2013年02月01日
夢のホテル暮らし
何時に電話をしていただいても、その時間に見合った内容であれば、深夜なら緊急事態かも知れないし、昼間なら仕事だったり夜のお誘いだったりと、お受けする覚悟はできているのですが、女性が泣きながら電話をしてくるのだけは勘弁してもらいたいものです。
天井の隙間から上の階に住んでいるご家族の明りが漏れ出ていて、ベランダにはにっくき知らないネコがワガモノガオで勝手に鎮座しちゃっている団地に住むアクティブでファンキーなサンポさんが、こともあろうに半べそで電話をかけてきました。
「今ちょっと話せますか・・・?」と敬語まで使うのですから、アタマがクルクルパーになったか、どれほどの事件なのか、この話しの展開は先行きが不安です。
「どした?」
「・・・家の中に灯油が降ってる・・・ェッ、ェッ・・・」
ちょっと泣いてる様子です。
「灯油?」
「上に住んでる3歳くらいの子が灯油をこぼしたって・・・」
「ギャハハハハー!」
「笑いごとじゃなぁーーーーーいっ!」
サンポさんは元気を取り戻しました。
灯油の漏れはすぐ治まったようですが、気化した灯油が部屋に充満していて、この寒い夜に窓は全開、火災の危険があるために電気のブレーカーを落とし、ついには電力会社の判断で避難命令まで出ていると言います。
「で、ドコに避難するの?」
「自治会館に3日間だって・・・、ナンでアタシが布団運んでそんなトコで暮らさなきゃイケナイのよ~ぉ!!ェッ、ェッ・・・」
卸し立てだったムスメさんの革靴や、サンポさんのブーツも灯油にまみれ、修復不能な状態を、日本人なのにファンキーなサンポさんは「ドタマにきた!」と、カンカンになってお2階さんに大きな足音で伝えに行くのですが、出てきた相手は本物のラテン系。
はるばるブラジルからやって参りました。 ola'!
日本語がよくわからないブラジルママさんは、「コドモノヤッタコトダカラショーガナイネ!」とサンポさんに火をつけ、「ワタシガアラウワヨッ!サンバッ!」と洗っちゃいけない革靴をキレイに水洗いしてくれると申しているようで、市内の中学に通うムスメさんの通訳もあってるのかどうかわからないと、デカイ背中を震わせて電話口で泣きじゃくります。
自治会長に立ち会ってもらうことや、火災の可能性があるのなら警察に連絡した方がいいコトを伝え、私は市内のホテルを当たります。
相手が外国人とは、サンポさんが巻き込まれる事件の相手はいつも厄介です。
ご主人もブラジル人で、ある程度の日本語は理解できるようで、ホテルに避難することや、靴などの弁償も、サンポさんがブチ切れるなどスッタモンダの末、了承してくれたようです。
「スッタモンダ」はかなり笑えるのですが、相手もあることなので、心をオニにして自粛します。
灯油が完全に気化するまでの3日間はブレーカーは落としたままになっているので、冷蔵庫の中身をお2階さんが引き取った上で、同じものを弁償してもらうようですが、市内でも有名な激安スーパーや、賞味期限ギリギリの30%OFFを上手に狙って食材調達をしているサンポさんは、ガラにもなく恥ずかしがりながら、「食べ慣れない高級食材が届いちゃったらオナカ壊さないかしら・・・」といらぬ心配をしているようです。
靴の弁償を決めたブラジルパパは、「ムスメガヨロコブ・・・サンバ・・・」と、灯油まみれのサンポさんたちの靴を持ち帰り、サンポさんたちのホテル暮しはスタートしました。
団地を管理する県の担当者も、初めての事案に困惑気味で、果たして本当に3日で避難解除ができるのか・・・と言っているようです。
サンポさんに3日も時間を与えたら、古くなったカーペットや、濡れてもいないカーテンまで新品にする作戦を考えるに決まっていることを県の担当者にお知らせすべきか悩むところですが、家で調理ができない以上、3日間のすべてが外食生活となるサンポさんチのムスメさんのお弁当・・・これからずっとコンビニベントなのか気になります。
天井の隙間から上の階に住んでいるご家族の明りが漏れ出ていて、ベランダにはにっくき知らないネコがワガモノガオで勝手に鎮座しちゃっている団地に住むアクティブでファンキーなサンポさんが、こともあろうに半べそで電話をかけてきました。
「今ちょっと話せますか・・・?」と敬語まで使うのですから、アタマがクルクルパーになったか、どれほどの事件なのか、この話しの展開は先行きが不安です。
「どした?」
「・・・家の中に灯油が降ってる・・・ェッ、ェッ・・・」
ちょっと泣いてる様子です。
「灯油?」
「上に住んでる3歳くらいの子が灯油をこぼしたって・・・」
「ギャハハハハー!」
「笑いごとじゃなぁーーーーーいっ!」
サンポさんは元気を取り戻しました。
灯油の漏れはすぐ治まったようですが、気化した灯油が部屋に充満していて、この寒い夜に窓は全開、火災の危険があるために電気のブレーカーを落とし、ついには電力会社の判断で避難命令まで出ていると言います。
「で、ドコに避難するの?」
「自治会館に3日間だって・・・、ナンでアタシが布団運んでそんなトコで暮らさなきゃイケナイのよ~ぉ!!ェッ、ェッ・・・」
卸し立てだったムスメさんの革靴や、サンポさんのブーツも灯油にまみれ、修復不能な状態を、日本人なのにファンキーなサンポさんは「ドタマにきた!」と、カンカンになってお2階さんに大きな足音で伝えに行くのですが、出てきた相手は本物のラテン系。
はるばるブラジルからやって参りました。 ola'!
日本語がよくわからないブラジルママさんは、「コドモノヤッタコトダカラショーガナイネ!」とサンポさんに火をつけ、「ワタシガアラウワヨッ!サンバッ!」と洗っちゃいけない革靴をキレイに水洗いしてくれると申しているようで、市内の中学に通うムスメさんの通訳もあってるのかどうかわからないと、デカイ背中を震わせて電話口で泣きじゃくります。
自治会長に立ち会ってもらうことや、火災の可能性があるのなら警察に連絡した方がいいコトを伝え、私は市内のホテルを当たります。
相手が外国人とは、サンポさんが巻き込まれる事件の相手はいつも厄介です。
ご主人もブラジル人で、ある程度の日本語は理解できるようで、ホテルに避難することや、靴などの弁償も、サンポさんがブチ切れるなどスッタモンダの末、了承してくれたようです。
「スッタモンダ」はかなり笑えるのですが、相手もあることなので、心をオニにして自粛します。
灯油が完全に気化するまでの3日間はブレーカーは落としたままになっているので、冷蔵庫の中身をお2階さんが引き取った上で、同じものを弁償してもらうようですが、市内でも有名な激安スーパーや、賞味期限ギリギリの30%OFFを上手に狙って食材調達をしているサンポさんは、ガラにもなく恥ずかしがりながら、「食べ慣れない高級食材が届いちゃったらオナカ壊さないかしら・・・」といらぬ心配をしているようです。
靴の弁償を決めたブラジルパパは、「ムスメガヨロコブ・・・サンバ・・・」と、灯油まみれのサンポさんたちの靴を持ち帰り、サンポさんたちのホテル暮しはスタートしました。
団地を管理する県の担当者も、初めての事案に困惑気味で、果たして本当に3日で避難解除ができるのか・・・と言っているようです。
サンポさんに3日も時間を与えたら、古くなったカーペットや、濡れてもいないカーテンまで新品にする作戦を考えるに決まっていることを県の担当者にお知らせすべきか悩むところですが、家で調理ができない以上、3日間のすべてが外食生活となるサンポさんチのムスメさんのお弁当・・・これからずっとコンビニベントなのか気になります。
Posted by Nori at 11:50│Comments(0)
│ゆかいな仲間たち