きせつのはるにたんぼのＴＡ

長年に渡り、夜寝れば、朝目が覚めるという行動を疑うことなく続けてきました。
たとえ、今夜上手に寝ることができなくても、おそらく２～３日後までには寝ることができるはずです。
お仕事によっては必ずしもそのパターンを繰り返す人ばかりでないことは知っていますし、お医者さんのように何日もの間、連続した睡眠を取れない職種の人もいるようです。

歳のせいですよ！と言われてしまえばこの話しは続きませんが、私自身もそうかな？と思った上で、書き進めてみます。

確かに、昨夜はお酒も呑まずにＤＶＤを観たりしながら過ごしたアト、寝床では本を読みながら眠りにつきました。
私は日曜日・月曜日・火曜日は釜平でお世話になっているダンディー先輩を見習い、よほどの理由がない限り呑みません。
休肝日などと世間が言う安っぽい理由ではありませんが、釜平の定休日に当たる３日間でもあるその期間は呑まないようにしています。

で、呑まずに寝て起きた今朝、昨夜とは部屋の様子が少し変わっているような気がしてアレ？アレ？と不思議なキモチです。
あるはずのモノはありますし、ないはずのモノがあるわけでもないのに、不思議でした。
そう感じ始めると、普段見ないような場所にまで関心が届き、こんなトコに置いたっけ？とか、普段使ってもいないクセに「確かこの辺に置いたはずなんだけどな・・・」と、いつ使ったのかさえ覚えていないものを探したりし始めると、どんどん謎は深まっていってしまいます。

そんなことをゆっくり考えていられるほど余裕のある朝ではないので、自然現象に促され、長めのトイレで少しリキんで目の前の壁の模様を見ながら、「昨日の世界と今日の世界は本当に同じなのか・・・？」と、また面倒なことを考えます。
輪廻転生を説く世界も存在するようですから、この瞬間が現実かどうかの判断が私ごときにできるはずもなく、もしかしたら今生きていると感じているのは単なる思い込みに過ぎないのかもしれません。
人間が地球上で一番優れている生き物だと信じて疑わないように・・・

現在観ている海外ドラマは、殺されても殺されても、殺された記憶までもが、何体も複製された自分の次のカラダにダウンロードされ、すべての記憶をそのままに復活し、殺されないための学習をした人間そっくりのヒト型ロボットと、それを作り出した人類との闘いを描いたストーリーですが、私は殺されてはいないまでも、あたかも次のカラダにダウンロードされたかのような、過去を思い出しながらの感覚に、「本当に昨日と同じ世界に目覚めたのか？」と考えれば、５０年近くも蓄積された記憶ですからダウンロードの際の多少のエラーはあっても仕方ありません。
呑みすぎた翌日に判明する「記憶のない私」は、システムの不具合によるダウンロードの失敗なので、そんなにムキになって怒ったり責めたりするのはやめてください。

昨日の足の小指の痛みも歯ブラシの位置も記憶通りなので、オオカタのダウンロードは成功しています。
今朝感じた不思議な感覚は、まだ新しいカラダに順応し切れていないだけなのかも知れません。

それともやっぱり記憶障害や自分をコントロールできない人間らしい症状の始まりなのでしょうか？
今後とも暖かい目でお守りください。

～記憶がなくなるほど泥酔し、ご迷惑をおかけしたかもしれない関係各位に対する私の「反省日記」より抜粋～