2012年09月30日
チューしよ!龍勢
長年に渡り、この行事をスポンサーとして支え、さらには私をこの行事に引っ張り込んでいただいた大先輩から「釜平にいる」と昨夜9時近くになって電話がありました。
呼び出された主旨は察しがつきますが、身支度を整え、徒歩30秒の名店に向かいます。
9時過ぎの釜平には個室に数人、大先輩とお友達ひとり、そして看板ムスメの3人が、今までにぎやかであっただろう宴の後が片付いていないカウンターに座っていました。
「はるちゃ~ん、龍勢中止だってよ、こんなの初めてだ!」
テッカミカンジュース割りでいいカンジになっている大先輩はそう言いながら私を隣の席に誘います。
当初大陸に抜けると予想されていた台風17号が、大きくスライスし、本州方向に進路を変えたのが一昨日。
しかし、さほど早くないスピードで、同じ頃発生した18号の影響もあり、ギリギリ影響なく龍勢開催となるはずでした。
本来であれば先週23日に開催されていたはずなのですが、この日も朝から雨。
私がスポンサーとして関わり始めてからも、何の疑いもなくそして潔く明快に中止が決定したのは初めてでした。
毎年この時期に発生する台風や不安定な天候に、主催者ばかりでなく、スポンサーである私たちも年間を通して最も天気予報を気にする時期なのですが、これまでは数年前に順延開催になりながらも何とか開催されてきました。
無形民俗文化財に指定されている伝統的なお祭りであることもそうですが、打ち上げる龍勢(ロケット花火)の制作は数カ月前から準備が始められ、会場運営の段取りやプログラムの制作など多くの人が関わっています。
秋の訪れを知ることができる伝統文化ですから、順延した上に、中止となればやはり残念です。
この記事を書いている30日正午現在、市内に雨や強い風の気配はありません。
青空も見えていて、今なら何の問題もなく開催できそうです。
しかし、この龍勢は有度山の中腹から打ち上げるのですが、打上地点から数キロ以内には民家もあり、消防法などの厳しいルールに制限されています。
雨だけであれば観覧しにくいことを除けば、問題なく打ち上げることができると言う関係者もいらっしゃいますが、ルールで決められた以上の強風では打上許可が出ず、開催されている時でも、1本1本の龍勢ごとに風速を計測し、風がやむのを待つなんて場面もあります。
大型の台風による風雨の影響が昼過ぎから予想され、先ほど市内にはピーカンにも関わらず《暴風・波浪警報》が発令されています。
夜の9時まで続くイベントは天候が悪くなる一方で、昨夜「中止」を決定した実行委員会の判断に異論は出ないはずです。
山に入り、竹を切り出す作業から始まる《龍勢づくり》を支える龍勢保存会の皆さんは、どちらの支部も高齢化しており、この全国的にも珍しい花火を保存していくはずの後継者が育っていないことは周知の事実です。
今年、スポンサーを辞退させていただいた私ごときが言うことではありませんが、今回の中止で少なからずダメージはあったのだと思います。
単なる天候不良による中止と通り過ぎてしまうのではなく、天候不安の少ない開催時期を検討したり、後継者の育成を積極的に考えたり、龍勢を伝承していくための新たな一歩のきっかけになればいいと思います。
先ほどまでの警報が「大雨・洪水・高潮警報」に変わったようです。
呼び出された主旨は察しがつきますが、身支度を整え、徒歩30秒の名店に向かいます。
9時過ぎの釜平には個室に数人、大先輩とお友達ひとり、そして看板ムスメの3人が、今までにぎやかであっただろう宴の後が片付いていないカウンターに座っていました。
「はるちゃ~ん、龍勢中止だってよ、こんなの初めてだ!」
テッカミカンジュース割りでいいカンジになっている大先輩はそう言いながら私を隣の席に誘います。
当初大陸に抜けると予想されていた台風17号が、大きくスライスし、本州方向に進路を変えたのが一昨日。
しかし、さほど早くないスピードで、同じ頃発生した18号の影響もあり、ギリギリ影響なく龍勢開催となるはずでした。
本来であれば先週23日に開催されていたはずなのですが、この日も朝から雨。
私がスポンサーとして関わり始めてからも、何の疑いもなくそして潔く明快に中止が決定したのは初めてでした。
毎年この時期に発生する台風や不安定な天候に、主催者ばかりでなく、スポンサーである私たちも年間を通して最も天気予報を気にする時期なのですが、これまでは数年前に順延開催になりながらも何とか開催されてきました。
無形民俗文化財に指定されている伝統的なお祭りであることもそうですが、打ち上げる龍勢(ロケット花火)の制作は数カ月前から準備が始められ、会場運営の段取りやプログラムの制作など多くの人が関わっています。
秋の訪れを知ることができる伝統文化ですから、順延した上に、中止となればやはり残念です。
この記事を書いている30日正午現在、市内に雨や強い風の気配はありません。
青空も見えていて、今なら何の問題もなく開催できそうです。
しかし、この龍勢は有度山の中腹から打ち上げるのですが、打上地点から数キロ以内には民家もあり、消防法などの厳しいルールに制限されています。
雨だけであれば観覧しにくいことを除けば、問題なく打ち上げることができると言う関係者もいらっしゃいますが、ルールで決められた以上の強風では打上許可が出ず、開催されている時でも、1本1本の龍勢ごとに風速を計測し、風がやむのを待つなんて場面もあります。
大型の台風による風雨の影響が昼過ぎから予想され、先ほど市内にはピーカンにも関わらず《暴風・波浪警報》が発令されています。
夜の9時まで続くイベントは天候が悪くなる一方で、昨夜「中止」を決定した実行委員会の判断に異論は出ないはずです。
山に入り、竹を切り出す作業から始まる《龍勢づくり》を支える龍勢保存会の皆さんは、どちらの支部も高齢化しており、この全国的にも珍しい花火を保存していくはずの後継者が育っていないことは周知の事実です。
今年、スポンサーを辞退させていただいた私ごときが言うことではありませんが、今回の中止で少なからずダメージはあったのだと思います。
単なる天候不良による中止と通り過ぎてしまうのではなく、天候不安の少ない開催時期を検討したり、後継者の育成を積極的に考えたり、龍勢を伝承していくための新たな一歩のきっかけになればいいと思います。
先ほどまでの警報が「大雨・洪水・高潮警報」に変わったようです。
Posted by Nori at 14:26│Comments(0)
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