2013年01月21日

青春のシンボル

青春のシンボルニキビができました。オデコの真ん中にぽこっとできました。
出世魚なら成長と共に名前を変えて、その名前ごとにオイシクいただくこともできるのでしょうが、出世しないオジサンにできたニキビは、ナンとも淋しい「フキデモノ」という名前に変わり、オデコの真ん中で1~2週間、醜い姿で居座り続けるはずです。

亡くなった母からは「毒ッ気が多いのよ!」と、よく言われていましたが、「DNAをちゃんと引き継ぎ、間違いなくアンタから生まれた」ワケで、五体満足で産んでやったと言ってた割にはアチコチ不具合の多いカラダです。

青春のシンボル中学生の頃には、それはたくさんのニキビが、爽やかな少年の顔の上で活発に活動をしていました。
つぶしてもつぶしてもショッカーのように次々と現れ、いつしか鏡を見なくても、人指し指と親指の先ッポでつぶせるほどに戦闘能力も上がりました。
オトコ3人兄弟でなぜか私にだけニキビができ、みんなとおんなじものを食べてるはずなのに、「栄養がかたよってるのかしら。。。」と母がポツリとボヤけば、「オレの食いモンだけナンか違うのか・・・?」と、ヤンチャ三昧だった私を毒殺する計画があるんじゃないかと警戒した時期があったのはホントのコトです。

青春のシンボル自分のカラダの人間らしくない変化に耐えられない私は、シモヤケで腫れた指先にコンパスの針を刺し軍医のごとく治療していたことは以前にも書きましたが、ニキビとても許せる変化ではなく、顔をよく洗いなさいと言われれば、歯ブラシを使って毛穴の中を丹念にゴシゴシ洗い、赤く腫れ上がり悪化させてしまう素直な子どもでした。

青春のシンボルシモヤケの時にも飲まされた「ユベラ」と、当時ニキビの市販治療薬としてはかなり効果的だった「クレアラシル」を併用し、根気強く治療に励むものの、次から次に出てくるニキビを退治するために、クレアラシルを塗りまくれば、クスリの独特のニオイと、舞子さんほどに真っ白な顔を鏡に写しては大きなため息をついていました。

青春のシンボルもちろん、この事件は私にだけ起きたものではなく、同じ症状に苦しむ友人たちとの情報交換の中で、「たまっちゃってるとニキビになるらしい・・・」と聞けば、手も足も生えていない、数億匹に及ぶ我がムスコたちを夜な夜な乱射し、ティッシュで丸めては、むなしいウワサ話しを信じ、天に向かってまたひとつため息をつくのでした。
このキモチのイイ治療法を母に見つかった時には、「ヤリすぎるとバカになる!」と怒鳴られ、子供部屋の扉を閉め、静かに宿題をしているだけなのに、度々母が部屋を訪れるようになりました。

青春のシンボル骨が伸びる音が聞こえるほど、思春期のカラダは日々成長します。

NHKなんかでよく見る植物の成長を定点カメラで撮影し、タネが芽吹く様子を編集した数十秒の動画のように、あの頃の自分を撮影してもらっていれば、キモチワルイほどの成長ぶりだったに違いありません。

青春のシンボル成長と共に体質も変わるなんて聞いた覚えがありますが、高校生になる頃にはだいぶ症状も和らぎ、酒やタバコの味を知る頃には、母の財布の負担になっていたクレアラシルは必要なくなりました。

友人たちと共有していた「自分の心臓に負担のかかる治療法」は続けていたので、その甲斐あってか、鏡とニラメッコをする頻度も減り、やがて気にならなくなりました。

青春のシンボル「青春のシンボル」とか「勲章」なんて言われたニキビですが、ブログ内で自分のコトを50だジジィだと言ってる割には、時々出現してくれます。

「フキデモノ」ではなく「ニキビ」であることを信じ、もう少しだけ青春時代を味わってみようと思います。

心臓に負担のかかる運動は、さすがに命に関わりそうなので、充分注意を払う必要がありそうです。

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Posted by Nori at 21:16│Comments(0)独り言
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