッカーなどに並び、静岡の印象を語る時、「ずら」もセットにされることがありますが、年配の人でさえ使わない「ずら」は、ずっと以前の方言だったのでしょう。
外国人が日本にはチョンマゲサムライや忍者がいると言う思い込みがあるように、静岡人が「ズラズラ」言っていると思ったら大間違いです。

ブームに踊らされ、喜んで「ズラズラ」行列を作っている人はたくさんいますが・・・。   



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Posted by Nori at 18:22│Comments(0)独り言
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