きせつのはるにたんぼのＴＡ

世間サマが３連休をお楽しみいただいている中、今日も朝からお仕事をさせていただいています。
能力不足なのか、スランプとやらなのか、効率も悪く、イタズラにパソコンの前に座って時間が経ってしまうのならと、昨日は思い切って八ヶ岳までドライブをしてきました。

時間はたっぷりあるので、景色の代わり映えしない高速道路を使うこともなく、深夜にはマイナス２０度にもなるという野辺山あたりを一般道でひたすら目指しました。

銀世界に到着し、両手を広げるように歓迎してくれる知人たちとの久しぶりの再会は、オフィスに貼り付いていたらきっといつも通りの話題に毛が生えた程度の１日だったであろうことを考えれば、全く別世界の話題の数々とあたたかなお人柄に心は癒されます。

時は「アイスキャンドル」なる素敵な催し物の同日で、「見ていったらどうですか？」なんてお誘いをいただきますが、日帰りのつもりでフラっときた旅で、不馴れな夜の雪道を安全に帰れる自信もなく、来年のお楽しみとさせていただきました。
雪の積もった八ヶ岳も久しぶりに全景を見せてくれていて、対面にそびえる富士山も見事な美しい姿を見せてくれました。
こんな日に限ってカメラを持って来なかったことを悔やんでみますが、心に焼き付くその姿をまた見に来ればイイと、八ヶ岳を目指す口実がまたひとつ増えました。
せっかく来たので、帰りは知らない道で帰ってみようと、中央道で甲府南インターを目指し、きっと雪が降り積もっているであろう精進湖につづく中道とは反対側の道を選びます。
すっかり陽も沈み、目指す５２号線も気温によっては路面凍結するかも知れないと思えば、暗い夜道をのんびり楽しんでいる余裕もなく、決して裏切らないはずのナビのお姉さんに連れて帰ってもらうことにします。
しかし、季節を盛り込んだファジーな能力が搭載されていないのか、ナビ子ちゃんはとっても危険なはずの精進湖に続く道を選択しました。

こんな時はナビ子を裏切り、数分もすればＢプランに変更してくれるはずですが、今日のナビ子はとってもガンコで、「次を右へ、今度は左！と精進湖方面へ連れ戻そうとします。

さすがに会話のできないナビ子の声にウンザリし、何度か入力し直すのですがやはり来た道を戻そうとします。

いよいよ甲府駅に到着してしまい、その名の通り鎮座した武田信玄像を前に再度入力し直し、今度は候補となる道路を手入力し、開き直って、「風林火山」のごとく、ナビ子に従う覚悟を決めてみます。

やはり来た道を戻されますが、従ってみると、ほどなくして右折命令が発令されました。
ナビ子はガンコではなく、ケナゲに必死で私を連れて帰ろうとしてくれていたことがわかると、「ゴメンネ。ナビ子。。。」と素直なキモチを取り戻します。
既に６時を回っていて、到着予想時刻も９時１０分と出れば、「そんなカンジそんなカンジ」と帰路を急ぎます。

「はるちゃ～ん、電話くれたぁ？」と、した覚えのナイ電話を口実に２４年生まれのワコさんが電話をくれました。

現実の世界から釜平で呑んでるから「来い！」命令が発令され、「右へ左へ」と発令中のナビ子が、昔の乙女からのお誘いに嫉妬しなければ９時頃には到着予定だと伝え、３時間離れた場所から釜平に進路は微妙に修正されました。

結局いつもと変わらない結末となりますが、リフレッシュできてる分、楽しいお酒になりました。

私の仕事は、どんなに好きでやっていようが、どんなに過酷だろうが、どんなにウデが良かろうが、そうでなかろうが、相手がいなくては成立しない仕事です。
独りよがりでやっている作品づくりを評価してもらって成立する芸術家さんたちの仕事であっても、作品が売れなければ生業にはならないでしょうから、何かを生み出し続ける意味においては同じなのかも知れません。

「人が動く」と書いて、「働く」という言葉になりますが、「ハタをラクにさせる（周囲を楽しませたり、ラクな生活を呼び込む行い）」という意味もあるんだと教えてくれた人がいます。
私はこの言葉を聞いてから、自分が動くことで「いいハタラキ」ができるように心掛けるようになりました。

いいハタラキ・・・
できてるんでしょうか。。。