2014年10月01日

どデカかぼちゃ

どデカかぼちゃいろんな事情が重なり、予定より早く収穫することになったハロウィンカボチャ。

まだ成長段階で小さかった時には夏休みの観察日記並みに八ヶ岳から写真を送ってきてくれたマスターも、「デカイ!デカイ!」と1週間ごとに倍々にデカくなっていくのを自身のコノ目で目視確認して以降は、「カボチャどんなですか?」と連絡しても、「元気だよ」「順調だよ」と言うばかりで写真を送ってくれることはなく、たぶんワルイ顔して肥料を盛りまくってるんだろう・・・そんなふうに思いながら早朝の静岡を野辺山に向け出発しました。

どデカかぼちゃ300キロもの肥料を清水から運んだ時は、アップダウンの多い山道の途中でクルマが大破する可能性を恐れる私を心配したミハラ先輩がついていってくれたのですが、前日に突如決まった収穫に先輩を振り回すわけにはいかず、マスターと相談の上、「2人で大丈夫だろ!」と、実際のカボチャの重量も安易な目測で、私はそれを信じるも信じないも「大丈夫」と言うんですから単独走行をすることになってしまいました。
ミハラ先輩には「10月4日に収穫する」とオファーしてありましたので、前回ひとりぼっちで置いていかれた奥さんも、「今度こそは!」と洋服を新調し、エステ通いを始めていたらゴメンナサイ。

どデカかぼちゃある意味通い慣れた一本道(国道52号線)も早朝であれば混雑することはなく、身延山を越えたあたりでは、稲刈り風景を楽しむこともできました。

南アルプス市に入る頃になり見渡す限り黄金色の田んぼの景色になると、アチコチの田んぼで稲刈りをしています。
家族なのか、親戚なのか大勢が各々の乾いた田んぼに入り、作業を手伝っている様子を見下ろすと、幼少時代に私達も祖父母の田んぼの稲刈りに借り出されたことを思い出します。

どデカかぼちゃ親戚一同がオニギリを持って一同に介していたあの頃は、盆暮れ正月に加え、田植えに稲刈りと、ほぼ数カ月おきに会っていたわけですから、私達のイトコ同志の現在に至る強いつながりは、祖父母の家族愛と共に、田んぼがつないだ「つながり」と言うこともできます。
ほのぼのとした田園風景の中に、フルーツ畑が加わり、道路に落ちた栗がクルマに踏まれ、もったいない最後が見え始めると、続く上り坂の先にはカボチャが待つ畑があります。
道路標識と一緒に設置された「ただいまの気温」は18℃で、27℃の下界からやってきた私は、やっぱり窓を開けてしまいます。
どデカかぼちゃ「なんで収穫しないんだろう?」と、道の両端に実るトウモロコシ畑は1ヶ月も前から完成しているんだと思っていましたが、未だに収穫しないのならまだ完成品じゃないんでしょうか?
すっかり刈り取られた白菜畑の細い道を抜けたら目的地です。
「そこからならあと1時間くらいで着くな」と私が身延あたりにいる頃に電話をくれたマスターは、1時間遅れで到着した私のクルマの音に気づき、雑草の生い茂る畑の中から首だけ出して迎えてくれました。
どデカかぼちゃ「アッチアッチ!」と指差す方向にクルマを進め、カボチャのある畑に横付けすると、カボチャがあるはずの場所にはマスターの軽トラが既にスタンバッていました。

ブログでも紹介してきた「大物」は胴回りが2メートルほどで、さらに大きくなっていました。
赤く色づき、ハロウィンっぽく仕上がっています。
「やっつけちゃいますか・・・」
そう言ってカボチャの両端に位置取り、「せーのっ!」と踏ん張りますがビクともしません。
「ダメじゃんっ!」
「いやいや、丸いから手をかけるところがなくて・・・」
どデカかぼちゃ朝露に濡れた表面を拭いて再度挑戦。
「せーのっ!」
マスターのかけ声にタイミングを合わせて腰を入れますがやっぱり動きません。
「ダメじゃんっ!」
「おっかしいなぁ・・・、転がすことはできたからイケルと思ったんだけどなぁ・・・」
そう言いながら、畑の向こうに消えていったマスターは、ガラガラガラガラと大きな音と共に現れます。
「コイツで持ち上げちゃうか!?」
ショベルカーのショベルの部分にネットをかけると、器用にカボチャを包み込みます。
「チョット離れててよ」
大の大人が2人掛かりでビクともしないカボチャなんですから、冗談無しで素直に従います。

ショベルカーの唸る音の割にはゆっくりゆっくり持ち上がっていくカボチャに感動しますが、私のクルマにはどうやって移動させるのか、新たな課題が見えてきます。
そして重量のわからないカボチャを清水まで運び切ることへの不安も同時に沸き上がります。

前途多難・・・。

どデカかぼちゃ苗の状態で渡してから、成長と共に度々ワルイ顔をするマスターは、やっぱりニヤけ顔で「どうにかなるさ」と前向きにショベルカーと共に姿を消している間、周囲に転がるカボチャをせっせと軽トラに積み込みます。
第2位の大きさのカボチャ以外を積み終わり、戻ってきたマスターと「せーのっ!」とチカラを合わせ最後の大物を荷台に積みます。
第2位ながら、なかなかの重量で、ギリギリオッケー。持ち上がりました。
結局マスターの軽トラと、私の軽のオシリ同志をギリギリまでくっつけて、段ボールで渡した「橋」をダマシダマシ渡す作戦で、すべてのカボチャの移動が終了します。
どデカかぼちゃ予報では御嶽山の火山灰の影響も心配された野辺山も視界は悪くなく、紅葉まではアトひと月ほどあるかな・・・?という八ヶ岳も、雲ひとつなくいつもの美しい姿を見せてくれました。
デカいカボチャを積み込んだ以上、いつものようにゆっくりしている余裕なんてあるはずもなく、12時の鐘を聞いた時点でサッサと清水にトンボ帰りです。
「アソコの坂は登れるか?、パンクはしないか?・・・」不安は尽きませんが、走るしかありません。
どデカかぼちゃ呑気に昼飯食べてる間にクルマにナンカあったらと考えると、そんなのはアト回しです。

いち早く、異状に気づけるようにBGMもラジオもなしで、開けっ放しの窓から聞こえるタイヤとクルマがきしむ音に集中します。
山道のカーブでは、極限までスピードを落とし、下り坂ではスピードを上げ、清水までの距離を縮めます。

どデカかぼちゃヘトヘトというか、放心状態で清水に着いたのは3時半。
予定より1時間遅れです。
ここで新たな課題に直面します。
「ド・ドーやっておろす?」
バカにもほどがあります。
重機を使って乗せたんですから、ひとりでなんとかなるシロモノではなく、結局多くの「愉快な仲間たち」の中から「弟」が選抜され、「ナンでオレ?」「自分で下ろせないもの積んでくんじゃねぇーよ!」とブツブツ言うチカラモチの協力で、とんだ「ぶらり旅」は終わりました。

どデカかぼちゃ2階のオフィスまで運ぶことができないことも決定しているワケで、大きなキャンバスを横目に、今年はいつものような彫刻や装飾は「なし」です。

重量さえわからずオチもない中、デカいだけをドコまでお楽しみいただけるかはわかりませんが、そういうことです。

毎年楽しみにしてくれている近隣の皆さま、ご理解ください。     



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Posted by Nori at 08:33│Comments(2)ぶらり旅
この記事へのコメント
そんなに大きく育った”かぼちゃ”見てみたいです。
でも運ぶのもひと苦労ですね。
素敵なハローウィーンの飾り物になりますね。
Posted by なっちゃんなっちゃん at 2014年10月01日 14:02
なっちゃんさん、こんにちは。
無関係な人たちにとってはナンともバカげたチャレンジですが、ブーブー言いながら、結局ナンダカンダ楽しんでいます。
このカボチャはとてもナイーブで、傷がつくとソコからすぐに腐り始めてしまいます。
大人二人で運べる程度のカボチャなら傷の確認も念入りにできますが、ここまで大きいとそれもできず、あと1ヶ月、ハロウィンのその日までカボチャの生命力に頼ります。
見知らぬ人たちがカボチャの前で足を止め、なにやら話しているのは嬉しいです。
大騒ぎして運ぶ苦労も少しは報われるようです。
Posted by NoriNori at 2014年10月01日 15:21
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