2014年02月23日

おんぶ

おんぶオフィスの近くには幼稚園もあるので、小さな子ども連れのお母さんを見かけることはよくあります。
ふと思ったのですが、最近では「おんぶ」ってしないんでしょうか?
私が小さな頃はドコの家でもやっていたはずなんですが、ムスメたちの頃になると、ドコぞの幼児研究家かナンカが言い出したのか、お互いの顔が見える方がイイからと背中ではなく、胸で抱く姿が主流となったような。。。

祖母や母が使っていたようなナンでもない「おんぶヒモ」ではなく、色やカタチも工夫され、スタイリッシュなモノになり、着脱式でより安全なモノになっていたような気がします。

おんぶ乳母車と呼ばれた籐を編んだ大きなカゴのような何人も乗れそうなモノも、雨が降っても大丈夫な折り畳み式に変わったと思ったら、双児ちゃん用や三つ子ちゃん用なんかもあるようで、時代とともにいろんなモノが変わっています。

「大五郎。。。」「ちゃん!」

・・・なんて書いても若い人達にはわからないのかも知れません。

飼い主が散歩用のリードを持つと、飼い犬が散歩の合図と知り、シッポを振りまくるように、「おんぶヒモ」を母が持てば買い物だかお出かけをする合図でした。
おんぶそれが嬉しかったかどうかの記憶はありませんが、こちらの思いには関係なく背中に縛り付けられれば、足をバタつかせて嫌がろうが泣き叫ぼうが、移動は開始されます。
買い物途中でご近所さんと行き会えば始まってしまう井戸端会議も、背中に貼り付いた子どもに意味がわかるはずもなく、ヨダレを必要以上にダラダラ垂らして寝たフリをすればそれが子どもながらの抵抗だったのかも知れません。
さほど執着はしていなかったものの、弟が産まれ、いざその背中を独占することができなくなったコトを理解すると、人生初の嫉妬を経験していたように思います。

おんぶ子育てにおいて、あれほどスキンシップが大事だと言われていたはずなのに、究極のスキンシップに思える「おんぶ」は、何らかの事情で廃止になってしまったんでしょうか。
まさかとは思いますが、「おんぶ」って言葉も若い人達は知らなかったりするんでしょうか。

胸のラインに沿ってクロスしていた私の頃のおんぶヒモが、公然わいせつ罪かなんかに抵触するとも思えず、世の若いお母さん達が「恥ずかしいの♥」なんて理由で「おんぶ」を拒否しているのだとしたら、なんとも淋しい世の中になったのかもしれません。

おんぶ♪ いい日旅立ち 夕焼けを探しに
母の背中で聴いた 歌を道連れに ♪

この名曲に情緒を重ねられなくなる日が来ちゃうんでしょうか。。。



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Posted by Nori at 18:51│Comments(0)独り言
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