2012年09月04日
草薙大龍勢2012

私の住む町には様々なのぼり旗が立ち始め、いよいよ「草薙大龍勢」です。
静岡県無形民俗文化財に指定される「草薙大龍勢」は、有志により構成された龍勢保存会10支部の方々による手作りロケット花火です。
全長15メートルほどの竹に、仕掛けを仕込んだタンクと推進力となる火薬を取り付け、点火後、有度山の高台から上空300メートルまで轟音と共に白い煙を吐き出しながら一気に登って行く姿を龍に見立て「龍勢」と呼んでいます。

龍勢のルーツは戦国時代の「のろし」とされ、口秘伝で伝えられた「龍勢」は五穀豊穣、家内安全、商売繁昌を祈願し、受け継がれてきました。
毎年、草薙神社の例祭の時期に合わせ開催されており、今年は9月23日に決定しています。
ご縁があり、作り手の高齢化と共に衰退が心配される龍勢保存の協力ができればと、平成18年から七ツ新屋支部のスポンサーとなり、お手伝いをさせていただきました。

私はスポンサーと言う立場ではありますが、企業名をオモテに出すことを避け、後継者となる若者への勧誘活動や、地元に住んでいる人でさえ「龍勢ってナニ?」という人たちに対する啓蒙活動を、四季を問わず様々なカタチで行うことにしました。
単純に、龍勢をこの町に残したいという思いだけで、時には少年たちのスポーツ大会や、イベントプログラムにも「龍勢会員募集」の広告を出してみたりもしました。
その間、七ツ新屋支部の皆さんの実直でひたむきに龍勢づくりに取り組む姿勢に心を打たれ、伝統を守りながら継続するべき龍勢の発展を願い、支部の「のぼり旗」や「はんてん」をプレゼントさせていただく一方で、「足並みが揃わない!」と、志しや考えを聞いていただくことなく、他支部や関係者から批判的なお叱りもいただきました。
「愚痴も龍勢づくりの楽しみの一つ」(私は、そう解釈するようにしました)と、わかるまでは、愚痴を問題点と捉え、解決できる力もないのに、執行部に対して若輩ながら意見させていただくこともありました。
伝統あるお祭りに水を差すな!とおっしゃった方もいらっしゃいます。

他のお祭りを知りませんので、ナニかを比較することはできませんが、いつも誰かが文句を言っているお祭りが、未来永劫継承できるはずはないと思います。
毎年、改善することなく同じ文句を言っているお祭りに継承者となる若者たちを関わらせることもないでしょう。
小学校時代からDNAに刷り込まれ、大事にしてきた「龍勢」。
この町を象徴する文化であると感じてきた龍勢ですが、龍勢に対する考え方は十人十色です。
打上本数が限られているために誰でもスポンサーになることはできませんので、ある意味スポンサーであることは「栄誉」なのかも知れません。

批判的な内容のように誤解されるかもしれませんが、私の志が「大それた余分なこと」であって、龍勢を存続させたい人たちはいるはずなので、きっと名案があり、その道に進んでいるのだと思います。
龍勢の運営に関わるそれぞれの団体の思惑も、ぶつかり合いに見えていただけで、実は存続に必要な議論のプロセスなのかもしれません。
私はスポンサーであり続ける力もありませんので、志半ばではありますが、身を引くことにしました。
どれだけ足跡を残せたか計る術もありませんが、勝手な申し出に、七ツ新屋支部の先輩方も真剣に議論し、了承していただきました。

「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」という龍勢の名称と共に、「はんてん」や「のぼり」も引き続き使っていただけると約束してくれた七ツ新屋支部の皆さんに心から感謝し、今年もいつも通りの打上成功を、有度山のふもとからお祈り申し上げます。
開催当日まで20日あまりとなった今日も、相変わらず例年通りの愚痴や批判が、耳を障ります。
立場は変わりますが、「草薙大龍勢」という町が誇れる伝統文化を、影ながら応援していきたいと考えています。
「草薙大龍勢」は、どなたでも自由に観覧することができます。
駐車場はありませんが、JR草薙駅付近からシャトルバスも出ていますし、会場までは徒歩でも15分程度です。
ゆっくり流れる時間の中で、秋空に舞う見事な草薙大龍勢をお楽しみください。
2012年「草薙大龍勢」番付表はコチラ
追伸;子どもたちへ
そんなわけで、みんなが楽しみにしてくれているジャンボバウムクーヘンもキーホルダーも今年はありません。
ごめんなさい。
2012/9/23 up
2012年9月23日に予定されておりました「草薙大龍勢」は、天候不良のため9月30日に順延になりました。
番付表などに変更はありません。
2012年9月23日に予定されておりました「草薙大龍勢」は、天候不良のため9月30日に順延になりました。
番付表などに変更はありません。
Posted by Nori at 09:33│Comments(0)
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