2013年09月06日
春夏夏夏夏夏秋冬

秋は始まりましたか?
その瞬間に気づいたこともないクセに、近づいてくる足音に限って聞こえちゃうらしい。。。デス。
そォいえば、今年は「蚊」に刺された覚えがありません。
「蚊」そのものを見ることもなかったような。。。
「蚊」に刺されない体質だった覚えもなく、「蚊」もコノ暑さでは溜り水の中で、一生ボウフラのまま、ストレスのない「ぬるま湯人生」を選んだのでしょうか。

「夏といえばキンチョー!」と、仕掛け花火だったか、打ち上げ花火だったかを背景に流れていたコマーシャルも見なかったよぉな。。。
グルグル渦巻きの蚊取り線香も、釜平以外ではお目にかかりませんでした。

足元にはいつもユラユラと少しだけ煙を上げながら渦巻き状の線香が、なんとも夏らしいニオイを放ちながら私たちを守ってくれていました。
主成分の除虫菊に殺虫能力があることがわかって名付けられた花なのかどうかはわかりませんが、そういうチカラを見出せる先人達の知恵の数々には本当に驚かされます。

蚊取り線香一筋100年と思いきや、さすがに聞けば覚えのある商品群をラインナップしていました。
しかし、100年以上も前に手に入れた除虫菊を、なぜ粉末化し、凝固させて蚊取り線香として燃やしてみようと思えたのか、ピラミッドから発掘される装飾品然り、私たちの理解を凌ぐ先人達の想像力にも敬意を表したいと思います。

年賀状と共に、狭い家の中で父が書いている季節の手紙を真似て、小学校時代までは間違いなく書いていたはずなのに、ハガキを買うカネが惜しかったのか、それともやっぱり面倒になったのか、友達からも届いていた季節の手紙は、いつのまにかお互いに出し合わなくなりました。
1枚1枚水でウスめた絵の具を使って、暑くなる前から「書中お見舞い申し上げます」と、書き始める「季節のハガキ」は、年も変わっていないのに「新年明けましておめでとうございます」と書く年賀状同様、不思議な違和感を感じていたことを覚えていますが、インターネットやメールが普及するずっと前から書いていないことに気づきました。

何かと話題になるLINE(ライン)では、スタンプと呼ばれる表情豊かなイラストひとつでやり取りをする時代ですから、相手のキモチや置かれた環境を想像しながらのやり取りを楽しんでいると言えばそうなのかも知れませんが、文章で長々書いたメールでさえも必ずしも伝えたい通りには伝わらないのに、そりゃぁトラブルになるのもわからないでもありません。

しかし、こちらの環境を無視して突然青ざめた顔のイラストが送られてきても、相手が驚いているのか、危険な状態にあるのかなんて理解できるはずもありません。
それでも文字を表示することなく、イラストを交換するだけで子ども達は会話になっていると言うのですから、また驚きます。

「朝顔に つるべとられて もらい水」
(夏の間に絡み付いた朝顔が、かわいそうで切ることができずに井戸の水が汲めなければお隣さんにもらいに行くか。。。)

概ねそんなところでしょうか。
ひねれば出てくる水のある時代では、水イッパイに季節を感じることもなくなったんでしょう。
四季に感じる「わびさび」もこんな気象状態では、子規ちゃんも芭蕉ちゃんもお手上げなのかも知れません。
まして、人との関係が希薄になれば、この句に「秋」を感じることもないのかも知れません。
Posted by Nori at 12:36│Comments(0)
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