2012年10月15日
爆走!上等ッ!

気になり出したら・・・なんてモンじゃなく、電話の声も聞こえず、オフィス内での会話もままならないほど耳をつんざくようなバリバリバリバリという音が、オフィスの下を通り過ぎ、タイミングによってはしばらくその音は留まり、次のタイミングまで鳴り続けます。
この音の正体はバイクなのですが、間違いなく改造され、持ち主の何らかの主張を代弁しています。
運悪く釜平の先の信号に彼が引っ掛かってしまった場合、オフィスから徒歩で10秒ほどの距離からその主張は青信号に変わるまで続きます。

ある朝、いつもより早めに目が覚めた午前6時半頃。
オフィスと同じビルの3階にある自宅のベランダで、早朝からヘタクソな挨拶をするカラスにエアガンの銃口を向けながら外の空気を楽しんでいると、聞き慣れた音が近づいてきます。ヤツの音が近づいてくるのです。

ヘルメットもちゃんと装着し、左側通行を遵守しているため、彼は私の丁度真下を通り、どんなイケメンなのかはわかりませんでしたが、これまで多くの人たちと交流してきた経験を踏まえて推測すれば、ずいぶん若い男性のようでした。
肩には冷めにくいお弁当箱をかけ、現場なのか、近所の工務店なのか目的地に向かって爆音を響かせています。
その制服姿から、新しい街づくりに貢献するお仕事なのでしょうが、仕事の成果がお客さまに認められ、その笑顔の意味が重いものだと理解すれば、きっとあのマフラーは外れるのだと思いますが、一刻も早く気づいていただけるように彼の成長を待ちたいと思います。

仮面ライダーのマシンよりも派手な改造を施したバイクや、はしごのような背もたれのついたバイクにカッコよさをミジンも感じませんでしたが、こよなく改造車と爆音を愛していたであろう彼らの興味がどこに移っていったのか気になります。

バイクのマフラーはもちろん、ハンドルを右手と左手がくっつくような位置に改造したり、寸法を間違えたチョッパータイプに改造している人たちもいましたが、みんなお父さんやお母さんになり、歯も溶け落ちてしまう事なく、子ども会にも積極的に協力してくれています。

猫に学ランを着せ、おもちゃのバイクの前で撮影をしていた事がブームになると、動物虐待だと言う声も挙がりましたが、ネット上には最近制作されたであろうニューバージョンもあるようなので、一部の熱列ファンの需要はまだあるようです。

交通違反を伴う暴走行為は決して誉められた事ではありませんが、時々放送される「警察24時!」のような番組で、パトカーと追いかけっこをしている若者の元気な姿に、高鳴る鼓動と懐かしさを感じつつ、彼らが大人になった時、きっと町の力になっていただけると信じ、元気な魂を磨いて欲しいと望むのは少しヘンなのでしょうか。
先日アンジーが夜の道路で爆走集団と遭遇し、キレイに直したばかりのクルマを傷つけられるのを恐れ、セブンイレブンに逃げ込んだと言っていました。
この町にもまだ少し彼らはいるようです。
是非その元気を地域活動に分けてください。
Posted by Nori at 11:27│Comments(0)
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